このため作業に伴う被ばく線量が100ミリシーベルトを超えた東電社員ら27人は福島県いわき市の同社施設まで移動し、日本原子力研究開発機構の協力で設置された装置で測定を受けた。原発に備えられた装置が必要な時に使えなくなったことで、被ばく管理の在り方があらためて問われそうだ。
東電によると、第1原発は計4台のホールボディーカウンターがあったが、3月11日の東日本大震災後、津波や外部電源喪失で使えなくなった。
外部電源が3月下旬までにつながり、電力供給が可能になったが、原発内の空気の放射線量が上昇。こうした環境では、内部被ばくによるものか、外部の放射線の影響によるものかが区別できないため、実際の測定には使えないという。
東電の放射線管理をめぐっては、3号機タービン建屋で作業員3人が被ばくした当日、現場の放射線量が測定されていなかったことや、作業員の人数に対し線量計が不足していたことが判明。対策拠点の「免震重要棟」に滞在していた作業員が浴びた放射線量についても、個人の線量を毎日は記録していなかったことが分かっている。
2011/04/30 09:52 共同通信
こっそりとメルトダウン(熔解)したことを報じられた何週間か前のニュースを思い出す。メルトダウンした場合,半径300キロメートル(東京近郊の首都圏はすっぽり入る)に住んでいる住人は,避難した方が良いと,原子力の専門家の先生が国際基準に照らし合わせて述べている。
京大のお偉い先生は,700キロメートル(大体広島まで)圏内まで危険だと述べていた。
昨日はハワイの乳牛の乳から基準値を上回る放射能が検出された。ハワイで検出されるくらいだから,日本国内は多分もっと出ているはず。
本当の福島の原発の状況は,国民に流すことのできないほど深刻なのかもしれない。真実を述べてしまうと混乱が起きるため,特に日本の心臓部ともいえる首都圏がすっぽり入っている状態だからだ。ど素人でも,様々な報道から事の重大さが容易に推測できる。
ラジオで流れてきた国会中継も,与党を責める立てる発言ばかり。責めてどうにかなるものなら,とっくの昔に責めている。もっと迅速に効果的に動いてほしいと望むばかりだ。ほとんどの人は自分の身にかかってこなければさほど重要だと思っていないようだけれども,対応を間違えると,このあと何百年もの間苦しまされ続けなければならない。その人達は,今ここには生きていない人達なのだ。