今度で3回目 | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

出退記録簿なるものをここ5年間ぐらいずっとつけさせられ,

月の初めに提出しているのだけれども,

5月は時間外勤務は97時間だった。

学校にいる時間だけでこのくらいになるので,

家で試験問題作ったり,教科研究なんかをふくめれば,

私の時間の7割くらいは仕事のことである。その他の3割で家事と母親とか妻とかの役割をなんとかやっている。

睡眠時間は平均4~5時間だ。


冗談でなくて,

蟹工船の女王と化してしまって,日々追われる毎日。

学校は教員達の自己犠牲の精神で全て成り立っている。


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今年は,

3月からずっと英語のなんらかの会に出会せねばならず,


3月に明海大学のアメリカ人の英語の先生がやって来て研修会(私は大津先生が良かったですよ,本当は。)


先日は5年間で全員が出会しなければならない,

悉皆研修を,教科の先頭をきって参加(あと2日残ってます)。全部英語で現場の教員が仕切ってやった。(昨年代表者が文科省で研修を受けたらしい.その方が現場を仕切ります。全部British Embassyの資料だった)


そして,今月はCANーDOリストの作成のため県の総会に原則として教科主任が出ねばならず,出会予定。


どれも行き手がおらず,代理も立てられないので私が行く羽目に。


きっとまた3月からの同じメンバーが集ってくるはず。

毎度毎度,ほぼ同じメンバーです。


専門高校の英語科の職員は2人しかいないところもあって,

1人は期限付きの先生であれば,必然的にもう1人の先生が出会しなければならない。


小規模の学校であれば,

そんなに学校を離れてしまえば,

校務に支障をきたすのに,

そういう目に見えない部分は.

誰も考慮してくれないんですよね。


私の職場は普通科で,

5教科に力を入れているため,英語科の職員は今8名いる。

だからこういう動員要請が来ても,誰かしらに頼めるはずなのだけれど,

お一人は期限付き,

お一人は育休代替,


3年生は受験指導で席を空けられず,

あとは4部主任をしている人だとか諸々で,


私も,1年生の担任で,水泳部の顧問で,

朝補習は毎日入っているんだけれど,

「来いよ!」っという命令なので,

行かざるを得ない。


ぶっちゃけ,毎日毎日究極の選択の連続である。


6クラスの学校なんで,

1年が2名,2・3年が3名体制で指導にあたっている。


私は一年で,

2名体制。


一ヶ月に一度あるテストの作成も採点も2人きり。

いっそのこと,採点も含め外部にテストはお頼みできたら,

もっと生徒と関わる時間が作れるのにと思ってしまう。


追試試験を昼休みに課して,

私には休みがない。


生徒のためならやりますけど。

声にしていかねばならないことは声にしていくつもり。



英語だけで今年3回目の終日出張の申請に親びん(男子校で同僚)のところへ向かうと,

「無理せんでな」とねぎらいのお言葉を頂けた。


続けて,


親びん

「どうして高校英語はそんなに突き上げが激しいのだろうかね。高校ばかりを批判されるけど,結局のところ小学校中学校の方が問題があるわけでしょう?私がどこかの場で伝えておくよ。」


っと述べられ,

私どもを擁護してくれるような言動で,

とても嬉しかったのですが,

英語が出来ないことで,

小学校・中学校の先生方を責めるのは違うんですよねということが,

ボスはわかりにならなかったので,


しばしお話をさせて頂いた。


それで,結局何が言いたいかというと,

言語政策や言語教育に関しては,正しい知識を持った専門家でないと難しい。


ボスは国語は専門ですが,

国語の先生でも,外国語教育に関しては本当の意味でご理解頂けない,ということ。


わたしは現場にいて一体どうすればこの流れを変えられるのだろう。

気持ちを同じくしている人は結構多いのに,

わたしには,気持ちをシェアーする時間的余裕もない。

そういう声は全てかき消されてしまう。



政治に左右されてはならないはずの教育現場が,一番影響を受けてしまっている。特に英語は顕著だ。

極端に変化しつつあることを現場にいて肌でかんじている。