大阪府育英会 給与差し押さえ 奨学金の滞納者3人強制執行へ | 女王様のブログ

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府の出資法人「府育英会」は22日、奨学金などの長期滞納者に対し、返済能力がありながら応じない3人について給与差し押さえの強制執行を大阪地裁に申し立てた。滞納総額は年々増えており、平成21年度末で52億6千万円(前年度比2億5千万円増)に。強制執行は給与債権のみだったが、府育英会は今後不動産も対象にすることを検討し、回収を強化するという。

 育英会は21年度から「滞納ゼロ作戦」を実施、職員が電話や訪問で督促し、回収を強化していた。ところが不況などの影響で貸し付け対象者が増加する一方で滞納者も増加。21年度末は前年より千人増え約3万6千人となった。

 給与の差し押さえでは住所が判明しても勤務先がわからなければ強制執行の申し立てはできない。

 担当職員によると、立派な自宅を構えた悪質な滞納者もいるという。このため、不動産を対象にした強制執行を検討することにした。

 今回、給与差し押さえの強制執行を申し立てられた3人は府内に住む30~54歳で、自身の大学の学費や子供の高校入学の費用として借りていた。延滞金などを含む強制執行額は約30万4千円~約47万円で総額は109万2600円だった。今年10月に強制執行の予告をしても応じなかったという。(産経新聞)