映画『ゴールド・ボーイ』(黄金少年)原作は中国で20億回再生ですと。(ねたばれあり) | インド・アラビア雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

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こんにちは、こんばんは。

 

封切から2ヶ月が経って今更なんですが、監督と脚本家の舞台挨拶つきの上映があって、

前から気になってた邦画『ゴールド・ボーイ』(黄金少年)見に行ってきました。

原作は中国のベストセラー作家・紫金陳さんの小説『坏小孩(悪がき、の意味)』ですが、
英語のタイトル名は、『The Gone Child/消えた子供)』です。
日本語の翻訳版は、『悪童たち』早川書房で上下巻というから、ボリュームありますね。

映画おもしろかったから、原作が絶対読みたいので、今月も書籍代が、とほほに。^^;

 

この作品、本国では、ネットドラマが、動画再生20億回再生という大ヒットだそうです。

中国のヒット作は、経験上、絶対に原作が一番面白いはずだから、絶対に読みます!

 

ただ、映画のタイトルはなんで、『ゴールド・ボーイ』(黄金少年)なんだろ???

映画見た限りでは、『悪童』が正しく聞こえるんだけど、、、

ゴールド・ボーイという題名には正直かなり違和感がある内容です。

映画では、よく原作とはタイトルを変えてる事があるけど、もちろん意味があってのこと、
でしょうが、一長一短ですね。

本通りに『悪童』が映画のタイトルだと、最初から犯人がわかっちゃうからだめなのかな?
 

そして、映画だと、サイコパス(な子供) VS サイコパス(な大人)!

 

っていう、“サイコパス対決”な感じで、よく出来た娯楽映画として後半まで一気に盛上がる。

(↓下の写真みてよ。これ咽喉もとにナイフつきたてられてるの。)

子役の子達が、上手だなあ、、、と感心しつつも、映画の全編において、最初から最後まで、

大人サイコパスで、色気のある毒エンジン全開の岡田将生さんが、見てて非常に楽しい。

サスペンスでありながら、女子的にはとても眼福な娯楽映画にもなっていますね。

あと、沖縄の景色。空気感。-これはやっぱり、映像化の醍醐味かなあ。

 

この映画は、邦画としては久々にかなり面白かったので、もう一回見たい。

特に、大人サイコパスが妄想で子供たちを一気に殺すシーンとか、子供サイコパスが、

自分の正体に気づいた母親を、めんどくさがって殺しそうになるシーンを、もう一度!笑

 

サイコパス対決の話なので、殺人者に、理由とか情緒を求めるのは無理で、又中国人と

日本人の感覚的な違いもあるので、固定観念があって見る人には向かない映画かもです。

 

でもま、脚本を日本人が作った時点で、相当日本ナイズして、修正はかけてると思われます。

だから、原作と映画は大分違うでしょうね。
でも、話の展開も早くテンポが良くて、演者も眼福かつ皆それぞれに上手く、面白かった!

あっという間に人をどんどん殺していっちゃうので、少々驚きますが、映画は時間制限のある

ものなので、原作がどんなにボリューミーでも、2時間にまとめるには、仕方ない。

 

この映画の監督は、『デスノート』の金子修介(68歳)さん。

監督の名前知らなくても、デスノートはよく知ってますとも。って感じです私なんかは。

 

面白かったのは、この監督の公式サイトが、2013年でとまっちゃってて、更新されてない、

写真も10年前のままなので、ある意味おもしろかったです。

調べたのは、この映画が面白かったので、他の作品も見てみたいと思ったからですが、

監督はネットに出てる写真よりずっと老けてました。笑 -長生きしてね!

そして、舞台トークでとても面白かったのは、脚本家の港岳彦さん。
まあ脚本家の人って、大抵面白いですけどね!

 

この作品を映画化するにあたり、監督はご指名で、この港さんに脚本をお願いしたそう。

しかし、大成功だったのではないでしょうか?

上下本になってる原作を2時間の作品にまとめ、テンポよく展開させる圧倒的力量。

そして、短時間のシーンでキャラの設定に説得力を持たせる台詞回しなど、プロは凄い!

 

又、原作は中国が舞台→舞台を日本におきかえるにあたり、現地事情との違いとか、

(習慣の違い、社会主義国との社会構造の違い等)に、色々工夫が必要だったそうです。

日本て、世界と比べても割と犯罪検挙率高くて、マスコミもそれなりに事件調べますけど、

社会主義国にはマスコミというものが存在しないのと、警察もちょっと違いますからね。

 

最終的に舞台を沖縄にしたのは、沖縄には、原作に出てくる中国の習慣と同じ習慣が

多々あって、違和感が無かったから、というポイントがあったそう。

-実際、行くとわかるけど、日本の本州より中国の影響の方が大きいもんね、沖縄って。

死者の為にお金を燃やすのは、中国や台湾の習慣で日本には無いけど、沖縄にはある。

とか、そういうシーンがね、舞台として沖縄が一番近く、馴染んだんだそうな。

 

というわけで、まだ上映期間中なので、私はもう一回見ようと思ってます。

サイコパス対決は、ふつーに面白すぎた!舞台が沖縄なのも良い!役者も良い!

映画館は、今日は舞台挨拶がセットになってた、テアトル新宿に行きました。

テアトルシネマグループの会員なので、火曜日は1200円です。木曜もね。

気分転換には、読書と映画鑑賞が一番です、今のところ。