デザイナー“石岡瑛子”さん「プロフェッショナル仕事の流儀」がエネ源 | インド・アラブ雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

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東京の神楽坂にて、インド・アラブ民族衣装と雑貨レンタル専門店+メヘンディ(ヘナ)アート/ジャグアタトゥのスクールを営む店主のブログ。衣装や雑貨は、CM、TV、映画、PV、雑誌などで実績多数。

仕事に関して、自分を励ましたい時、必ず見たくなるドキュメンタリーがあります。

「石岡瑛子」というデザイナーの、生涯で唯一のドキュメンタリー(NHK)。

http://eiko-timeless.com/

ところで、優秀なビジネスマンである“ホリエモン”は、「仕事とは、“完璧”をめざすものではなく、“完了”させるものだ」と言う。時間内に終了させて次の仕事へ行く事が大事なのだと。

ークオリティにこだわって、一箇所にふんばってしまいがちな自分を戒める言葉として、「完璧ではなく完了を。」というこの言葉も、大事に頭にいれておく。

その一方で、目の前の作品に対して、よりよき結果を追求して努力するのが、職人の本能なんだなと、石岡瑛子さんの仕事への姿勢をみて思う。

誠実な裏方仕事には、名声もお金も、結果としてついてくることを体現したような“縁の下の力持ち”である、デザイナーの石岡瑛子さん。

生前、私の記憶にあるこのデザイナーは、映画ドラキュラ(しかも上映当時は音楽がとても良いと思っていて、衣装は中国人のデザイナーっぽいと思っていた。)と、後年出版された本(表紙がやはりチャイニーズっぽいという印象しかなかった)だけ。

実は北京五輪のオープニングの衣装デザインを担当しているので、やはり中国にはご縁があった方なのではないかと、勝手に想像しているけど、NHKのドキュメンタリーに登場した彼女の生き様を見ると、本当に励まされ、この記録を撮ってくれたNHKに、心から感謝する。
それは生涯で唯一のドキュメンタリーで、舞台裏を最近知ったが、2009年に打診があり、検討に入り、収録して放映されたのが、2011年。そして死去が2012年。

普段日本に滅多に居ない彼女がこれを引き受けたのを、“虫の知らせ”と私なら思うが、何にせよ感謝。

もう全員のせりふを丸暗記できるほど繰り返し見たけど、それでも自分を励ましたい時、これがみたい。
衣装の修正を繰り返す彼女に、「現実的になって下さい、本当にそんな修正が必要ですか?」と、アシスタントがたしなめる。

舞台の遠くから見る観客に、そんな些細な違いはわからないだろうと、言ってしまえばそういう話なのだが、衣装の納品が終わり、最終リハが終わって、もう何もしなくていいはずなのに、

「あまりお金をかけない方法で、もっとよくしたいの。」-デザインは、もっと良くなる余地がある。もう一段上を目指す、と、本番に向け、ぎりぎりまで善処しようとするその姿勢に、仕事への誠実さ、美しさを感じる。

これは、三浦雄一郎さんのお父さんの三浦敬三さん(プロスキーヤー)の言葉とも、通じるものがあると思っています。

彼も生前のインタビュー(既に90代の)で、

「90歳でも、まだうまくなる要素があるんです。昨日より今日と。」

と。

こうでありたい。明日のことなど心配する必要はない。今、目の前に与えられた自分の使命(それは仕事とは限らない)に対して、良心に従い、ぎりぎりまで努力をする。

人として生きる冥利に尽きるのではないか、と思う。
彼らの生き様をみると、とても清々しい気分になる。

さあ、エネルギーチャージされた。頑張って仕事しよっと!