強面の子宝不妊カウンセラー梅安(ばいあん)です。

 

本日のブログタイトルは、ART(生殖補助医療)を批判するつもりはございません。

ただ、このニュース記事、爆弾投下の予感がしてボクも大いに関心があります。


昨日のyahooニュース項目に~実施件数が世界一多くて成功率は世界最下位~とありました。

さらにオリジナルを調べると、東洋経済オンラインで「卵子老化の真実」著者の河合蘭さんの記事が掲載されております。

↓↓↓

日本の不妊治療が妊娠しにくい根本的な理由~体に優しいやり方では効果を生まない

 

これまたドキドキするタイトルです。

 

各国の体外受精による出産率ランキングでは2010年の調査では60か国中、最下位…。

初耳の方も多いかと思いますが、ボクらコメディカル(医師・看護師・助産師以外の医療従事者)は、数年前から知っております。

ただ、言えない雰囲気だった…。知っていてゴメンナサイ。

 

 

7/20に出版された書籍『不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」』。

国内顕微授精の第一人者である浅田レディースクリニックの浅田義正先生とジャーナリストの河合蘭さんが書かれたこの一冊。

最新のデータに基づいた「かなり真面目な本」です。

是非みなさんにも読んでいただきたい。

ボクも持っています。

¥927という価格も良心的です。

amazonのレビューも、現役の医師が書き込むほど内容的に充実の一冊です。

 

 

何故60か国中最下位なのか?

 

1.晩婚晩産化(年齢の上昇)

結婚が遅かったのは、誰にも問えないと思います。結婚の時期は、そのカップルが決めること。自然妊娠が難しい年齢だからこそ、ART(生殖補助医療)へステップアップはどこの国でも同じでは?

しかし、昨年に各市町村が一斉に不妊治療の補助を43歳で線引きをしたように、カップルの年齢上昇により体外受精とはいえ期待されるほど成功率は高くないというのが実情。

ここばっかりは、後悔しても戻す事の出来ないお話です。

 

 

2.日本人ならではの自然志向

「自然周期」という排卵誘発剤に頼らない方法は世界中探しても少数派。

「一見、体に優しいと思われる、この日本的なやり方が、体外受精の成功率を下げている可能性がある」と、著者は指摘しております。

 

しかし、AMHが低い、排卵誘発剤を使っても思ったより卵がとれない、排卵誘発剤の副作用があるなど自然周期に頼らざるを得ない方も多くいらっしゃるのが事実。

その方の体質や抱える悩みに合わせてキメ細かい治療法が選択できるというメリットがあるのでは?とボクは思います。

 

また、浅田先生は、海外では「1人の子どもが体外受精で生まれるためには、平均25.1個(38歳未満の女性に限っても6~16個)の卵子を採ることが必要」と指摘しています。

統計学的には確かにそのようですが、一人一人のライフスタイル、年齢、毎日食べるもの、運動負荷はそれぞれ違うもの。

数字で線引きすることで可能性を無くしてしまうことのないようにしていただいたいと願います。

 

多くの治療中カップルがストレスを抱えております。

病院に通うストレス

回りに気を遣うストレス(職場や家族)

経済的ストレス

ご主人の意見が噛み合わないストレス

・・・

挙げたらキリがありません。

 

生殖を主る処も自律神経。

脳です。

脳がリラックスしていなければ、子孫を残す余裕はありません。

だから、アロマテラピーやストレッチも妊活にも良い。

気分転換になりますから。

 

 

期待されるほどの成功率じゃないから、みんな一回で妊娠する自信がないから、漢方やサプリを飲んだり、整体やよもぎ蒸しに通ったり、針灸を受けたりしている。

 

身近に相談できる人が居ない、病院の先生やスタッフさんも忙しそうだから、病院の外で探すのではないでしょうか?

だから、街の薬局や整体院、鍼灸院には子宝で来る人が急増している。

 

だったら、病院の数を増やせばいいのか?

医師やスタッフの数を増やせばいいのか?
補助金の上限を見直すのか?

そんな単純な話ではないですよね。

 

ボクが前から納得いかないところは、この国では「誰も取り纏めていない」というところです。

10数年前から目新しい治療法は無く、何も変わっていない。

先生方も試行錯誤。

良くも悪くも「縦割り行政」が邪魔している。

 

「そろそろ誰かが舵取りして本腰入れないとマズイところまで来ているよ」っていうメッセージも見え隠れしているとボクは受け止めております。

 

それは、医療の専門家だけが議論するのではなく、「食」、「環境」、「運動」、「労働」、「教育」すべて含めての話しです。

 

可愛い赤ちゃんをアナタに。

 

 

 

 

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