★★★★⭐︎


食品や飲料のラベルパッケージの製作会社で働く対照的な2人の女性。

1人は、仕事はできないが皆んなが守りたくなるような存在の芦川さん、

もう1人は、仕事ができて頑張り屋の押尾さん。

そんな2人を含む職場での人間関係が描かれています。


子どもが生まれる前までは、完全に押尾さん視点だったんですが、子どもが生まれてからは、自分の働き方が芦川さん寄りになってきたなぁと感じています。(まぁさすがにお菓子とかは作らんけども。カップラーメン食べまくる二谷さんの健康が気になるのはわかる。笑)


「無理せず帰る人も、人一倍頑張る人も、残業しない人もたくさんする人も、自分の仕事のあり方が正解だと思ってるんだよ」

組織で働いたことのある人間であれば、一度はこの2人の間にあるような不公平感を感じたことがあると思います。


いや〜、可愛らしい装丁に似合わず、ゾワゾワザワザワする作品でした。

芥川賞受賞作を面白いって思うことはそんなにないんですが、これは面白かった。