3区のズク選手から独走で圧勝した豊川高校。1,2区の良い流れが、ズクの激走につながり、中間点までにほぼ勝負は決まってしまった感じでしたが、総合記録としては、日本人だけだった2008年の佐久長聖の2時間2分18秒のほうが上だったわけで、試しに両者の記録を下に比較してみました。

   豊川2012      佐久長聖2008
1区 服部29'39"(2)  千葉29'52"(2)
2区 米田8'37"(11)   松下8'22"(2)
3区 ズク22'47"(1)   村沢23'38"(2)
4区 一色23'21"(1)   平賀23'34"(2)
5区 石川8'48"(6)    藤井8'24"(1)
6区 土屋14'54"(2)   佐々木14'14"(1)
7区 皆浦14'49"8)   大迫14'11"(1)
       2:02'55       2:02'18

1区は序盤スローペースで推移することが多いので、単純な比較は難しいですが、それ以降の区間を見ても、08年の佐久長聖がいかに高次元だったかがよくわかります。すべて区間2位以上ですし、村沢選手の23分台や、独走となった5区以降の連続区間賞の記録水準が高すぎですね。のちに各大学の主力クラスとなる選手が同一高校の同一世代に集中していたというのは奇跡的(もちろん選手らの競争による相乗効果もあるでしょう)。上野選手や佐藤悠基選手は、それぞれの記録水準としては08年世代より上でしたが、やはりこれだけのメンバーが7枚そろわないと2分台は出せないということでしょうね。悠基選手の4区22分40秒も異次元ですが。

また、上位校のハイレベルな争いとともに、47都道府県による実力差が如実に垣間見られる大会でもありました。こればっかりは1県1代表校制であるがために、ある程度いたしかたないことではありますが、愛知の豊川工業のことを考えると、イマイチ釈然としないところがあります。このあたりの制度を、柔軟に考え直すことはできないもんでしょうかね。

県大会の上位を地方大会で競わせて、その上位を都大路へ、というのが真に公平なインターハイ形式だとは思いますが、各都道府県民の感情もありますから、なかなか実現しないかもしれませんね。長距離競技界の底上げとしては絶対に必要だとは思うんですが。。

前回大会3位までをシード校とし、3県には2枠目を与えるとか。地方大会上位を5000の記録会形式で競わせるワイルドカード形式とか。色々おもしろいアイデアがあるかなとは(個人的には)思いますが、陸連というのは良くも悪くもカタイ組織なので、なかなか変えられないんでしょうね。