転がるお前に苔は生えない

「Revolutionaries Sounds Vol 2」 Ballistic  1979

Record date : 1976

Playlist :
Tension
Pressure
Strain
Severe
Rigid
Intense
Retribution
Drastic
Energy
Urgency

Producer : Joseph Hoo Kim

Engineer : Barnabas & Ernest Hoo Kim

Backing Band : The Revolutionaries
Drums : Sly Dunbar & Santa Davis
Bass : Ranchie & Fully Fullwood & Robbie Shakespeare
Guitar : Rad Bryan & Tony Chin & Chinna
Keyboards : Organ D & Touter Harvey & Ansel Collins & Ossie Hibbert & Tarzan
Trombone : Don D. Junior
Trumpet : Bobby Ellis
Alto Saxophone : Herman Marquis
Tenor Saxophone : Tommy McCook
Percussions : Sticky & Sky Juice

Studios :
Recording : Channel One (Kingston, JA)
Remixing : Channel One (Kingston, JA)

通称「赤ゲバラ」でルーツ・レゲエファンに広く知られている

78年リリースの[Revolutionaries Sounds Vol.2]

この超有名なジャケットのイラストのおかげで

本作をSlyの叩き出すリム・ショットの強力な音を想像してしまうようですが、

実は中身の音はホーン主体のインストに近いメディテーションDubなので、

表面的強烈さをDubに求める方には頼りなくて少しがっかりするかも・・・

とは言ってもChannel Oneの作り出すサウンド、そうミリタント・ビートをこよなく愛す方には

本作に針を落とす度に至上の喜びを感じています。

本作のプロデュースはJoseph"JoJo"Hookim、

ミキサーにErnest HookimとBarnabas、

レコーディング&ミキシングのスタジオは勿論Channel One Recording Studioで行っています。

トラック演奏はChannel Oneの顔と言うべきThe Revolutionariesが担っています。

Dubアルバムの名盤と呼ぶに相応しい素晴らしいアルバムです。

前日のブログに紹介した「Vol 1」の元ネタ・Mighty Diamondsの

名トラックの、同テイク別ミックスがこの作品に収められております。

白ゲバラよりもディレイ深め・長め、

スライさんのビートをさらにアグレッシブに磨きあげる。



最近は、やや曖昧になっているが、

元々Revolutionariesとは、上記にクレジットされているミュージシャン達が

Channel One に集まったときに限って名乗っていた名前である。

Channel One のスタジオは中国系ジャマイカ人のフーキム兄弟が所有する新興スタジオで、

76年、ここにたむろしていたミュージシャン達によって、

それまでのレゲエに無かった新しいビートが生み出された事から一躍注目されるようになった。

本作全編にわたって聴かれる、恐ろしくソリッドな感覚を持ったドラムスを中心とするビートがそれだが、

当時のSly Dunbar は、

「あるとき、『SOUL TO SOUL』という映画を見に行き、その後で、レゲエにはまだ何かが欠けていると感じた。

そしてドラムスをいろいろ叩いてみて、それが躍る事にあると判ったんだ。

ドラムスを普通に叩いていてね、そこに何かアフリカ的なパターンを取り込んでみると、

それはアフリカ的な踊れるパターンになっていく。

そこでRanchie (ランチー・マクリーンでした?)にベースを頼んで作り上げた。

それがリリースされると、誰もがこの新しい音に「エフェクト処理したんだろ?」と難癖をつけた。

Joseph Hoo Kim は同じやり方で沢山のトラックを作って、

それがレゲエ・シーンを大きく変えることになった訳だ。

アイディアとしては、ミュージシャンが皆、感じていた事だと思うけれど、

誰もそれを試そうとしなかっただけだと思う」



この戦闘的な感覚に貫かれたビートは、

ミリタント・ビートとかチャンネル・ワン・サウンドと呼ばれ、

ジャマイカのレゲエ・シーン、ディスコ・シーンを塗り替えてしまったといっても過言ではない。


血のような赤い背景に、エルネスト・チェ・ゲバラの肖像をおいたジャケに

象徴的な革命戦士達の言葉(Revolutionaries Sounds)。

「革命が音楽を鼓舞する」

と言ったのは確かフェラ・アニクラポ・クティである

ラスタたちのユダヤ教的革命の理念、その攻撃的な性格は、このアトラクティヴな部分を

取り払ったむき出しのビートの影に潜んでいる。

そしてそこに我々が接近しようとする時、

信頼できるものは、押し付けのトロピカル云々で語られたジャマイカの美景ではなく、

自由な感覚と想像力だけしかない。このような接近の中にこそ

多分、ポップ・グループやP.I.Lが気付いた、

我々の身の回りを突き崩していくのに有効な音の手がかりが在るのに違いない」




明けましておめでとうございます

今年も宜しくお願いします


そんな新年


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新年一発目に相応しい盤セレクトだ、


と、自負しておりますが、いかがか...



転がるお前に苔は生えない