【今回の表現】bau tanahは「土臭い」?
【難易度】中級 ★★☆(少しむずかしい)
Halo, selamat siang.「こんにちは」
INJインドネシア語講師のイワンです。
Apa kabarnya?「お元気ですか?」
今回はイディオムについて書きます。
イディオムとは、2つの単語から成り、そのひとまとまりの2単語で新しい特定の意味を持つ言葉です。
たとえば、orang kecilです。orang「人」、kecil「小さい」ですが、「小さい人」ではなく、「権力のない人」という意味を持っています。
では、今回紹介するイディオムは、bau tanah です。次の文を見ましょう。
Karena merasa bau tanah, dia rajin pergi ke masjid.
bau「臭い」、tanah「土」という意味ですから、直訳すると次のようになります。
「土臭いと感じたので、彼はよくモスクに行く」???
直訳すると、何だか意味が変ですね。
なぜかというと、「モスクへ行く」というのは礼拝するためで、ムスリムは礼拝する前に身体を清めなければなりません。
「土臭い」は「汚い」と同じことなので、モスクへ行くことができません。
では、この bau tanah はどのような意味でしょうか?
確かに、bau は「臭い、臭う」という意味で、ある物が近くにあるため「臭い、臭う」ことになります。
すなわち、tanah「土」が近くにあるので、bau tanah「土臭い」と感じます。
ほかのフレーズも見てみましょう。
bau bunga「花の匂い」 → この近くに花がある
bau durian「ドリアンの匂い」 → この近くにドリアンがある
それでは、なぜ bau tanah「この近くに土がある」と、よくモスクへ行くのでしょうか?
その理由は、インドネシアの埋葬文化にあります。
ムスリムもキリスト教徒も死んだら土に埋葬されます。
この bau tanah の tanah は「埋葬の土」という意味です。
「埋葬の土が近くにある」は、つまり「埋葬される時期が近い」という考えです。
そのことを bau tanah と表現します。
死期の近い人は、よいことをするように励むでしょう。
天国と地獄を信じるインドネシア人は、天国へ行けるようにできるだけ善行を積みます。ムスリムの場合、その1つはモスクへ礼拝に行くことです。
そこで、先に紹介した文の日本語訳は次の通りになります。
Karena merasa bau tanah, dia rajin pergi ke masjid.
死期が近づいたと感じたので、彼はよくモスクへ礼拝に行きます。
【練習問題】
それでは、次の文を日本語にしましょう。
Meskipun sudah bau tanah, dia masih senang berfoya-foya.
【練習問題の解説】
まず、単語を調べましょう。
meskipun ~ではあるが
sudah すでに~した
masih まだ~である
senang 好き、よく~する
berfoya-foya 浪費して遊ぶ
berfoya-foya を使う例文は、私が書いた『快速マスターインドネシア語』(語研)の140ページを見てください。
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Ayo, belajar bahasa Indonesia bersama saya.
さあ、私とインドネシア語を勉強しましょう。
Sampai jumpa lagi!
それでは、また!
【練習問題の解答】
Meskipun sudah bau tanah, dia masih senang berfoya-foya.
もう老人だが、彼はまだ放蕩癖がある。
【次回の予告】
次回は、berias と merias について書きます。
両方とも「化粧する」ですが、使い分けはできますか?
次回のブログで説明します。お楽しみに!


