ここ十年で、ボクのお客様の平均年齢がうんと上昇しました。

ボクが新潟に帰郷した十数年前、40歳を超え不妊を主訴とする方はごく少数でした。

 

それが、今では顧客の1/2は40歳以上の方が占めております。

45歳を過ぎて妊活している方もいらっしゃいます。

 

初婚年齢の上昇により妊活のスタートが遅く、なかなか赤ちゃんが授からないことも背景にあると思います。

 

そして、男性側の協力が足りていないことも問題であると思います。

 

 

 

遺残卵胞|原因と対策は?!

 

病院で不妊治療が始まると、卵胞の育ち具合を調べるため、排卵日を予測するため「卵胞チェック」を行います。

 

経腟的に超音波検査で卵胞の直径を測定して診るわけですが、二次元の白黒画像で卵子の状態までは確認することはできません。

 

エコーでは「卵子を見ているわけではない」

意外に知らない方が多いですよね?

 

排卵前やIVFの採卵前のエコーでは卵胞がはっきりと育ってる、見えているのに卵子が含まれていない「空胞」だったことがありませんか?

 

この空胞の原因はいくつかありますが、ひとつは遺残卵胞(いざんらんぽう)です。

 

妊娠が成立せず、その周期に厚くなった子宮内膜が剥がれて生理が起きると同時に、脳下垂体からFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されて次の排卵候補の卵胞がいくつか成長を始めます。

 

 

排卵を迎えるころ一番大きいグラーフ卵胞(首席卵胞)は直径が約20mmまで成長します。

途中まで大きくなった他の卵胞は成長をストップして、やがては萎んで吸収されます。

 

しかし、ホルモン剤や排卵誘発剤などの影響で、生理期でもE2(エストラジオール)の値が100を超えたりと高く、病院で「遺残卵胞」と診断される方もいらっしゃいます。

エコーで調べると30mm、40mmだったなんてことも。

 

臨床的には、体が冷えやすく体力不足の「気血両虚(きけつりょうきょ)」や血行不良タイプ「オ血(おけつ)」体質が多いですね。

 

 

空胞で一番多い原因は加齢

 

誰でも加齢とともにホルモン不足になります。

 

 

35歳を過ぎれば、女性ホルモン(エストロゲン)はピーク時の2/3も出ないわけです。

 

E2が低ければ、こうなります。

 

 

更年期に近い状態でFSHばかり高くなり、排卵が前倒しになります。

つまり、卵子を育てる環境も悪くなります

 

子宮内膜は厚くならず、頸管粘液(オリモノ)も少ないですよね?

 

具体的に言うと、D3~D7のFSHが9mIU/mlを超えていると良い卵は育たない周期です。

 

FSHを理想的な8~7mIU/ml以下にするには、ご自分の卵巣をもっと元気にして(スタミナをつけて)血流を改善することです。

 

漢方薬だったら動物系生薬配合の補腎薬と活血薬。

刺激するツボは腎兪、命門、関元、八膠穴や血海です。

鍼灸治療においては、単に温めればよいという単純な方法では役に立ちません。

中医学の基本は三因制宜。

因時制宜、因地制宜、因人制宜が根底にあるので、誰にでも同じ刺激、どの時期でも同じ刺激や手技では意味がありません。

東洋医学の中でも中国伝統医学(中医学)はオーダーメイド治療が原則です。

 

脱線しましたが

E2が上がればFSHは下がる。

プレマリンなどE2製剤を病院で処方する理由は、卵胞から分泌されるであろうE2を人工的ホルモンで代用し下垂体から分泌されるFSHを抑制することが目的です。

 

しかし、病院のホルモン補充療法で期待するほど良くならないのは、人工的に作られた人間のホルモンに近いものでしかなく万人に効くものでない。

血栓の原因になりやすく副作用も多い。

 

自分から分泌するピュアなE2の方が当たり前ですが、副作用も起きず子宮内膜が厚くなり頸管粘液は増えるのです。

 

自分の卵巣機能を取り戻せばE2もきちんと分泌

。FSHは自然に下がります。

 

漢方薬や鍼灸など手技療法を使うなら、基本的に

補腎(ほじん)、補血(ほけつ)、活血(かっけつ)の三本柱になります。

そして、リラックスすることも大切です。

 

 

IVFにおいて、排卵誘発剤を使い思ったほど採卵できなかったというのは「刺激が強すぎる」という場合もあります。

 

病院の治療方針にもなりますが、40代の方でhmg注射を大量に使う治療を続けても卵子がとれない方が、転院されてステップダウンした排卵誘発法で2つとれた方がいらっしゃいます。

 

 

ボクは不妊カウンセリングでお話しさせていただくときに、卵胞を「ブドウの実」に例えてお話させていただきます。

 

 

収穫を迎え、食べ頃になると「ブドウの実」は水分を蓄えて瑞々しい。種は卵子だと思ってください。

 

ヒトの体も症状を改善するには農業と同じことが必要です。

 

美味しいブドウを育てるには肥沃な土壌(健康な子宮と卵巣)であることが条件です。

 

クスリ(農薬)を大量に使った畑で美味しい作物は育つのでしょうか?

ひとまず、出荷できる商品は育てることができます。

しかし栄養価はどうなんでしょう?

味はどうでしょうか?

 

種無しブドウはヒトが作ったものです。

卵胞が空胞の状態と関連づけて考えてしまいます。

 

昔から変わらない漢方薬、鍼灸、整体などの中医学(中国伝統医学)。

ちょっと時間がかかりますが、地盤改良・畑作りを得意といたします。

 

・色々治療したけど、なかなか妊娠しない

 

・FSHが高く卵が育たない

 

・ご夫婦どちらかが35歳を過ぎている

 

・不妊治療が2年続いている

 

・流産を繰り返す

 

このような方に中医学(中国伝統医学)がきっと役に立ちます。

 

 

現代医学と中医学。

それぞれ良いところがあります。

 

両方良いとこどりで妊娠を目指してみましょう。

 

 

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