病院に行ったおかげで、昨日から体調が少し改善し、食事も少しとれました。
その後、早速、遅れてる仕事も復帰し、ロケ用の衣装の仕上げをしてました。
縫い物してる時は、映画をつけっぱなしにしてる事が多いのですが、最近はトルコ映画よくつけてます。
中東の作品の配信(Netflixで)が少し増えたのかな?ー素晴らしい作品が多いですよ?
昨日の作業のお供は、1970年のトルコ東部(田舎の方)を舞台にした映画で、制作は2016年。
原題は、「Sour Apples」 /邦題は、「すっぱいりんごの木の下で」 です。
この頃、田舎の女性は学校に行かないので、基本的に読み書きができず、かなりの自給自足ぶり。
姉妹がバターを作ってるシーンとか、母親とパンを焼くシーンが出てきますが、その煙で母親は肺を痛め、後日それが原因で亡くなります。
晩年都心の病院で、「炭鉱労働者の灰みたいだ、一体何をしたんだ?」と医者にきかれ、姉妹は、「ずっとパンを焼いていました。」と答えるのです。日常生活の過酷さがにじみ出る感じします。
家庭では父親が絶対の存在で、娘や息子の結婚も、父親同士がきめます。
男性は欧米式のスーツを着てますが、女性は民族衣装を着ていて、都会から来た若者にシャンプー(髪のね)を渡され、大騒ぎ。でも都心部では革命が起きようとしていた、そんな時代を生き抜いた3姉妹が主役です。
ところで、映画の中に、父親がヘナで髪を染めるシーンがあって、緑色のペーストをボールから刷毛で塗ってるシーンとかあり、「今日はお父さんが髪を染める日よ。」とかいってて。笑
それからこの村の人達は、一定の季節になると、村ごとまるっと、高地へ移動して、テント村を作り、季節がかわるまでそこですごすのです。言葉もクルド語らしいです。クルド系トルコ人てことなのかな?宗教はイスラムです。
映画の中でも、第一婦人の了解があれば、第二婦人を娶れる状態でした。

そして、移動中の景色と高地の景色は素晴らしく、見応えあります。
トルコが観光地なのもうなずける素晴らしさ。
一方、都心部では大学進学の若者やカフェなどのシーンも見られるのですが、女性は表でお茶できない(宗教制約)ので、男性のみです。(これは今でも、モロッコとかもそうですね。観光客以外の女性でイスラム教徒であれば、外でお茶できません。><)
70年代のトルコって、60年代から続く、軍事クーデターや学生運動、労働者運動などが活発で、政情は不安定であり、経済は悪かった時代のようです。そして、先進国よりは、もろもろ大分遅れていましたねー。
その後80年代から急速に経済は回復していくようです。EUには相変わらず入れませんが。
そして、映画は最終的には現代にうつっていくのですが、1970年代という時代特有の、世界の激しい移り変わりを背景に感じながら、人の換わらない部分(繊細な情緒)を映し出す映画で、日本人の心情にも通じるものがあると思います。
というわけでこの映画、
私みたいに、エキゾチックな民族衣装が好きな方、
トルコの景色(田舎と都心の両方)を見たい方、
人情と恋模様も見たい方、に、ぜひお勧めしたいです。

