大阪維新の会  大阪市議会議員団 家庭教育支援条例 (案) について | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

一昨日からネット上で話題になっているのが↓


大阪維新の会  大阪市議会議員団 家庭教育支援条例 (案)http://osakanet.web.fc2.com/kateikyoiku.html


この条例に関しては,良識ある様々な知識人や一般の方々からの批判の意見が飛びかっている。


特に,発達障害は親の育て方のせいだと,親をまず教育せねばならない!と簡単に言えばこの部分だ。


私も,この条例は発達障害を正しく理解していない人達が作成していると思う。

しかも,これを条例にしようとしていることがどんな危険がはらんでいるかは,むしろ一般の人々のほうが分かっているのではないだろうか。


障害が,努力で治るなら,先天的に手足がなかったり,耳が聞こえなかったり,目が見えない人はどう説明するのだろうか。それも親のせいだと彼らを責め続けるのだろうか?


大阪っていうところは,よくも悪くも極端だ。

天下の台所の大阪は,一番消費者マインド(内田先生がいうとこころの)で物事を考え語る地域なのではなかろうかと疑念がわく。

一番効率よく,できるだけ安価で手に入れ,無駄なものは切り捨て,大きな声を上げたものが一番得で楽をする。変なことがまかりとおって,大きな顔の人間は大きな顔のままでいられる。成熟度が実は一番低い地域なのではないだろうか。全体的にモラル心に欠如しているのは,インモラルなことを許してしまう雰囲気があるからだと思う。虐待で亡くなる子どもが少なくないことや,出生が分からない児童がいたり,お世話になったはずの人間を平気で殺したり。そういう地域だからこそ,極端な条例が出てくるのかもしれないとも考えられる。


東京大学大学院教授の本田由紀さんもTwitter上で,


本田由紀 @hahaguma


大阪市「育て方が悪いから発達障害になる」条例案について 「この条例において、発達障害の子どもは「予防に失敗された存在」であり、その親は「子育てに失敗した親」である。行政がそのようにおっしゃる地域で、親も子もどんな顔をして生きていけばよいのか」


と述べられておられる。


以下も上記の条例に批判するものだ。


教育ブログ

http://edugarden.blog50.fc2.com/blog-entry-2916.html


発達障害への無理解と偏見生む条例


内容は、子育てや発達障害を全く理解していないのではないかと思わせるものである。子育ての困難をすべて親の責任にして責め立てるような条例案、決して容認できない内容である。


俺の邪悪なメモ

http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20120504/p1


とんでも教育論 親学を推進している人たち


大阪維新の会が大阪市議会に提出しようとしてる条例案。

「育て方が悪いから発達障害になるんだぜ!」

「子どもの教育のために親をしばこうぜ!」

「日本の伝統的子育て最高!」


現在日本には、

このトンデモ条例みたいなものを国の法律にしようとしてる政治家のグループがあります。

このトンデモ条例に書かれてるようなことを教育現場で広めようとしてる教師のグループがあります。

さらにそれを後押ししてるメディアがあります


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私も障害を持つ親やその子どもを追い詰めるような条例には断固反対していきたいと思う。