~参考~

〔「年間死亡者数1300人超(2014)」治りにくい咳、中高年で激増 /肺非結核性抗酸菌症〕

 

~「生物学的半減期」の死角~

セシウム:水溶性
(⇒体外代謝、比較的「易」
/原則:「生物学的半減期」の想定内
セシウムボール:不溶性
(⇒体外代謝、比較的「難」/
例外:「生物学的半減期」の想定外)
 
また、このことは、(人間の「肺」に相当する)
バグフィルター」の実質的&機能的有効性とも
非常に密接な関連性を有する。
 

 

 
 
 

〔セシウム排出、予測より遅い…作業員を追跡調査〕

(2015年8月10日 読売新聞)

福島第一原子力発電所で事故対応にあたった

東京電力の作業員が体内に吸い込んだ放射性セシウムは、

当初の予測より、体外への排出が遅い

という追跡調査結果を、

放射線医学総合研究所の谷幸太郎研究員らが発表した。

谷研究員らは、

セシウムの一部が水に溶けにくい化合物になり、

肺に長くとどまるためではないかと推定している。

被曝ひばく線量を見積もる計算モデルの見直しに

つながる可能性があるという。

同研究所では、

事故直後に原子炉の中央制御室で監視業務などにあたり、

被曝線量が特に高かった作業員7人について、

年に数回、検査を受けてもらい、

体内のセシウム137などの量を測っている。

作業員のセシウム量は、

事故後、約2年間は、

「肺から血液へ溶け込み、尿などを通じた排出により、

70~100日ごとに半減していく」

という予測通りに減少していた。

しかし、2013年の半ば頃から減り方が鈍くなった。

 

【FukurouFoeTV】

〔バグフィルター99.9%放射能除去のまやかし〕

~青木一政氏

(「フクロウの会」事務局長)

(2017年10月24日)

 

 

 

 

 

<青木一政氏講演会>

〔 「焼却施設の安全神話」

~ バグフィルター回収率99.9%の秘密を暴く〕

~青木一政氏(「フクロウの会」事務局長)

(2017年9月30日)

 

 

政府・環境省は高濃度に放射能汚染された除染土の「再利用」、
除染廃棄物や汚染牧草の焼却を進めています。
またエコセメント工場、木質バイオマス発電などの美名のもとに、
セシウムまみれの飛灰の熱処理と再利用、汚染木材の焼却発電計画を推進しています。
これらの動きは福島原発事故に続く各地での放射能再拡散計画とも言えます。
これらを推進する言い訳が「バグフィルター集じん率99.9%」という安全神話です。
低線量被ばく、特に内部被ばくの危険性をやさしく解説するとともに、
このバグフィルタ安全神話のカラクリを明らかにしたいと思います。
 
~青木一政氏プロフィール~
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)事務局長
ちくりん舎(市民放射能監視センター)副理事長
1952年神奈川県生まれ
フクロウの会は、放射能汚染や事故の心配がなく、
放射性廃棄物を生み出さない社会をめざして首都圏で25年間近く活動を続けてきました。
2011年3月の福島原発事故発生以降、
人々への被ばくが少しでも抑えられるよう放射能測定プロジェクトを立ち上げて
福島市周辺や首都圏での放射能測定、
市民への情報提供、国や自治体への働きかけなどを行っています。
2013年には、市民の手による、より精度が高く信頼性の高い放射能監視体制を目指して、
ゲルマニウム半導体測定装置を備えた、
ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)を立ち上げました。
 
~参考~
 
セシウム:水溶性
(⇒体外代謝、比較的「易」
/原則:「生物学的半減期」の想定内
セシウムボール:不溶性
(⇒体外代謝、比較的「難」/
例外:「生物学的半減期」の想定外)
 
(日本経済新聞 2017年6月11日)
 
東京電力福島第1原子力発電所事故の際、
放射性セシウムを含む未知の微粒子(セシウムボール)が
原子炉から放出され、
遠く関東地方まで飛んできた
ことが 最近の研究で分かった。
 
従来知られてきたセシウム放出物
とは体内に取り込んだ場合の
健康への影響も異なる
と考えられる。
 
事故の進展を推測する手がかりとし ても注目される。
 
セシウムボールを最初に見つけたのは
茨城県つくば市にある気象研究所の研究チームだ。
 
大気汚染の観測装置のフィルターから
直径2.6マイクロ(マイクロ は百万分の1)メートルの
セシウムを含む球形粒子を発見した。
 
装置に粒子が採取されたのは
2011年3月14日から15日の間。
 
福島第1原発で炉心溶融 (メルトダウン)が
次いで起きていたと考えられているころだ。

研究チームが解析を終え発表したのは2013年夏だ。
 
この発見は、
事故で広がった放射性物質の影響を調べている
科学者らの間に懸念を呼び起こした。
セシウムボールは水に溶けない微粒子だったからだ。
(⇒本来は、放射性セシウムやヨウ素は、「水溶性」核種として知られている。

2017年5月には
東京理科大学などが、
セシウムボールが
関東地方の広い範囲に飛んできたことを学会で発表した。

炉心が溶融した原子炉から出る
放射性セシウムは、
大気中の成分と結合し
化合物(水酸化物や硫化物など)の微粒子となり広がる。
 
これらは可溶性で地面に落ちるとセシウムは水に溶けた後、
土壌粒子と固く結びつく。
 
表土をはがせばセシウムは除去できる。
 
体に取り込んだ場合、
1~3カ月程度で半分が体外に排出される。
(⇒いわゆる「生物学的半減期」
 
セシウムを含む食物をとらないよう
心がければ内部被曝(ひばく)は減らせる。

一方、
セシウムボールは地面に落ちてもセシウムは溶け出さず、
土壌に固定されない。
微粒子は再飛散の恐れがある。
 
体内に入ると肺の中などに長くとどまり やすい。
 
大きさが大気汚染の原因となる微小粒子状物質PM2.5と同程度で、
吸い込むと出にくい。
 
森口祐一東京大学教授は
「健康影響を知るうえで
従来の考え方が適用できない」
と話す。

現在、複数のチームが謎の粒子を追いかけている。
小暮敏博東大教授らはセシウムボールの構造や成分を詳しく調べた。
 
ケイ酸塩ガラス(窓ガラスの主要成 分)の中に
セシウムや鉄、亜鉛などが閉じ込められていた。
原発に近い場所では
10マイクロメートルを超える大きさで丸くないものも見つかった。
 
健康影響を把握するうえで何より知りたいのは、
放出量と放出のタイミングだ。
 
東大や東京理科大などの研究者らは
東北、関東地方にある
大気中の浮遊粉じん観測装置のフィルターを集めて調べ、
セシウムボールがいつ、
どれくらい飛んでいたかを割り出そうとしている。

2011年3月12日ころに北に流れた
1回目のプルーム(放射性物質を運んだ空気の流れ)では
セシウムボールは見つからず、
 
2011年3月15日に関東に到達した
プルームに多く含まれていたことがこれまでに判明。
 
九州大学などの分析では、
2011年3月15日に
東京都内でとらえた放射性セシウムの8~9割が不溶性だった。
 
つくば市より南の関東地方南部でも
2011年3月15日に飛来したと考えられる
セシウムボールが見つかった。

中島映至東大名誉教授らは
福島第1原発からは9回のプルームが出たと推測する。
 
このうち
福島第1原発2号機から出たと考えられる
2回目のプルームが2011年3月15 日に関東に来た。
 
2号機は
2011年3月14日夜から冷却ができなくなり
2011年3月15日にかけて炉心溶融が進んだと考えられている。
 
粒子が2号機のものだということは
放射性物質 の構成比から推定できる。

2号機では
2017年2月、
東京電力などが格納容器内にロボットを入れたところ、
原子炉本体(圧力容器)の外側で非常に高い放射線を検出した。
 
その正体は不明だが、
炉心溶融で発生した様々な放射性物質が
相当な量、原子炉の外側に広がることを示唆する。

セシウムボールの主成分のケイ素はコンクリートや断熱材に含まれる。
 
溶けた核燃料がコンクリートなどを蒸発させ、
それが大気中で急冷しガラス状に固まる際に
セシウムなどを取り込んだというシナリオが想定されている。

東京理科大チームは、
直径約1マイクロメートルのセシウムボール1個に含まれる
放射性セシウムの量は1ベクレル以下と報告する。
 
飛散地域の空間放射線量 を上げるほどではなく
外部被曝を心配する必要は小さい。
 
ただ帰宅困難地域の住宅内のホコリの中に
セシウムボールがあったと東大が報告している。
 
掃除や除染のために立ち入る際には
吸い込まないようマスク着用などの注意が必須だ。
 
事故の進展過程を知り、
健康影響の全体像を把握するためには
セシウムボールについてさらに詳しい研究が必要だ。
 

■関連記事
http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/applchem/info/20160524.html

中井研究室のページ
研究室のページ:http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/nakaiken/
大学公式ページ:http://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?1f32
阿部講師のページ:http://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6673

 
 

 ~参考

 

〔第11回 「飲食セーフティネットワーク」第2部

川根眞也 氏

(内部被ばくを考える市民研究会/埼玉中学理科教諭)

「ホットパーティクル」〕

(2015年1月20日)

 

 

 

球状セ~1.PNG
   

 

srep01742-f3.jpg

 

 
 
参考

 

(福島民報 2016年7月9日)
 
東京電力福島第一原発事故後に
福島県内の森林に沈着した
放射性セシウムについて、
日本原子力研究開発機構(JAEA)は
河川水系や森林地下深部に
移る傾向が極めて少なく、
表層部に長期間とどまる可能性が高い
とする研究結果をまとめた。
*
このため、生態系への影響を長期的に調査し、
生活圏に土壌が流出しないよう対策を取るべきとした。
*
調査の結果、
森林から河川水系への放射性セシウム流入量は
年間で総沈着量の0.1%程度にとどまっていた。
一方、
森林に沈着した放射性セシウムは
約90%が地表から10センチ以内にあったという。
*
JAEAの飯島和毅・福島環境安全センター環境動態研究
グループリーダーが
8日、福島市の
とうほう・みんなの文化センター(県文化センター)で
開かれた国際シンポジウムで示した。
*
シンポジウムは環境放射能除染協会の主催で、
国内外の研究者や環境省の担当者らが
放射性廃棄物の処理技術や中間貯蔵施設の現状などを報告した。
*
米国ワシントン州立大非常勤教授で
国際原子力機関(IAEA)アドバイザーの大西康夫氏は
災害や気象変動などを踏まえた上で
放射性セシウムの環境中の動きを予測する
「モデリング」の考え方を紹介した。
 
~参考~
 
〔東京都に降下&残留した放射性セシウムの89%はガラス粒子〕
(中日新聞 2016年6月27日)      
東京電力福島第1原発事故の発生から
4日後に東京に降下した放射性セシウム
の89%は、
ガラス状の微粒子に溶け込んだ状態だった

との研究結果を、
九州大の宇都宮聡准教授らが27日までにまとめた。
セシウムは
雨などで洗い流されると考えられていたが、
直接的に除去する方法でなければ
環境に存在し続ける可能性がある
という。
チームは
「健康への影響について考え直す必要がある」
としている。

チームは、事故発生後の2011年3月15日、
原発から約230キロ離れた
東京都内で採取された放射性降下物を分析した。
 

【放出された放射性物質、1年で地表30cm程度まで浸透の可能性】

チェルノブイリ:

(事故から約7年後に)地表下20cm地点に堆積

福島:

(事故から約1年後に)地表下30cm地点に堆積

 
 

 

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 【酷く放射能まみれの東京の空気(ウラニウム約3,000ベクレル/kg等)の恐怖】

 

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複合図~1.JPG

 

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