江戸④ 講演会 ~英語教育,迫り来る破綻~ 鳥飼ねーさん編  | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

講師の先生方を発表の時制が一番新しい順に記事に書いていくことにする。

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鳥飼玖美子ねーさんは,
皆さんがご存じのとおり,英語教育界の元祖女王様で,
同時通訳の草分けのお一人と言われており,アポロ11号の月面着陸や大阪万博など国際的な場でご活躍されてきた方だ。1970年から1990年までの約20年間,ラジオ番組の「100万人の英会話」の講師や,最近もNHKのニュースで英会話の講師としてもご出演されている。

そして,英語教育政策に関しては敏感にご自身のお考えを発信してこられた方だ。


その先生のご講演で,一番印象的だったのがこの動画だ。


*注 これから数回にわたって記事にする内容は,私が勝手に切り抜き,
個人の意見で感じ考えたことだ。そこのところよろしく!





これは今の日本のグローバニズム,英語コミュニケーションを端的に上手く表していると私も思った。

“How are you?”“I'm fine, thank you.”だけで,到底対等に戦えるわけがない。お互いが持っている武器の差も歴然。


政府による「グローバリズム人材」の要素は
1)語学力・コミュニケーション
2)主体性・積極性,チャレンジ精神,協調性,柔軟性,責任感・使命感
3)異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー


英語力の目安は,
特に2者間と多者間との折衝・交渉できるレベルの人材が不足しているということだ。


日本では言葉のケンカをあまりさせない。突出したことを言えない環境の下で,ビジネスで交渉できるような力をつけるのは難しい。

・CAN DO list は,自己評価ができる参考程度のものに留めておくものであるのに対して,目標として掲げようとし歪んだ形で学校現場に入っていることで,非常に危険なものであると警鐘を鳴らした。高校や大学の卒業の要件として検定試験を課すこと,外部試験等で数値で測ることは無理であることを述べられた。

 この国際社会を日本が生き残っていくには,多少生意気な子供を作ることがいいのではないかと,以前こちらの新聞社に取材を受けた時と同じことを述べられていた。

(私)生意気な子供たちを量産したらケオスになることを,ねーさんはきっとご存知ないでしょう。
対外的に生意気なタフな人材なら,ねーさんの言われる交渉も,勇気もって難なくこなせるでしょうし,日本国にとってもきっといいのでしょう。
しかし,内弁慶で日本国内で強気に出て,わがままのし放題で,他人を困らせるばかりの人材なら,生意気でもどうかなぁーなんて思ってしまった私。

ケオスな状態をご存じない,お嬢様のねーさんには,きっと想像できないのであーる。
のであーる。

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各種の外部試験として,
TOEFUL,TOEIC(2つは同じ会社),GTEC(しま次郎の会社),IELTS, TEAP(英国の会社)を大きく分けてあげられていたのですが,
日本には,英語検定試験以外に,全国商業英語検定試験(高校に英語を初めて授業として導入したのは商業高校),工業英語検定,水産英語検定(あまり詳しくは分からないけれども無線かな?)などがあって,むかしっから日本人は,日本独自の基準で資格試験を作っていた。
その苦労を全部捨てて,ワールドスタンダードばかりに言及するのは,大学はいいとして,学校英語を語るうえでは私は不十分な気がした。

基本的には,私の意見はこの日に集われたねーさんを含む4名の講師の先生がたと近いから,肯定的,好意的味方の中の違う意見。