下の絵は、「スザンナと長老」といわれる絵で、先日話題になった『怖い絵展』(中野京子さん解説)に出ていたものです。
“スザンナ”=百合(ヘブライ語)で、“百合”=純潔(モチーフの持つ意味)です。

このテーマの絵はヨーロッパで古くから描かれていますが、意味はダニエル書(聖書の一種のようなもの)に書かれています。
貞淑な乙女スザンナは、水浴びしているところを権力者である長老に覗き見され、言い寄られますが、断ります。
この事件を隠蔽しようとした長老達は権力を利用して彼女に無実の罪をきせ、処刑するところでした。
結局この時、預言者ダニエルが現れ、長老たちの矛盾をつき、うそを暴いて、長老二人を処刑する、というオチです。
これは聖書による教えのひとつという事になりますが、実際にはこのように正義は勝ちません。
なぜこの絵の話を今するかというと、このテーマの絵が、ある物語の中の伏線として、ちらっと登場していたからです。
日本人には、キリスト教的なテーマやモチーフの意味がわからないことが多いのは当然ですが、欧米の物語やドラマ、映画には、割と伏線としてそういったものが登場している事が多く、そこで、ぴんとくる人が多いのです。
ー先日話題になった絵画展の作品のひとつでもあるので、皆さんの記憶にも新しいかもと思い、ご紹介してみました。
ところで、本番はここから。紹介したい物語の名前は「またの名をグレイス」といいます。
カナダ人作家が、1843年に実際に起きた事件を元に創作した物語で、作家は1939年生まれの79歳、現役です。
この続き、ブログの次のページにします。ー私、言いたい事があるのです。笑