器が年相応でない者と闘うリング上のプロレスラー教師 | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

昨日お話したY先生は,


発達障害のある子供にあった場合,


教師の側はできるところからチェックしてあげ,闇をつっつくのではなく,それを分かった上でこちらがすることを設定してあげることが望まれるらしい。


どうにもできないことの方が多いのだが。



そういった子供にすることは何もないのだろうか?と,本日養護の先生が疑問に思い,例えば私だったらどうするかと聞いてきた。


この応えは,私と養護の先生との間の秘密にしておく。


子供の器を見て応対するなら,


こういうことも可能になるのか?


学校を続けたいと言っているにも関わらず学校に来ない不登校児がいて,


両親に無理やり車で学校に連れられてきて,車からなかなか降りようとしないとする。


父親ですら説得できないところを,


車から引き摺り下ろしてまで登校させる。


例えば,彼の器が2歳や3歳なのであれば,そうすることも可能なのか?


言う事を聞かない2・3歳児に,親はそのようにするだろうから。


明らかに17・18歳の子供に対してするようなことではないけれども,


そのままほっておくと,彼の意に反して学校を卒業できない結果となるなら,


その子に少しでも愛情がある人は,無理にでも引きずり出して登校させるのと思うのだ。


厄介だから彼とは関係を持ちたくないとか,勝手にどうにでもなれと突き放すのは,


むしろ冷酷なことであるのかもしれない。


周りの大人を巻き込んで徹底して拒否するくせに,学校を続けたいと言っているようなちぐはぐな言動があり,首尾一貫していない子供が不登校児には多い。


自分でもどうしたらよいか分からないのだろうし,どうにかして大人の目を向かせたいがために一生懸命体で主張しているのかもしれない。


「こっちを向いてくれー!」と。


こういった子供を分析したりするだけの解剖学者は,


どんだけの労力と気力を使い,なりふり構わず必死になって,一人の子供のために動いていることの本当の苦労を知る由もない。(想像して,そんなの真っ平ごめんだと思うことはあっても)


本当に必要なのは,実際にその子供に関わる人達であり,その人達が「引きこもり予備軍」のストッパーになりうるのだ。


ニート対策!ニート対策!とか言っている前に,


対策委員会のメンバーが,予備軍のど真ん中に入って関わってあげることの方が効果的だったりする。


それこそ,なりふり構わず,わき目も振らず必死に関わってくれるような人が必要なのだ。


面倒で臭いものには蓋をして,見ないようにしてきたツケが今やってきていると私は思っている。


18歳の赤子の器しか持たない青年に,またもう一度授乳し直しをするのは,教師の仕事でない。


でも,世間はそれを望んだりしているのだ。


皆,命削って真っ向から取り組んでる。


だから,解剖学者の言う一言一言は軽々しい。信頼できないし,耳を傾けようと思えない。


だって,リング上にいない中継のアナウンサーみたいなものだから。


リング上では,三沢のように命を落としたりする人もいるのだ。