体勢こそ「ごめんねこ」でしたが、背中の毛は明らかにツヤがなく、白なのか灰色なのかもわからない毛色。
「まさか、死んでる?」と近寄ると、しんどそうにあげた顔。
耳と首数カ所にケガなのか、キズが見えた。ひどい目ヤニと、鼻も口も鼻水とヨダレで、ヒドイ状態なのは明らか。
体力ももうないのか私の顔をみて、わずかな声で小さく鳴くとまたうずくまってしまった。
突然現れたねこ。
歩いて10メートルほどの勤務先にとびこみ、段ボールをもらうとすぐに戻り、箱に入れ、動物病院へむかった。
箱に収まり少し安心したようで、頭にふれるとすり寄せてきた。
飼い猫だったと確信はしたが、この辺で見かけたことは無いねこだった。
迷って病気になったのか、病気になって捨てられたのか。それはわからないけど、とにかく放ってなどおけない!!
ほんとうに偶然が重なった出会いで、いつもは宿直明けでもそのまま仕事に入るのに、たまたま自宅に帰ってきたこと。
いつもはエレベーターなのに、回覧板かあるから階段で降りたこと。
もしも、私がいつも通り仕事してたら。
もしも、回覧板を持ってでなかったら。
もしも、階段を使わなかったら。
きっと、出会わなかった。
動物病院では、体重2.5キロ、極度の脱水と栄養不良、低体温とのこと。体はガリガリだけど、大きく見えたので男の子だとばかり思っていたら女のコだった(^ω^)
仕事帰りに寄ったら、猫疥癬あり。血液検査の結果、猫エイズ陽性。
炎症反応と腎臓の値が高いけど、脱水が治れば下がる可能性もあるといわれ、とりあえず5日入院となりました。
今日もお見舞いにいったら、ちゅ~るを食べて水も自分で飲んでいて一安心。
意外と回復早いね、と先生と看護婦さんにびっくりされていた。
退院後、どーするか?
とりあえず、疥癬治療は1ヶ月はかかるらしい。ケージやらなんやらいろいろ必要になりそうです。