人類の行方、日本人としての行方 | インド・アラビア雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

インド・アラビア雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

東京の神楽坂にて、インド・アラビア民族衣装と雑貨レンタル専門店+メヘンディ(ヘナ)アート/ジャグアタトゥのスクールを営む店主のブログ。衣装や雑貨は、CM、TV、映画、PV、雑誌などで実績多数。

AFP通信からの記事を転載します。(リンク先に記事があります)


シリアのパルミュラ遺跡がISにより破壊された写真(上)です。
これからのこの遺跡を見るたびに、人類の英知と愚劣さを知ることになるでしょう。

ISはいきなり降って沸いた団体ではありません。長い時間をかけてそうなる土壌を、欧州とアラブが作り育てていったものにほかなりません。
極端なイスラム原理主義はイスラム本来の姿ではありません。

メソポタミア、この文明の発祥の地といわれる地域=現在のイラク・シリアは、世界遺産の宝庫でありましたが、輝かしい歴史は愚かな人類によって木っ端微塵に吹き飛びました。
これを見て思うのは、教育というものがいかに大事か、ということです。

世界中の遺跡が、その宗教に関係無く、長い年月を守られ残されてきたのはなぜなのか。私たちは教育をうけなければいけないのです。

見本となる大人がそばにいてその背中を見て育てば大丈夫、という時代ではありません。そもそも、見本となる大人が世界中に居ません。
だから、今こそ自ら勉強しなくてはいけない。理由を考えなくてはいけない。遺跡を破壊する人達はどんな教育を受けてきただろうかと、考えなくてはいけない。
そして自分の頭の方は大丈夫かと、心配しなくてはいけない。
駄目なのはISだけではない。ー日本は大丈夫だろうか?

遺跡の破壊は人事ではありません。残念ながら我れらが日本の破壊はもっと巧妙な手口で相当進んでます。
日本では同じ時期に、競技場とエンブレムが大きな問題となっていましたが、政府はIS並みに教養が無く、加えて国民を、自分たちよりも更に馬鹿だとなめてかかっているので、競技場に2500億を楽勝で使おうとし、デザイン選び(エンブレムの)の仕事もろくに仕事しない。
選挙で選ばれましたからね。この人達が。

いずれも白紙撤回になった事だけは、心から良かったと思います。
日本人として、我々には自浄作用がせめて少しだけでも残っていると、信じたい。

かつて日本は戦争に負け、占領国によって言語を変えられる可能性すらあった。当時それを防げたのは、国民の識字率が90%以上を誇ったからです。これは先人による教育のたまものなのです。

ですからその力を使って、私たちは本を読むことができ、歴史や科学、法律など色々な勉強ができます。
最近はやっきになって、生まれたときから英語を習わせようとしたりします。

黄色人種はどこにいっても黄色人種のままでありますから、英語をべたべた話しても、それで尊敬はされません。英語が話せて一見優位に見えるのは、島国日本の中でだけです。英語なんか話せたって、世界中で何度も人種差別に会います。保障します。
差別を跳ね除け、尊敬されるには、実は教養があることが一番の近道と私は思っています。
特に日本人としての教養とアイデンティティをもつことが非常に重要と思う。そういう揺ぎ無いものをもっている人は世界のどこへ行っても尊敬されるが、英語だけマスターして中身がIS並み、もしくは政府並みの脳みそだと、世界中から馬鹿にされます。
できもしないへたくそな英語でこびへつらった演説をしては軽蔑されるどこかの誰かのように。

(それが我が日本の首相とは思いたくないので、これも早く白紙撤回になって欲しいです。)


シリアの破壊された遺跡を見るたびに、人類は大丈夫だろうか?という問いかけと、日本人として我々は大丈夫だろうか?という問いかけを、今後はすることになりそうです。