お能と出会う | インド・アラビア雑貨と民族衣装店ジジ!(へナ&ジャグアARTスクール主催)

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東京の神楽坂にて、インド・アラビア民族衣装と雑貨レンタル専門店+メヘンディ(ヘナ)アート/ジャグアタトゥのスクールを営む店主のブログ。衣装や雑貨は、CM、TV、映画、PV、雑誌などで実績多数。

皆さん、お能はご覧になった事ありますか?

最近、歌舞伎役者の市川海老蔵が、TVドラマにまで俳優として出て大活躍ですが、お能は、歌舞伎より200年以上古い歴史を持つそうです。


今日、久々に神楽坂で夕食をとっていたら、すぐ隣の席に座った人が、観世流のいち能楽師がたちあげた「財団法人・鎌倉能舞台 」の後継者の息子さんでした。


お能といえば、私の頭に真っ先に思い浮かぶのは、「白州正子」そして、「観世流」「猿楽」「足利義満」ですが、それも全然知らないあなたに!

「猿楽」(=猿楽能)と言われてた時代は、役者風情が、と馬鹿にされていましたが、これが現代の能のルーツです。室町時代に、世阿弥という美貌の子役が出て、足利義満の寵愛を受けたことから、一気にブレイクして、格も上がった、というのが、観世流のお能の始まりですかね。


話戻りますが、この、若い能楽師は、お着物をきてらして、唄が書いてあるという、とても古い本(昭和初期くらいの)を持ってらっしゃいました。
この本、背表紙は紐綴じで、文字は筆です。(あっちゃー!全然、読めません。)

昭和初期のは、まだ良い方で、明治や大正の本は、書体が崩れすぎてて、現代っ子にはとても読めないという話でした。
それに、お能のお面は、数百年前に制作されたものをふつうに現役で使っているそうです。
笛なども、「竹の笛は、100年は経たないと良い音が出ない」そうで、「100年って・・死んじゃうじゃん・・・」と、思ったんですが、親が後継のために先に作っといて、それを子らが引き継ぐ、という事を代々やってるものなんだそうです。

カビたらおしまいなので、管理も大変、とか、ぶっちゃけた話してくれました。

初心者や外人には、「土ぐも」という演目がお薦めですって。
それから、定番の「道明寺」。歌舞伎とかぶる演目も多いけど、お能の場合は、唄が非常に重要で、動きが余り無い演目もあるので、例えば、1時間半の間に、出演者が百歩すら動かない演目は、初心者には相当きつい、絶対寝ちゃう、とか、珍しい+ざっくばらんなお話きけて、大変楽しかったです。

「鎌倉能舞台」さんみたいに、博物館としての見学システムがあると身近になって良いと思うんですけどね。
子供向けワークショップも良いなあと思いますし、ブログ『お能を見せますぞえ 』が、大変わかりやすくなってて、おすすめ。


ご近所に「観世九皐会・矢来能楽堂」(観世の分家の分家)があるのですが、中のぞいてみたいなーと思いつつ、初心者や一見さんを拒否する雰囲気に、つい、素通りしてその先のギャラリー「eitoeiko 」さんに行ってしまう私です。。。


紛らわしいと思うのは、観世宗家の公式サイト(社団法人・観世会)と、分家の公式サイトのドメインが、似てること。

本家が、http://kanze.net/  
分家が、http://kanze.com/


検索すると、ドットコムの方が上に出やすいので、大変紛らわしい。

これは、分家の方が、本家よりも、インターネットサイトを開設したのが数ヶ月早かったので、先に美味しいドメインとってしまったんだろうと思って、ドメイン年齢を調べたら、案の定、でした。
まあ、本人達、気にしてないかもしれませんけど。

私は職業柄(WEBディレクターでもあるので)、こんな事が気になるのでした。