いまだ気分がすっきりしないまま毎日を過ごしている。
今日R先生に気分が落ち込んでいることを訴えると、何があったの?と聞かれたのだが、自分にもよく分からない。とにかく、1度日本にでも帰ろうかと思ってるということを話した。

できれば今すぐに帰って、年末のインターナショナル・フェスティバルまでに戻って来たいとぼんやり思っていたのだけど、飛行機のチケットが取れるかどうかという問題と、お金がかかるということと、1度日本に帰ったらもうこっちに戻ってくる気力がなくなっているのではないのかということが心配だ。寒い日本では練習するのもおっくうになるだろうし、ただ単に家でごろごろして、何も改善しないまままたインドに戻ってくるのでは意味がない。この空しさの原因をつきとめなければ。


 思えばルーシーがいた頃はいつもルーシーが一緒にいてくれて、こんなことはなかった。
 人は歳をとるとだんだん寂しがりやになるものなのだろうか。それともここがインドだからなのだろうか。落ち込んだときは思いっきり泣いてみれば少しはすっきりするかと思ったが、泣けるほど悲しい出来事もない
。人の心というのは、どんなときでも何も思わないということが可能なのだろうか。だけどそれじゃまるでロボットみたいだ。そう考えると、心から笑えるようなことも、ここのところずっとない。