兼高かおる「世界の旅」に寄せて | インド・アラビア雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

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東京の神楽坂にて、インド・アラビア民族衣装と雑貨レンタル専門店+メヘンディ(ヘナ)アート/ジャグアタトゥのスクールを営む店主のブログ。衣装や雑貨は、CM、TV、映画、PV、雑誌などで実績多数。

https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/i0095/
訃報が入ってきました。

最近はメディアに出ていなかったけど、90歳になっておられたそうです。

私が子供の頃、毎週、日曜の午前中に、この番組がやっていて、両親が必ず観ていたので、子供の私も自然と一緒に観ていました。

上品な言葉遣いと美しい顔立ち、そして物怖じしない性格で、どんな国にいっても自然な感じで取材をしていました。

美しかったのは、インド人の血が半分入っていたからですね。今更のように知りました。

本名は、かおるではなく、ローズだそうです。

(私としては、薔薇より更に華やかで高貴な、牡丹とか芍薬のイメージでした。)

まだ海外旅行がメジャーでは無かった時代に、女性で毎週さまざまな国に行く様子は、本当に唯一無二な存在でした。

番組では、顔が出ないけど男性の語りべがもう一人いて、そのひとが画面の展開(旅の)に合わせて「これは、○○ですか?」みたいな感じで質問をなげかけたりして、それに兼高かおるさんが「ええ、これはね、○○なんですのよ。」という感じの口調で、答えて進行していました。

随分長くやっていた番組だと思いますが、当時画面の中の彼女は、20-30代に見えました。

そして、子供だった私も大人になり、実は数年前に、渋谷のセルリアンタワーでお見かけしましたが、確かあそこに旅行会社のオフィスか何かが入っていたので、きっとまだ旅に関わるお仕事されているんだなあと、思ったものです。

彼女と少し似た存在として、私は山口淑子(李香蘭)さんを、やはり、戦後の日本で珍しくも先進的に活躍した女性だと思います。

彼女たちに続く存在って、今の日本にいるのかなあ???

上品で、知的で、それでいて活発で。

当時と違い、誰でも海外に行ける時代にはなったけど、多くの場合、そこにいるのは、頭空っぽ+旅に出ても食べてる写真ばっかりインスタにUPしてる馬鹿女、って感じかな?(口が悪くて失礼!)

兼高かおるさんは、90年の人生を、生ききったと思います。

羨ましくも素晴らしい人生に、乾杯です。

憧れの存在、ありがとうございました。