最近TVで断然良いと思うのはNHK.そう思ってたら、「民放の視聴率を押さえてHNKがトップに」なんて記事も出てましたが、お正月には特に深夜の番組良かったです。世界中の特集番組。中国の特集、南米ボリビアの先住民族から初の大統領選出と政治、イスラムと西欧、などなど。興味深いものばかりだった。
特に今、私は仕事で急速にインド人の人脈が広がっていますから、宗教の問題や習慣の違いなどには慎重になっているので、その点からも興味深かったですね。
年末にお世話になってるインド人社長のところに挨拶に行ったら、そこに、ある日本人が、自分が描いたガネーシャ神(ヒンズー教の神様)の絵を売りに来ていて、その絵がどんなに素晴らしいかを力説していたのですが、これがちょっと問題のある絵だったことを、ふっと思い出しました。
そのガネーシャは、携帯電話を身につけ、手にはリプトンの紅茶を持っている、他諸々・・といった風体なのです。描いた本人は良かれと思ってそれらを描いたのですが、それが誰か(この場合ヒンズー教徒の)の信仰の対象であると知っていたなら、扱いには慎重になるべきでした。
日本に居るインド人は、日本人全体に見られるこういった悪気の無い鈍感さに対して慣れてるので寛容ですが、インドのどこかの田舎でこれをやったら殺されちゃったかもしれません。
これはヒンドゥー教だからというわけではなく、例えば昨年、英国人女性が自分の人形にマホメットと名づけて牢獄に入れられた事が話題になりましたが、彼女に悪気が無かった事は確かですが、マホメットの名前の意味(マホメットはイスラムの大事な預言者の名前)を知っていた上で名づけた時点で無神経と言わざるをえません。沢山の人がとてつもなく大切にしている人の名前なのですから、自分の宗教でなくても敬意を払うのが当然です。
まして、デンマークの新聞にでた風刺画事件は、その過剰に見えるイスラムの反応ばかりが報道されましたが、明らかに悪意をもって風刺されたマホメットを掲載し「言論の自由」を振り回した新聞社の側に大きな非があると私は思います。
風刺画は、マホメットのターバンに爆弾が隠されてる絵なのですが、「イスラムがテロばかりやってるから、皮肉ってやろうと思った」という新聞社の主張は、程度の低い小学生のようです。
イスラム=テロでは無いし、大昔はとにかく、現代ではイスラムが偶像を堅く禁止しているのは周知の事実で、マホメットの人物画を描いた時点でアウトです。まして悪意を持って人相悪く爆弾付で描かれたら、普通は怒るでしょ。
イスラムの仕返しにはユニークなものがあって、「ホロコーストを皮肉った風刺画」というのを作成し、「“言論の自由”というならこれを西側諸国の新聞に掲載せよ。」と、突きつけました。
西側でこれを掲載した新聞社はありませんでした。
つまり、言論の自由の名の下に何でもかんでもやって良い訳では無い事は、本当は、西側はよくわかっているのです。
まあ、風刺画を描いた人間に賞金をかけて殺そうとする一部のイスラム指導者が正しいとは言えませんが、そこまでさせた西側の罪は重い。西側は、キリスト教の布教にはじまって、自分たちの価値観を押し付ける事には熱心だけど、相手の価値観を尊重する、敬意も払う、というのが苦手な人達に見える。-だから植民地支配が得意だったのかな??押し付ける一方だから?
「世界共通の民主主義なんてあり得るのか?」というキャッチコピーをNHKが使っていましたが、あり得ない。
世界に共通しているのは、何処の国であれ、子供を持つお母さんたちは、自分の子を戦争なんかで失いたくないと思っている、という価値観位じゃないでしょうか?