友人に40代後半の男性がいます。
その方は、特に変わった人でもなく、
普通の家庭を持ち、幸せな生活を
送っています。
どこか飲みに出かけようといえば、
来るしまた、一泊の温泉も一緒に
行ったりします。
いたって普通なんですが、しいて
いうと趣味はなく、休みも一日家で
ゴロゴロしています。
少し家でもお酒も飲みますが、
たしなむ程度で酒飲みでもありません。
ただ、物欲はほとんどありません。
私もそうですが、「物欲」がないと、行動
力に欠ける部分が出てくると思います。
何かが欲しいから「動く」ということは
おおいにあると思います。
若いころは、なんでも欲しがってしまう
ことも誰しもありましたが、歳をとってくる
とそれが薄らいでくることもわかります。
今までの人生でほとん欲しいものを
手に入れてきたのかというとそうでもあり
ません。
もしくは、現在「精神的」に満たされている
のかもしれません。
本人に聞いてみるとそうでないみたいです。
ふと彼が口にしたことは、「今まで我慢しか
してこなかったから」ということでした。
欲しいものがあっても、家庭の事情で「我慢」
をしなければならないことばかりで、30代の
ころはほとんど遊びはしなかったそうです。
我慢が定着して、欲望を抑えることが習慣に
なってしまったような感じです。
元気がなく精神病というイメージがする
かもしれませんが、そうではないんです。
特に引きこもりやうつ病ってことではない
んです。
あれが欲しいからこれが欲しいとかを、
考えていないといいましょうか。
本当は欲しいものがあるのに、「ない」
と自分で押さえつけてしまっているのか。
当然行動力もありません。動く根源が
ないのですから。
欲しいものがないのが幸せなのかとも
思ったりしましたが、何かわからないけど
あるようです。
欲しいものを見つけることをするように、
周りの数人で酒を飲みながら話をして
いたりしました。
しばらくして、欲しいものを見つけること
を始めてすぐに、あっさり見つかったそうです。
それが飛行機のラジコンでした。
よく広い駐車場や河川敷でたまに見かける
人です。
大昔に興味があったそうです。
当時は金銭的にできないと思ってやらなかった
そうです。
今になりちょっと高額でびっくりですが、一式
揃えて始めたそうです。
すると、一か月もしないうちに行動力が
あがり、私を一緒に誘うようになりました。
私は見ているだけですけど。
河川敷に行き、バッテリーがなくなるまで
飛ばしています。朝からずっと。
今はほとんどラジコンに時間を費やして
います。なんか部品にもお金がかかるらしく
かなりのお金も突っ込んでいます。
今は平気ですから。
大変な変わり方をしました。飲みに誘う
こともするようになり、たまに温泉もいく
のも誘うようになりました。
ラジコン仲間もネットで見つけたそうです。
何かのきっかけで「我慢の人生」から
「楽しむ人生」になった典型的な例だと
思います。
何かを始めることの大切さを感じます。
意外と普通の人で、欲しいものがないと
思っている人も、本当はあるかもしれません。
また見つけていないだけかもしれません。
欲しいものが「もの」ではなく、「こと」でも
いいと思います。
見つけられたことで、180度考えが変わり
ます。
すると、行動して結果もいいものなります。
今は満たされていると思っている人も、
ないと思っている人も、欲しいもの探しを
してみるとすばらしい「何か」をみつけられる
かもしれません。
意外と自分のことはわからないことが多い
ですから。
ありがとうございました。