"喉元過ぎれば熱さを忘れる" ってことで、
すっかり過去の思い出になった税理士試験。
ちょうど今ごろ、年の瀬になると
来年に向けて頑張る人、まったりしてる人、様々だと思います。
私は勉強はやりつつのんびりして、緩急つけてました(笑)
そんな私の激闘の歴史はこちら↓
第62回(2012年) 不戦敗(卒業証明書が間に合わず)
第63回(2013年) 簿記論×
第64回(2014年) 簿記論× 財務諸表論○
第65回(2015年) 簿記論× 所得税法×
第66回(2016年) 所得税法×
第67回(2017年) 簿記論○ 国税徴収法○
第68回(2018年) 所得税法×
第69回(2019年) 所得税法× 相続税法○
第70回(2020年) 所得税法○《官報合格》
順風満帆ではなく、8年かかっております。
そして、一度で合格った科目と、何回もダメだった科目のムラが激しいですねぇ
ではここからは、合格を目指している方々へ向けて‥
どうやったら合格できる??
この試験は「相対評価」(全受験者の上位12~13%が合格)であり
採点基準は頑なに非公表が貫かれていますが、
「傾斜配点」(正答率が高い所は高配点、低い所は低点数(最悪0点))でしょう。
なので、
・みんなできる易しい所=高配点=必ず得点しなければいけない
・誰もできない難しい所= 0点=できなくてよい
ここまでは、どの受験予備校も言っていることですね。
問題は、全受験者に占める、予備校別の受講生の割合です。
「TAC」と「大原」が税理士試験の二大予備校
全受験者の大半が、二大予備校のいずれかで学んでいます。
全受験者の大半が、二大予備校のいずれかで学んでいます。
そして、講師の方から直接聞いた情報によると
受講生の数は「大原」のほうが「TAC」に比べかなり多いとのこと。
(2020年時点の情報。おそらく今も大きく変わらないでしょう)
ということは、
・みんなできる易しい所=必ず得点しなければいけない
・誰もできない難しい所=できなくてよい
つまり、
・大原受講生の大多数ができる所=必ず得点すべし
・大原受講生の誰もができない所=できなくてよい
ということにならないでしょうか?
私が実際にやったこと
私はTAC受講生でした。会計科目&ミニ税法はTAC教材のみで合格できましたが、
税法科目のうち所得・相続は、TAC+大原両校の教材を活用しました。
大原は5月の直前期になると
「模試パック」と呼ばれる、模擬試験の問題・解答が入手できるコースがあります。
これをやっておけば、TACのカリキュラムをこなしつつも
大原受講生が対策できている論点をカバーできることになります。
パック教材なので、本科に比べて料金も安く抑えられる。
※実際に、大原では対策していたが、TACでは対策していないポイントが本試験で出題され
TAC受講生が討ち死にした年があったようです(第67回・相続税法)
そうした情報を目にして、難度の高い税法科目は、両校の教材を押さえることにした訳です。
さらに、大原の模擬試験では、配点箇所別の正答率表が配布されますね。
これです↑
採点後に配布されるこの表と、自分の答案を比較して
正答率が高い(60%以上)にもかかわらず落としてしまった所は
なぜそこを間違えたか、徹底検証&復習しました。
これにより、大原受講生の大多数が正解できる所を落とさない
もっと言うと、税理士受験者の大多数が正解できる所を必ず取る
に近付けたと思います。
思えば、4度もダメだった所得税法。
実力不足はもちろんのこと
高正答率=高配点になる基本的な所を、どこか一つ落としてましたね。
作戦が功を奏し、相続税法は一発で合格(←自分で言うけどこれ凄いと思う)
その翌年、苦戦した所得税法も、リーチ一発で官報合格できました。
結論
税理士試験は、基本項目を隈なく得点すれば、合格できる。
どこが基本項目かは、大原が公表する配点箇所別の正答率表で掴めます。
来年(2024年)に向けて奮闘している方々にとって、一つの参考となれば幸いです。