TVですが、よくNHKをつけっぱなしにしてます。
天気予報とかニュース聞いた後、半ばBGM代わりにそのままにしてることが多いのです。
『持論口論』とかも、耳で聞いてるだけで役に立つ情報が多いから、ほんとすき。 ^^
で、昨夜もそんな感じだったのですが、そしたらいつの間にかドキュメンタリー番組が始まってて。
覚せい剤で何度も捕まった有名タレントの息子さんを、家族の視点で取材してるのですが、なんか感動しましたよ。
事件発覚後に家族もそれぞれ大変辛い思いをし、受け止め方(受け止めきれないというのかな)に違いが出て、彼のお母さんと妹さんは、体調を心身共に崩して、お父さんとは、関係を絶つ感じになったそうなんです。
ーで息子さん(今回の語り部です)なんですが、事件当時まだ高校生位だったそうですが、学校では笑いものにされ、辛かったことはつらかったらしいのですが、それよりも、家族の中で父が居ない(獄中)今、男は自分だけなんだから、自分が母と妹を守る、家族を支え守らなくちゃ、という気持ちが強かったというのにはまず、感動しました。
自分自身もまだ子供だったのに。
そして、捕まったタレントである父とも、息子である彼は、唯一、連絡を取り続けたそうです。
その背景に、覚せい剤を始める以前のタレント本人が、良き家庭人であったことが大きいと思いました。
レギュラー番組を10本持つ超多忙な中でも、子供の学校の行事ごとには必ず参加して、家族のイベント日には、皆一緒の記念写真をよく撮るような、良い父、良い夫振りが見えました。
息子は幸せだった思い出を忘れず、そうしてくれた父への尊敬と感謝も忘れなかったんです。
ここで又感動してしまいました。
子供って親がしてくれたこと、ちゃんと覚えてるもんですね。
大人になるまで、やってもらったことは記憶のかなたに忘却して、一人前に文句ばっかり言って育つのが一般的な子供かなと思うけど、思い出は消えたわけではなくて、大人になるころ折々に思い出し、親のありがたさ、偉大さを知ることも多いです。そうなるのには、私なんかは随分年取るまで全く気がつかなかったけど、この息子さんは、高校生にして立派だったと思います。
それほど、親がちゃんと子育てしてた、って事だと思うんですよね。
だから、覚せい剤にはまってしまったことは単に病気と考え、元々の人格とは別のものと切り離して考え、信じて待つことができたんだと思う。
何度も逮捕を繰り返し、裏切られたと思ったようだけど、裏切ったわけではなくて、単に病気がなかなか治らないのだと。
覚せい剤は、“脳からよだれが出る状態”というから、一度味わうと本当にやめられない類なんでしょう。
入手ルートをつぶすのが一番て思うけど、資本主義社会ではそれも難しいんでしょうか?
でも子供が子供時代に味わえた幸せや家庭環境・教育などは、幸い、過去にさかのぼって壊すことは決して出来ない不動のものであり、その人の根幹を作ったわけです。
未来に困難にであっても、こういう根っこがちゃんとしてる人は、強いから、これは親の手柄と言っても良いのではないか?と、私なんかは思います。
有名人だった親が捕まったりしたら、ぐれる子供も世間には多いと思うよ。
逆に親が成功してお金に不自由しないのに、ろくでなしの芸能人の子供もいるよね。
でも彼はそうはならなかった。
この息子をつくりあげた一番のものは、幼少期から親が与えた本物の愛情だったのではないだろうか?という気がする。
父の中毒はもう直らないかもしれないけど、息子たちへの愛情が消えたわけでもないし、愛があれば病が克服できるかというと、残念ながら、それも又別の話なんだろうと思う。
でも子供が受け取った愛情は消えるわけでは無く、幸せな記憶、思い出も、消えるわけではなく、そのベースが、未来を生きる力を生み出しているんだと思った。
親子の両方にエールを送りたいと思う。妹も強く生きて欲しいな。
世間がなんと言おうとも、自慢の父であった事実は変わらないし、もちろん、自慢の息子である。
第三者(私も含め)は、明日はわが身と思って、他人の無様な失敗をあざ笑うよりも、自分には、間違いを犯した時にこんな風に寄り添ってくれる人がいるかどうかを、考えた方がいいんだろうな。
ほんと、生き方が問われるなと。
とにかく、このドキュメンタリー、良かったです。感動しました。
