寿命は不公平か? | インド・アラビア雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

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東京の神楽坂にて、インド・アラビア民族衣装と雑貨レンタル専門店+メヘンディ(ヘナ)アート/ジャグアタトゥのスクールを営む店主のブログ。衣装や雑貨は、CM、TV、映画、PV、雑誌などで実績多数。

こんにちは、ジジです。

ご近所にビルがある細木かずこさんが亡くなったと思ったら、今度は瀬戸内寂静さん。

片や83才。片や99才。

いずれも大往生のように思いますが、その差は実に16年。

もし、83才から16年の時間が与えられたら、何を成せるだろう?

思い出すのは、寂静さんの言葉で、

「小説を書きたくて。ただそれだけ。」

と、三浦敬三さん(101歳没)の、

「スキーっていうのは、楽しいからですね、90歳になっても、まだ伸び代があるんですよ」

という言葉。

本分(やりたいこと)を全うし続ける人生を送った二人は、ボケもせず亡くなる割と

直前まで、元気に生きていました。

瀬戸内さんは病身から小説を代筆させていたと聞きます。

きっとまだ書きたかったのでしょうね。

そういう生き方をすると、充実して長生きするのかもねと思いました。

私は幸い、近しい人の死には余りあったことが無いのですが、

一昨年キイトス茶房のオーナーが68歳で亡くなった時に大分ショックを受けました。

68歳って、今時の日本人としては早いしご本人もあと3年は欲しいと言ってました。

無念だったろうとお察しします。

そして例えば、68歳と83歳の間には、15年もの差があり、99歳なら31年もの差が。

それだけの時間があったら、やれることもやりたい事もさぞ沢山あったろうと。

寿命と言われるものは人それぞれで、人生の持ち時間の差は大きいです。

日本人は平均的には、60歳位から先は、段々と死亡率が上がるわけですけど、

60歳からの10年、20年、30年で、70歳、80歳、90歳のどこで死ぬかで、

持ち時間には、ものすごい差が出ますよね。

90歳まで生きるなら、60歳から30年もあり、それって、もちろん、

20歳の子が、10年、20年、30年経って、30歳、40歳、50歳になるのとは違うけど、

物理的に、年月としては、一緒なわけです。

もしも寂静さんや、三浦敬三さんみたいな生き方だったら、

その長い人生の時間をある程度充実して送ることにはなるのかなあ。

ーつまり、自分の人生をかけられるものに早くから出会う、もしくは見つける、

と、寿命そのものも、違ってくるのかなあって、思った次第です。

体にも心にも無理してる人は、短命な事が多いのでは?

日本人の現役世代は、多分、60歳の定年までを人生のひとつの節目と考えてる?

かと思うんですけど、例えば、かの三浦敬三さんは、定年退職後から、

好きなスキーを追及するために山に住み、その後の40年以上を、

スキー三昧の人生(その為の体力作り含め)ですごしました。

寂静さんは50歳で出家しますけど、それは全て小説を書くためだったと言ってました。

そういう、『自分を一生魅了する何か』に出会える人は幸せですね。

でも多くの人が、きっとそんなもの見つけていない。

というよりも、それを見つけるのは、特別な人達だけ、と思いこんでいる。

だから寂静さんや三浦敬三さんは、そもそも特別な人だと思ってしまいがちですが、

本当は違うのではないか?

二人に共通してる点として、子供のように天真爛漫な感じがあります。

多くの人は、大人になる途中で眼鏡が曇ってしまい、自分にとっての本分を

見つけられなくなってしまったのではないか?

ーなんかちょっと、そんな気がしてきました。

人生を終わるときに、「遣り残したかもー?」と思いそうな事は無いかな?

って、ちょっと考えてみる必要があるような気がしてきたんです。

子供の頃に、寝食忘れて楽しかったことは何だったか?

自分は何をしてるときが楽しい時か、冷静に思い出したいなーと。

40代前半で癌になり、5年生存率を意識した時に、私が慌ててやった事は、

どちらかというと、そういうものではなくて、世間に見せる為の自分作りでした。

後世に子孫も残さないのに、何故か体裁を気にしたという事です。

わかりやすい肩書きとか実績とか、そういうものを自分につけようとしていました。

理由は、多分、単純に、見栄とか世間体とか。爆

まあ、人間は社会的な生き物だから、そういう事(見栄や世間体)も、

本人の自己満足的に大事ではあるのですが、他人から見ればどーでもいい事。

多くの日本人は、結構人目を気にして生きていると思うけれど、

その実、大して努力もしないので、もちろん大した者にはなれない。笑

会社での出世を気にするおっさん程度のもんになる。

少年は、大志を抱いていないのです。

そんなもんだと思います。

でもまあ、未曾有の震災の次に、未曾有のパンデミックも経験した事ですし、

普通というのが何かすらわからなくなってきた今日この頃。

何かやっちゃっても良いタイミングなのかもと。

さあ、皆さんもご一緒に。^^