こんにちは。INJインドネシア語講師のイワンです。

 

 みなさんはインドネシアに独立記念日があるのをご存知でしょうか?

 

 インドネシアは、1945年8月17日に独立宣言をしました。約300年にわたり、オランダの支配を受け1942年には、日本軍の軍政下におかれていました。日本が敗戦した翌々日、インドネシアは独立を宣言しましたが、オランダはこれを認めず、オランダとの独立戦争が4年続きました。オランダがインドネシアの独立を認めるかたちで、インドネシアが独立国家となりました。

 

 独立記念日である8月17日はインドネシアでは祝日とされており、様々な場所で記念する式典が行われます。実は独立記念日のお祝いは式典だけではありません。独立記念日の一ヶ月前から色々なイベントが行われます。

 

 その一つが、住んでる地域、学校、会社で協力して行われるインドネシアの運動会です。一般の人が参加でき、サッカーやバドミントンなどのスポーツ競技やカラオケ大会などのコンテストもあります。

 

 その中でも一番盛り上がる競技は、「Panjat Pinang」です。panjatは「登る」で、pinangは「ビンロウ樹」なので、Panjat Pinangは「ビンロウ樹に登る」競技です。ビンロウ樹とはヤシ科の常緑高木で、高さ10~17メートルほどあり幹が直立していて、枝がないのが特徴です。ビンロウ樹のてっぺんには様々な賞品が取り付けられ、その賞品を目指して、ビンロウ樹に登ります。しかし、簡単に登ることが出来てしまうと面白くないので、一人では簡単に登れないようにビンロウ樹の幹に車のオイルを塗ります。

 

 

 オイルを塗ったビンロウ樹はとても滑るため、一人で登ることが出来ません。てっぺんにある賞品を取るために、まずは、何人かの大人達がピラミッドのような形を作ります。そして、写真のように他の人の肩に立ち8メートルの高さの木に掴まり、さらにその上に他の人が立ちます。これ繰り返して、上まで登ります。取った賞品は協力したみんなでシェアするので、チームワークが必要な競技です。

 

 面白い競技なので、参加者も見る人も楽しむことが出来ます。独立記念日の時期にインドネシアに行く際は、ぜひPanjat Pinangを見に行ってください。

 

今は、なかなかインドネシアに行けませんが、インドネシアの面白い話なども紹介しながら、楽しくレッスンを行っています!現在、グループレッスンはオンラインで行っていますので、日本国内のみならず、日本国外にいても学習できます。

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