【IWJ】
〔「黙っているとトリチウムを海に流される!
更田氏を規制委員長から外せという運動を!!」
~カオンタリオ湖はトリチウム汚染で

流産・死産増加、ダウン症候群1.8倍

―広瀬隆が訴え〕
(2018年1月20日)

 

 
〔原発ミニ講座 第2回「トリチウム」〕~講師:村上茂樹氏
(2014年12月6日)
 

 

 

 
 

 

 

参考
 

 

 

 
~参考~
~徹底的に、過小評価の方向性の更田原子力規制委員長~

 
〔第1原発・処理水放出...「決定の時期」 更田規制委員長が見解〕
(2018年1月12日  福島民友)
東京電力福島第1原発事故で
避難指示が出た市町村を訪れている
原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長が
2018年1月11日、
いわき市など4市町を訪問し、首長と意見交換した。
清水敏男いわき市長との会談で
第1原発から出る、汚染水を浄化した後の
放射性トリチウム(三重水素)を含む処理水について
更田氏は、
「今年の大きな議論だ。
意思決定をしなければならない時期にきている」と述べた。
処理水について
更田氏は
「貯蔵タンクに貯留し続けられるのは2、3年程度。
希釈して放出するにしてもその準備に2年以上かかる」
との見解を示し
「多くの人が受け入れ難い判断とは理解しているが、
福島第1の廃炉を前に進めるには
速やかに決断すべき時がきている」
と話し、
決断に向けては
東電が主体的な役割を果たすべきだと強調した。
風評被害については
「科学的、技術的に見れば
環境や海産物に影響が出ることはないが、
気持ちの問題もある」として、
漁業関係者らの合意を得ることが大切と指摘した
一方で
「いたずらな意思決定の先送りが許されるものとは思っていない」
とした。
更田氏は
これまで一貫して
「希釈して海洋放出するのが現実的で唯一の選択肢」と発言。
処分方法を巡っては、
経済産業省の小委員会が社会的影響を含めて議論している。
会談ではこのほか、
清水市長が福島第2原発の廃炉の早期決定や
浜通りの復興の先導役としての避難12市町村に入らない
同市の支援について要望した。
この日はいわき市と楢葉、広野、富岡の3町を訪問。
前委員長の田中俊一氏(福島市出身)も同行している。
12日は大熊、双葉の両町を訪れる予定だ。
 


〔処理水放出「反対出ず」

被災13市町村長と会談終え規制委員長〕
(2018年1月13日  福島民友)
福島県内の被災市町村を訪れている

原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長は

2018年1月12日、

東京電力福島第1原発が立地する

大熊町や双葉町の町長と会談した。

終了後の記者団の取材に、

放射性トリチウムを含む処理水について

更田氏は

「(希釈して)海洋放出することに対し

(11、12日の)2日間で訪問した首長の中に

大きな反対はなかった」と述べた。
更田氏は

「科学的、技術的に影響が出ないことは

理解してもらえているようだが、

風評被害の問題は大きく捉えているようだった」と話し

「風評被害に向き合うことは東電に決意を求めているが、

規制委としても協力したい」と述べた。

具体的には、

放出する処理水の

濃度制限値や水量の管理目標値の科学的根拠などを

説明するとした。

更田氏は今年中に意思決定すべきだとの認識で

「(東電が)判断は自分たちでするという姿勢を

明確に見せることが必要だ」

と指摘した。


双葉町の伊沢史朗町長は記者団に

「(処理水は)大熊町側に貯蔵しているが、

対応できなくなった場合、

双葉では新たなタンクを設けるのは難しい」との認識を示した。

その上で「将来的に飽和状態になった場合、

責任ある人が放出について判断しなければならない。

東電や国が住民への理解を図り、

しっかり決断することが大事だ」

と語った。
処理水を巡り

規制委は、貯蔵タンクの設置場所が限られており、

法令基準より薄めて海洋放出するよう求めているが、

風評被害を懸念する漁業関係者らの反発が強い。

更田氏は昨年12月から、

原発事故で避難指示が出た市町村などへの訪問を始め、

この日までに計13市町村の首長と会談した。

 
内堀知事、国と東京電力の説明重要〕
(2018年1月16日  福島民友)
原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長が
放射性トリチウム(三重水素)を含む処理水を希釈して
海洋放出すべきだとの考えを示していることについて、
内堀雅雄知事は
2018年1月15日の定例記者会見で
「国と東京電力で環境や風評への影響などについて
丁寧に説明し、理解を得ること、
何より慎重に議論を進めてもらうことが重要」
と改めて注文した。
福島第1原発事故による風評被害は依然として厳しく、
内堀知事は
「風評の問題は県内だけでなく、
全国、世界からのさまざまな意見、考え方も強く影響していく」
との認識を示した。
トリチウムは人体への影響が少ない?とされており、
薄めるなどして濃度基準を下回れば
海に流すことが国際的に認められている?
運用中の原発では長年、海洋放出する方法が採用されている。
福島第1原発にたまり続ける処理水の取り扱いを巡っては、
社会に与える影響を含めて国の小委員会が議論を進めている。
 
~参考~
〔放射性トリチウム水保管「2020年までは大丈夫という試算結果」
(東電福島復興本社・大倉代表)〕 
 

 

〔トリチウム水「安心考慮」

~東電福島復興本社・大倉代表インタビュー〕
(2017年12月20日  福島民友)

東京電力福島復興本社の大倉誠代表は

福島民友新聞社の年末インタビューで、

福島第1原発で保管が続く放射性トリチウムを含む

処理水の処分について、

「科学的要素だけではなく、

(住民や地域の)安心に関わることも含め、

皆さんと相談しながら処理、処分を決めていかなくてはならない」と語った。

 

―放射性トリチウムを含む処理水の処分方法が決まっていない。

「国の動向を見ながら検討しており、

科学的な要素だけではなく、安心に関わることも含め、

相談しながら処理、処分を決めていかなくてはならない。

(処理水のタンクでの保管は)

2020年までは大丈夫という試算結果を伝えているが、

2020年で限界がくるかというとそうではない。

ただ、今の状態で永久に保管するというのは

物理的にあり得ないと思う。

そのため処理、処分方法について検討していく

以下略

 

~参考~
/福島第1原発・処理水の処分方法〕 

 

〔「海洋放出以外の選択肢はない」

福島第1原発・処理水の処分方法

(2017年12月15日  福島民友)
原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長は
2017年12月14日、
東京電力福島第1原発で避難指示が出された市町村を訪れ、
首長と意見交換する取り組みを始めた。
飯舘村の菅野典雄村長との会談では、
第1原発で増え続ける放射性トリチウムを含む

処理水の処分について
「希釈して海洋放出する以外の選択肢はない。
風評被害を恐れる人への理解や同意を得られるよう、

声を上げたい」と述べた。
更田氏は2017年10月の福島民友新聞社のインタビューでも
「希釈して海洋放出するのが現実的で唯一の選択肢」と発言。

地元合意を前提としているが、
風評被害を懸念する漁業者の反対は根強く、
実現へのハードルは高いのが現状だ。

処分方法を巡っては、
経済産業省の小委員会が

社会的影響を含めた方策を探っている。

 
~参考~
 

 

〔東電会長「海洋放出」発言に波紋~福島第1原発トリチウム水、増え続け処分に苦慮〕
(2017年7月16日 福島民友)


東京電力福島第1原発の地上タンクで保管が続く

放射性トリチウムを含む水は増え続け、廃炉作業のリスク要因となっている。

東電の川村隆会長が、

トリチウムを含んだ水を海に放出する判断を「もうしている」と発言し

波紋を広げたが、処分の在り方に苦慮する現実も改めて表面化。

汚染水処理への道は険しく、遠い。


◆◇◇タンク群
「これだけのタンクをメンテナンスするのは新たなリスクだ。

早く何とかしなければ」。

2017年7月15日に第1原発を視察した、

トリチウム水の処分方法を検討する経済産業省の

「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」。

委員長の山本一良名古屋学芸大副学長は、

敷地内に並ぶタンク群を見上げ、報道陣に語った。

 

2017年7月6日現在で

約77万トン、タンク約600基

約101万トン、タンク約1000基

の処理水が保管されている。

 

事故後建屋内に流入する地下水が汚染水と混じり、

それをALPS(多核種除去設備)で処理した水が増え続ける。

 

地下水の流入量は、

1~4号機建屋周囲の地盤を凍らせる「凍土遮水壁」などの効果もあり、

ピーク時の5分の2の1日約160トン(2017年6月暫定値)まで減った。

トリチウムは水と性質が近く、

62種類の放射性物質を除去できるALPSでも取り除くことが不可能。

東電は今後2年分のタンク置き場を確保したが、

水漏れのリスクは残ったままだ。

 

◇◆◇4~7年

国の作業部会は、

処分方法として

〈1〉地層への注入

〈2〉海洋放出

〈3〉蒸発

〈4〉水素に変化させて大気放出

〈5〉セメントなどで固めて地下に埋設

―の五つを挙げた。

政府は2016年6月、

水で薄めて海洋放出する方法が

最も短期間に低コストで処分できるとの報告書をまとめた。

それでも77万トンの水を流すには4~7年かかる試算だ。

 

トリチウムは稼働中の国内原発でも希釈するなどして海洋放出されている。

原子力規制委員会の田中俊一委員長(福島市出身)も海洋放出すべきとの考えだ。

ただ福島県内漁業者の風評への懸念は強く、実現へのハードルは高い。

 

トリチウム処理に関する小委は2016年9月に発足。

処分を巡る風評被害などの影響を検討、

関係者や消費者が納得できる対処方法を慎重に探っている。

委員には「安全だから放出するという理屈だけでは

風評被害を繰り返す」との思いもある。

 

◇◇◆反発招く

議論が道半ばの中、川村氏の発言は漁業者らの反発を招いた。

東電は「最終的な方針を述べたものではない」と火消しに回ったが、

県漁連や全国漁業協同組合連合会(全漁連)から抗議文が出される事態となった。

 

2017年7月15日の視察を終えた小委の山本委員長は

「どんな発言をしたか詳しく把握していない」と明言を避けた。

川村氏の発言は、自身が「福島が原点」と述べた東電の姿勢も問われている。

差し迫った課題をどう解決するか。県民へのしっかりとした説明抜きには通れない。

 

[トリチウム(三重水素)]

弱いベータ線を出す放射性物質で水素の放射性同位体。

自然界に存在し、核分裂などによって生成される。

半減期は12.3年で、人体への影響は小さいとされる。

薄めるなどして濃度基準を下回れば海洋放出が世界的に認められている。

国が定める放出基準は1リットル当たり6万ベクレル。

 
~参考~

【カナダ・ピッカリング重水原子炉周辺都市では80%増ものダウン症候群出産】

参考

 

特定非営利活動法人・標準医療情報センター

理事長・下地恒毅氏

「放射能(線)による健康障害」から抜粋

    <トリチウム(三重水素)>

 

水素の同位体の1つで、放射性同位体です。

原子核は陽子1つと中性子2つから構成され、

質量数は3で通常の水素(H)や重水素(2H)よりも重く、

元素記号では 3H と表します。

自然界におけるトリチウムレベルは極めて低いのですが、

原子炉関連施設内では外界に比べると高いレベルで存在し、

炉の運転・整備、核燃料再処理時に発生したものが

大気圏や海洋へ計画放出されています(施設起源トリチウム)。

半減期は約12年と結構長いです。

β線を放出します。

*
1960年代の核兵器(分裂と融合)の大気圏内核実験により

環境中の濃度は、天然存在量の200倍程度と急増しましたが、

環境中への放出量の制限により漸減しています。

*

原発事故を起こした

福島第一原発敷地内の専用港にて

2013年6月21日に1100 Bq/L、

2013年9月14日の発表では15万Bq/Lと

高濃度のトリチウムが検出されています。

*

1991年2月には美浜原発の放射能漏れ事故の際に、

福井県美浜沖の海水で490 Bq/Lの濃度が測定されています。

*

また、東海再処理施設の排水の影響により、

茨城県東海沖で1990年1月には、

190 Bq/Lのトリチウムが海水から検出されています。

*

トリチウムが

水や水蒸気の形で胃や肺から人体に入ると

そのほとんどが吸収されます。

皮膚からも吸収されます。

摂取量の2%程度がDNAに取り込まれると言われ、

動物実験では特に造血組織に白血病などの障害が

生じることが知られています。