イノケンティウス「おなかへった」上条「」 【後編】 | とあるSSのクライアント

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とある魔術の禁書目録のSSのまとめブログです。

 上条当麻の家でもある学生寮の一室で、油で自らを燃やしていたイノケンティウスは、不意に顔を上げた。

上条「どうした? イノケンティウス」

イノケンティウス「魔術師が来る。ステイルに神裂に……インデックス」

上条「三人!? まさか、この学生寮を戦場にする気じゃないだろうな!?」

イノケンティウス「いや、それはないと思う。インデックスを連れてきているのがその証拠だ。
少なくとも、ここでドンパチかますつもりはないと思う」

上条「それならいいけどな……」

 そうして、ドンドン、と、多少乱暴なノックが上条の家に響いた。
 上条は開けるべきか逡巡したが、イノケンティウスの言葉を信じて開けることにした。

36 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 21:56:35.41 ID:RP6vP0S20

インデックス「こんばんは、なんだよ!」

 目の前には、笑顔の少女。とても敵には見えない。

上条「えーっと……こんばんは?」

インデックス「イノケンティウスのことで話があるんだけど、入ってもいいかな?」

上条「……後ろにいる奴らに、暴れないって言い聞かせてくれたら考えないこともないが」

インデックス「もうたっぷり言い聞かせたから大丈夫なんだよ! お邪魔します!」

 そういうと、勝手に家の中に入るインデックス。その後ろに、頭に歯型をつけられたステイルと神裂が続く。

37 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 21:59:23.83 ID:RP6vP0S20

上条「で……ようやくまともに話し合う気になったのか? バーコードバトラー」

ステイル「僕の名前はステイルだ。……いや、インデックスに怒られて目が覚めたんだよ」

上条「ふーん……で、そっちのお二人さんは?」

神裂「私はイギリス『必要悪の教会』所属の神裂火織と申します」

インデックス「同じく、同教会所属のインデックスなんだよ」

神裂「私とステイルは、インデックスの保護の為にここまでやってきたのですが……」

ステイル「何故か本来意思を持たないはずの魔術に意思が宿ってしまってね。結果は見ての通りだよ」

 全員がいっせいにイノケンティウスを見ると、イノケンティウスは照れ隠しに頭の辺りを掻いた(ように見えた)。

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 21:59:52.11 ID:jlm7RsAvO
ゲームで必殺技と称して焼き土下座させられるイノケンさんカワイソス

40 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:00:58.94 ID:RP6vP0S20

上条「インデックスの保護って言ったよな。その子を保護してどうするんだ?」

ステイル「記憶を消すのさ」

上条「……え?」

神裂「この子は完全記憶能力を持っています。それにより、魔術書の原典を十万三千冊の数を記憶しています」

ステイル「そのせいで、彼女の脳は常に圧迫されている。こうして定期的に記憶を消さなければ、彼女の脳はパンクしてしまうんだ」

上条「そんな……馬鹿な話が」

イノケンティウス「あるんだよ、それが」

上条「本当なのか?」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:03:24.82 ID:EzO9dp5GP
イノケンさん知らないのか

42 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:04:01.12 ID:RP6vP0S20

イノケンティウス「ああ。今までもカードの中から、カードの外から。その光景を見てきた。彼女は、記憶を消さなければ生きていけない」

上条「そんな……」

神裂「私だって信じたくはありません……しかし事実です。この子の頭の中にある十万三千冊の魔術書は、
この子の脳の85%を食いつぶしているのです……」

上条「そんな……85%……85%?」

 その数値を聞いた瞬間、上条は違和感を感じた。その違和感は徐々に膨らんでいく。

上条「ちょっと電話していい?」

 その違和感が最高潮に達したとき、上条は返事を待たずして既に電話をかけていた。
 その相手とは誰あろう、今回出番無しな小萌先生である。

43 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:06:18.51 ID:RP6vP0S20

上条「はい……はい。ありがとうございました」

 電話を終えた上条は、何ともいえないような表情で神裂とステイルを見た。見られた二人は頭に疑問符を浮かべる。

ステイル「おい、何を話していたんだ?」

上条「いやぁ……なんというか、非常に言いにくい話なのでせうが……」

 記憶のしすぎで死ぬなんてのは、嘘っぱちらしいよ? と上条が言ったところ、ステイルと神崎は(゜д゜)こんな顔になった。

神裂「つまり……どういうことでしょう?」

上条「いやいやつまりね」

 エピソード記憶云々、というお馴染みの話をし終えた時、ステイルと神裂は抜け殻になっていた。

45 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:08:51.90 ID:RP6vP0S20

ステイル「つまり、僕たちは騙されてたってわけだ」

神裂「それで記憶を消し続けていた私達はなんだったのでしょう……」

上条「いやでもさ、記憶を消す時期になったら苦しんでたんだろ? だったら脳のパンク以外に何かあるんじゃないのか?」

イノケンティウス「……首輪、じゃないのか?」

上条「首輪?」

イノケンティウス「教会が、十万三千冊もの原典を放し飼いにする訳がない。都合よく手元におく言い訳が、
その記憶の消去をせざるをえなくさせる魔術か何かなんじゃないかと思ってな」

神裂「もしそうならば、体のどこかに魔法陣があるはずですね」

46 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:10:34.24 ID:RP6vP0S20

ステイル「そうだな。じゃあインデックス、服を脱いでくれ」

インデックス「…………」

神裂「…………」

上条「…………」

イノケンティウス「…………」

ステイル「探知魔術を使うのに歩く教会が邪魔なだけだ! そんな目で僕を見るな!」

 そうして上条の服を借りたインデックスを、自称天才ことステイルの探知魔術で検査したところ、喉の奥に件の魔法陣を発見した。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:11:23.34 ID:EzO9dp5GP
ステイル酷すぎだろ…

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:12:46.92 ID:YBwbPci50
脱がステイル

ごめんなさい

49 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:13:01.98 ID:RP6vP0S20

ステイル「こんなこと言えた義理じゃないのはわかっているが……頼む、インデックスを助けてくれないか」

神裂「あの子の魔法陣を壊せるのは恐らくあなたしかいません。私からもお願いします」

 人助けは別に構わない、しかしいまいち納得しきれない上条であったが。

イノケンティウス「俺からも頼む。俺はいつもこいつらを見ていた。何度も何度も、
記憶を奪わなければ生きていけない辛さに耐えながら、こいつらは生きてきたんだ。……頼む」

上条「そんなこと言われちゃ、是非もないな」

 要するに上条は背中を押してもらいたかっただけなのだ。イノケンティウスの心からの――心があるかは解らないが――
言葉は、確かに上条の心に響き、その背中をしっかりと押した。

上条「じゃあインデックス、口開けて」

インデックス「あーん」

50 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:15:38.25 ID:RP6vP0S20

 インデックスが口を開けると、確かにその喉奥に真っ黒な魔法陣が刻まれていた。
 上条がそれを目指して指を入れる。インデックスが吐き気を堪えるように震えた。その途端。
 バギン! という音と共に上条の右手は体ごと吹き飛ばされた。
 噛み付かれた、という予想では収まらない勢いに全員は息を呑む。そうしてインデックスを見て、もう一度息を呑んだ。

インデックス「――警告、第三章第二節。Index-Librorum-Prohibitorum――禁書目録の『首輪』、
第一から第三まで全結界の破壊を確認。再生準備……失敗。『首輪』の自己再生は不可能。
現状、十万三千冊の『書庫』の保護のため、侵入者の迎撃を優先します」

 真っ赤な魔方陣を目に宿し、呪詛のように呟くインデックス。

インデックス「――『書庫』内の十万三千冊により、防壁に傷をつけた魔術の術式を逆算……失敗。
該当する魔術は発見できず。術式の構成を暴き、対侵入者用の特定魔術を組み上げます」

52 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:17:44.27 ID:RP6vP0S20

 インデックスはまるで操り人形の様に――いや、実際首輪に操られているのだが――首を小さく曲げた。

インデックス「――侵入者個人に対して最も有効な魔術の組み込みに成功しました。
これより特定魔術『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」

 バギン! という音と共に、インデックスの目の前で宙に浮かぶ魔法陣から黒い雷のようなものが発生した。
 上条は本能的に気付く。これをぶち壊してやれば、インデックスは救われると。

上条「頼まれちまったもんなぁ! やってやらなきゃ駄目だよな!」

 そう叫びつつ、その雷に手をかざす。しかしその雷は、消える側から次々と襲いかかってくる。
 いくら上条当麻の手が幻想殺しといえど、人海戦術には弱いのだ。
 流石にちょっとやばかったかな、と上条が思い始めた頃、ようやく――ようやくといっても、ほんの数秒だったが――
魔術師二人が我に帰った。

54 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:20:01.45 ID:RP6vP0S20

ステイル「くっ、Fortis931!」

 ステイルがそう叫ぶと、服の下からルーンの刻まれたカードが部屋中に飛び散り、壁や天井に張り付いていく。
 ステイル自身は、押され始めている上条の背中に手を突きつけ支える。

ステイル「あの子の記憶を消さなくて済むならそれに越したことはない。だが……記憶を消せばとりあえず命を救うことができる。
今の今までそう信じていた。信じてしまっていた! 彼女を助けろ! 英雄(ヒーロー)!」

上条「俺が助けるんじゃねぇ! テメェら、インデックスを助けたいんだろ!? 今の今まで、ずっと涙を呑んで記憶を消してきたんだろ!?
記憶を消さなくて済む、そんなハッピーエンドを待っていたんだろ!?」

 上条の右手が嫌な音を立て始める。既に皮膚は裂けてぼろぼろだ。しかし、上条は叫ぶ。

上条「手を伸ばせば届くんだ。『俺達で』助けようぜ、魔術師!」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:20:59.60 ID:0aW1npa20
省略だと・・・

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:21:11.36 ID:EzO9dp5GP
原作より説教が簡素で良いな

57 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:22:23.27 ID:RP6vP0S20

神裂「――Salvate000!!」

 インデックスの魔術が上条の右手を吹き飛ばす寸前、神裂が魔法名を名乗った。
 神速の居合いによる『七閃』が、インデックスの足元、床を崩す。
 突如足場が崩れたインデックスの魔術は行き先を失い、空中、空へと向かい、天井を壊した。
破壊された天井の破片は、何故か建材とならずに光の羽となり舞い落ちる。

神裂「それは『竜王の息吹』――伝説にある聖ジョージのドラゴンの一撃と同義です!
いかな力があるとはいえ、人の身でまともに取り合おうと考えないでください!」

 神裂の言葉を聞きながら、上条は今一度立ち向かう。
 しかし、インデックスは空へと向かった魔術を再び振り下ろそうとしている。もう一度くらえば、ただではすまないだろう。

ステイル「――イノケンティウス!」

イノケンティウス「了解、我が主!」

 身構えた上条の前で、イノケンティウスが両手を広げて盾となる。

58 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:24:29.34 ID:RP6vP0S20

イノケンティウス「行け、ヒーロー! お姫様がお待ちだぞ!」

上条「わかってる!」

インデックス「――警告、第六章第十二節。新たな敵兵を確認。戦闘思考を変更、戦場の検索を開始……完了。
現状、最も何度の高い敵兵、『上条当麻』の破壊を優先します」

 ブン! と上条に向かう光の柱。

イノケンティウス「させるか!」

 しかし、それをイノケンティウスが体でくいとめる。ルーンのカードがある限り、彼は不死身だ。
 上条は無防備となったインデックスへ向かい走る。
 あとほんの少し、手を伸ばせば届くという時に気付く。インデックスが光の柱で生み出した羽が、そこら中に舞っていることに。
 魔術を知らない上条でもわかる。それに触れたら何かが終わることを。しかし、上条は足を止めない。

59 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:26:30.20 ID:RP6vP0S20

インデックス「――警告、第二十二章第一節。炎の魔術の術式を逆算に成功しました。
曲解した十字教の教義をルーンにより記述したものと判明。対十字教用の術式を組み込み中……第一式、第二式、第三式。
命名、『神よ、何故私を見捨てたのですか』完全発動まで十二秒」

 光の柱の色が真紅へと変化していく。それに伴い、イノケンティウスのあげる苦痛の声が大きくなっていく。
 上条は足を止めない。頭上にふりそそぐ光の羽を、止めようともしない。ただただ、前へ。
 上条は、吼える。

上条(この物語が、神様の作った奇跡の通りに動いているってんなら――)

上条(――まずはその幻想を、ぶち殺す!!)

60 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:28:15.92 ID:RP6vP0S20

 上条はインデックスの目の前に生み出されていた魔法陣を、右手で引き裂いた。
 あっさりと、金魚すくいの網を破るよりも容易く。

インデックス「――警、こく。最終……章。零――……。『首輪』致命的な、破壊……再生、不可……消」

 ブツン、という音とともにインデックスは倒れこんだ。そして、その上に上条も。
 誰かが叫んでいた。ステイルか、それとも神裂か。
 上条が最後に見たのは、自分の上で両手を広げた、炎の塊だった。

61 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:30:49.10 ID:RP6vP0S20

冥土帰し「何もないね?」

 大学病院の診療室で、冥土帰しと呼ばれるカエル顔の医者は検査を終えたインデックスにそう言った。

冥土帰し「ま、健康診断だと思えばいいね? そうそう、あの少年の方も見た目ほどひどくはないよ。見舞って行ったらどうだい?」

 是非もない。なにせインデックスにとっては、命の恩人なのだから。
 こんこん、と病室のドアをノックして入る。

上条「お、インデックス。大丈夫だったか?」

 上条当麻は包帯でぐるぐる巻きにされた右手を挙げる。見た目はひどかったが、せいぜいが皮膚を切って少し打ったくらいだ。

63 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:32:28.92 ID:RP6vP0S20

インデックス「とうま、大丈夫?」

上条「ああ、ピンピンしてるよ。インデックスのほうも……大丈夫そうだな?」

インデックス「うん。人間っていうのは案外頑丈だから」

 お互いの無事を確認し安堵した所に、またもノックの音が響く。
 返事を待たずしてずかずかと入ってくるのは、ステイルと神裂であった。

神裂「怪我の具合はいかがですか? あ、これお見舞いの品です」

 神裂はフルーツバスケットを棚に置く。すぐさまインデックスが手を出そうとしたのを、神裂は視線でたしなめる。

64 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:34:35.86 ID:RP6vP0S20

上条「怪我はたいしたことないよ。そういえば……イノケンティウスは?」

 上条がそう言うと、ステイルと神裂は目を伏せた。

ステイル「イノケンティウスは……もう……」

神裂「あなたを光の羽からかばって……」

上条「そ……そんな……」

 上条は絶句する。せっかく。せっかく問題が片付いて、これからステイルと話し合えると思ってたのに。

66 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:37:10.75 ID:RP6vP0S20

 上条は肩を落とす。その肩を、誰かが突付く。上条はうっとうしそうにそれを払うが、また突付かれる。

上条「なんだんだ一体――あ」

 上条は本日二度目の絶句をする。なぜならそこにいたのは。

イノケンティウス「やあ上条くん、久しぶり」

 たった今悪い報せを聞いたはずの、イノケンティウスだったのだ。

上条「あ、久しぶり……じゃなくて! 死んだんじゃなかったのか!?」

イノケンティウス「言ったろ? ルーンのカードが壊されない限り消えないって。それに壊されても死ぬ訳じゃない。
また発動しなおしてくれればいい訳だからな」

上条「な……んな……」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:37:45.84 ID:saBaaIO50
シュールすぎるwwwwww

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/06(日) 22:37:56.38 ID:Vb44f9oF0
読めたwwww

69 :ござるの人 ◆AOfoWrbTbe5x:2011/02/06(日) 22:39:20.51 ID:RP6vP0S20

イノケンティウス「んで、このドッキリを仕掛ける為ってことでステイルとも和解したから、万事解決だな」

上条「……つまり、お前を右手で触っても殺す心配はないってことだな……」

 ゆらり、と立ち上がった上条の目は怪しい光を宿していた。魔術的な意味ではなく。

イノケンティウス「いや、あの、上条くん。少し落ち着きなさい。ほんのお茶目なジョークだろう?」

上条「その幻想(ジョーク)を、ぶち殺す!」

イノケンティウス「待て待て! 落ち着け! 俺の側に近寄るなァ――ッ!!」

 ばたばたと病室を駆け回り、追いかけまわる上条とイノケンティウス。
 この追いかけっこは、様子を見に来た冥土帰しに怒られるまで続くのだが、上条も、イノケンティウスも終始笑顔であった。
 当然である。誰しもが幸せな『ハッピーエンド』が、ここにあったのだから。


 完