実は我が家の次男坊は、結構小さいときから知り合いのインド人の友達の家に預けていました。
子供を育てた経験がまったくなかった私は次男が生まれるとき、長男のことを心配して、長男の世話に追われる
ことも多く、また次男坊がこれまた人懐こい性格で、全然人見知りもせず、みんなに笑顔を振りまくもので、
インドの友人も預かりたがる、、、と言った具合で。
おかげで私もよく映画を見にいったものです。。。(悪い親です)
そんなある日、次男を迎えにその家に行くと、その家の次男の嫁さん、シュヴァンギさんがこんなふうに
わが子を足に寝かせていました。
息子はスヤスヤ眠っています。
聞けば、彼女はいつも自分の子供のときもこうやって寝かしていたのだとか。
具体的には、足を伸ばし、ひざの上に赤ちゃんのお腹が来るくらいに乗せて、
ひざを上げ下げしてゆすりながら、赤ちゃんの背中をトントンとたたくのです。
うちの子はうつぶせ寝の方だったので、この格好が心地よかったと見え、彼女に預けたときは、
いつもこの体勢で寝ていたそうです。
家で私もチャレンジしていたのですが、これがまた結構快適。
寝てしまってからは他の場所に移すのがちょっと大変ですが、フィット感抜群で、うつぶせ寝の赤ちゃんには
とても心地いいようです。
お母さんも座っていられるので、テレビ見ながらとか、結構楽チンです。
他にインドの赤ちゃんの寝かせ方としては、あぐらをかいて、片方の太もものあたりに赤ちゃんの首をひっかけ、
これまた足を上下にゆすりながら寝かすという方法もポピュラーですね。この場合仰向け寝です。
何か手仕事をするときには、この方法がもっとも安定していて、ながら仕事にはもってこいのようです。
しかし、以前長男が赤ちゃんの時に、抱っこさせてほしいとうので、抱いてもらったら、ものすごい激しくシェイク
するもんで、見ている方がハラハラしました。
インドの方、結構激しく赤ちゃんシェイクするんですよね。
友人の赤ちゃんは、生まれたての沐浴でも、バシャ~~と桶で頭から水をかけられ、ワシャワシャとこするように
全身洗われ、ぎゃぁ~ぎゃぁ~赤ちゃん泣いててもお構いなし、って感じで手荒く洗われたそうです。
いやいや、ある意味洗礼ですね。ははは
インドの赤ちゃんは本当に小さい時から鍛えられているようです。
沐浴といえば、インドの赤ちゃんの沐浴の方法もちょっと日本とは違います。
お母さんが床に座って体育すわりのようにひざを曲げ、足首の上に赤ちゃんをすねに寄りかかるように
前向きに座らせ、桶で水をかけて洗うという方法もポピュラーです。
最近は西洋化したベイビーグッズショップも増え、バスタブも専用のものが簡単に手に入るようには
なりましたが、昔から伝わる水浴びをするのであれば、この昔ながらの方法のほうが安全で正しいやりかたなの
かもしれませんね。
ちなみにこの赤ちゃんの沐浴する水にはニーム(インドセンダン)という植物の葉っぱが浮かべられます。
このニームは最近世界的に農薬の代替品として注目を集めています。
農薬に使われるのは主に種から搾ったオイルなのですが、葉っぱや枝にも様々な抗菌作用があります。
虫の嫌う強烈な匂いや、苦味、冷やすといった効果から、胃腸薬として使われたり、歯茎のマッサージに
使われたり、米や小麦の保管に使ったりと様々な場面で活躍している、インドではとってもポピュラーな植物
です。道を歩けばニームにあたる、お宅にお邪魔すれば窓の外にはニーム。。。そんな感じです。
家の風上の窓の外にニームを植えるといいと言われています。これも厄除け的な役割ですが、きっとドラキュラ
よけのニンニクと同じく、疫病などの感染予防なのではないでしょうか。。。
そんなわけで、我が家も子育てにニームは必須アイテムのひとつです。
手洗い、うがいにもニームのパウダーを使っています。
怪我したときにも、ハルディ(ターメリック)と一緒にニームも使います。
子供のケアには、インドでは本当にいろいろと昔ながらの方法を教わることができます。
最近アーユルヴェーダのベイビーマッサージが注目されていると聞きますが、
本当に赤ちゃんからオイルマッサージすると子供の情緒の変化を目の当たりにします。
肌に直接触れ、ゆっくりマッサージしてあげると、子供は優しい顔つきになりますし、よく眠ります。
オイルの質などを勉強して、使い分けるともっともっと変わります。
そのことはまた時を見て書きますね。
インドの子育てはとっても興味深いですよ。