★★★★★
読書家の友人の勧めにより、読んだ本。
題名は「れいごうきん」と読み、
ジャンルとしてはSFになる。
モチーフ（楽器や仮面（と歌劇））がとても緻密に描き込まれた上に
物語が幾重にも重なっていて、
どういう話なのか、ちょっと説明が難しいのだが、
とにかく、ものすごく面白かった。
あまりの壮大さに、読後は頭くらくら。笑
読みにくい部分も多分にあるので、
ある程度、物語を読んできた人にしかお勧めできないけれど、
こんなに面白い本があるんだなーと思いました。
個人的には物理を専攻していたこともあり、
中途半端なSFはかえってディテールの信憑性が気になって楽しめないことが多いのだが、
これはもう、ぶっ飛んでいてそんなこともなく。
（唯一、「無音の音響体」だけ受け付けなかったけど）
たぶん、今年読んだ中で一番面白い1冊になると思う。