- 講演会の内容を詳しく知りたい方はご購入をお勧めします。
- 英語教育、迫り来る破綻/ひつじ書房
- ¥1,000
- Amazon.co.jp
大津先生のハンドアウトには,主題の下に「みんなで考え,行動しよう!」と書いてあり,先生の切実な思いが込められているように思う。
いつもながら,どうして専門家である言語学者や教育学者の先生方の話を聞かないで政策を決めてしまおうとするのかが,私には本当に理解できない。英語教育学者,関係者は,あまりあてにならない人の方が多いということが,今までの講演会やもろもろの話の中でわかる人は分かっている。教養のない人は英語しかしていない人に多いし,外国語をしていながら,かえって多面的な思考ができていないからだ。
だから,特に他教科・他分野の先生方の考えを聞き入れるべきは,英語であると私は常々思っている。
いつも不安な面持ちで,連日流れるニュースに憂鬱になりながら,一人ではどうにもならないかと思われるような状態の中,大津先生がこのように声を上げてくださることがどんなにたくさんの人,現場の人間を救うかが,分からない人間は本当に深く物事を考えていない人だと私は知っている。
大津先生は今までずっと,英語教育に関して,世間の誰もが理性を失って語り行動することに警鐘を鳴らしておられた。ご自身の言語学の専門性の知識の高さは,私が言うのは軽々しく思えるかもしれませんが,大変優れて素晴らしく,また,社会的活動を精力的になさっておられることに,感謝申し上げるとともに,信念をもって発信していく先生の姿が,後から続く人間の指標になっていると確信していただきたいと思います。
(但し,頭にウンコを載せた頭が禿げ上がった髭面と飲み友達であると公表するので,あんまり芯のところでは先生に心を許せていない私がいます。徹底的にちんどん屋のような勘違いな英語教員がいたら,くそみそに言ってほしいです。いつか化けの皮がはがれ醜い姿を晒すとは思いますが・・・7月14日は静岡は閑古鳥が鳴いていたようでなにより)
特に,今まで散々議論に議論を重ねてきたことを,政権が変わる度に教育政策,特に英語教育政策をコロコロと変えてしまう政府の姿勢,人々の冷静さを欠いた言動に喝を入れるべく発してくださった先生は偉大です。
先生のハンドアウトの3ページ目に出てきたものは,スクリーンにダーツでも投げ入れてしまおうかと思うくらいに,いまだに戦闘的な私がいることをお忘れなく!これは,その時会場に来られた方々しか分からないことですが,大津由紀雄の「雄」が支離滅裂なちんどん屋の文章の中に小さく隠れているのを私は見つけましたよ。下から5行目の,「やって」の「て」の上です。
その文章は,いいことを述べていると大人の目を意識している園児の語り口のようで,いい歳のおっさんの言動には到底思えないような非論理的な文章が,非常に情けないのと気持ちが悪い(顔も最悪ですが)。しかし,本人の言語力の低さを露呈していることが分かって,かえってよかったかもですね。
しんどい思いをしている小学校の先生がたに二重に負担させているのは誰か?様々な家庭環境の子供達を守る先生方にかえって過酷な環境を強いているのは誰か?その負担を取るのが仕事だったはずだろうに。
(大津先生のお考え)
原理的理由:「小学校英語,必要なし,益なし,害あり,よって廃すべし」
教育政策的理由:「小学校の先生がたをその気にさせ,総括もしないまま,教科化=専科化への方向転換
現実的理由:21,000もの公立小学校で良質の入門期指導ができるはずがない。
・教科化=専科化になったら,もう後戻りはできなくなる。
・適切な入門期の指導がおこなわれなくなることにより,学校英語教育は 間違いなく破綻する。
・後世に禍根を残さないためにも理性的な判断を下す必要がある。
もうすでに,他教科への影響どころか,日本語すらままならない年齢の子供に外国語を教えることで,その子の言葉・人格・生活までかなり影響を与えてきていることに,現場の先生がたはもっと声を大にして述べていく必要があるのではないだろうか。
そんなに国際的に対等に渡り合え,ネゴシエーションできる人物が不足しているなら,胡坐をかいていないで,政府要人自ら,教科調査官自らどうやるかを示すべきだと思う。英語でネィティブと対等にやり合うどころか,日本語ですら論理的に全うに反応できないくせに,他人にはやれと強いるなんて,しかも子供ですよ。強いている相手は子供。誰がそんな人に発言権を与えてしまっているのでしょう。いつも大声で発言できるのは,愚かで馬鹿ばかり。
嘆くのを通り越して,呆れて本当はものも言いたくないくらいなはず。
しかし,先生に,墓場(棺桶)まで持って行け!などと述べるなんて,本当に下品で頭の悪い人間だ。
その言葉は,世間に公表していない秘密がある場合に,その秘密を黙っていて棺桶まで持っていくという時に,比ゆ的に使うのではないだろうか。
もうすでに公にしている信念を棺桶まで持って行けなどと言うのは,「お前はそのまま死ね」と言っているような,失礼な言葉ですよね。平気でそのような言動ができる人を,どうして前面に立てたのでしょう。まともに話ができるはずがなかったのにですよ。書いているうちにだんだんヒートアップして全然大津先生のことが書けていませんが・・・・。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
最後の質問の返答のところで,述べられていたのだが,
我が国の外国語教育は,英語教育に偏りすぎている。もっと先生方が第二外国語を学ぶ重要性を学生に伝えるべきである。
英語教育にはきちんとした明確な目的が必要である。それは,母語を相対化することである。言語というものがどういう性質なのか,仕組みや働きを理解させる。
母語の場合は直観が効く。外国語を学ぶ上で母語を使うことはとても効率がいい。
以上のことは,大津先生が変わらずにずっと述べられてきたことだ。
言動をコロコロ変えないことが,私が先生を信じているところ。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
遠藤利明(教育再生実行本部長)の許せない一言は,ありがちな傾向であり,責任を問われないことが分かっているため,下調べもせず適当に発言しているにちがいない。自らがやってもいないことを他人に強いて,何だか良いことを言った気になっている,勘違いな人だということを人々は見抜かねばならないと思う。人は見た目そのままでないことの方がずっと多い。
内田樹先生も常々述べているが,
政治家や権威・権力を手に入れた人や,入れようとする人は,
公約に教育改革を一番に推進すると大きな声を上げて述べる。
教育の改革の結果はすぐに出るものではないから無責任に適当に発言しても,将来,大きな損害が出たとしても,本人はその時にその職には就いていないため,責任を追及されない。
しかも,一般大衆には「教育改革をする」と述べれば,選挙の一票につながりやすい。
もっとたくさん書きたいが,
深夜を回ったのでこれまで,チャオ!