一年に3回か4回しか会わない一流IT機器

メーカーの営業マンが同級生にいます。

 

 昔からの友人で、日ごろ会うことはないため

プライベートな顔しか大人になって見たことが

ありませんでした。

 

 そんな彼と今年の一月に会いました。

そこで、彼の車に乗ったときの驚いたことです。

 

 普段の彼は、ぼさぼさヘアーで言ってみると

「ちゃらい」です。

 どういう方が見ても、「ちゃらい」と思うと思います。

 

 サングラスをしていたり、ネックレスや指輪を

いていたりすることもありますし、服装も「20代」

って感じです。(もう40なのに)

 

 どう見てもチャラい30代前半の若者って感じです。

私もプライベートの顔しか知らないために、見た目の

感じだと思っていました。

 

 驚いたのは、彼の車の後部座席にカバンがあり、

その中にあった「手帳」です。

 

荷物を載せるために後部座席に座り、そのカバンを

もった時にチラッと見えた「手帳」がありました。

 

 その「手帳」は厚く、B5サイズの手帳です。

特に営業マンの使っている「手帳」のイメージより

大きく厚いです。

 

 何かと尋ねると彼は、「顧客リスト」と言いました。

 

 中を見せてもらってみると、これまた大変な驚き

でした。

 メモ帳のようなイメージをもって開いてみると、

その中は、非常にきれいであり、見やすく顧客の

「リスト」がまとまっていて、予定や関係の状況が

細かわかりやすく書いてありました。

 

 始めてみる私でも、わかりやすく見やすいです。

 

 カレンダーの部分には、予定がきっちり書いてあり、

書類番号のような数字も書いてあり、パソコンで

作る請求書や見積もり関係のフォルダの事の

ようです。

 

 彼が15年かけて作った非常に「重い」手帳を

見て、彼に驚愕しました。

 

 プライベートの顔しか知らないとはっきり言って

「チャラい」だけですが、意外にもきっちり派で

あるということに。

 

 「営業マン」であれば、当然のことだと思いますが、

彼が15年もかけて作った「手帳」は、初めてみる

私でも見やすくわかりやすいものでした。

 

 聞いてみると、新入社員の時に書き方を教わって

書き始めてから何度も書き方を変えてきたと。

 

 メモを取っていても、開いてすぐに必要な情報を

引き出せないのでは、意味がないと気づき、きれい

に書くことを気にするようになったと。

 

 その手帳は、3か月から半年に一度更新して

いくそうです。中身を整理してファイルを足したり

抜いたり。

 

 電子手帳の話をしてみると、一言で答えが返って

きました。

 自分で書かないから記憶に残らないからだと。

 

 私が見て、もちろん内容はわかりませんが何を

書いてあるかははっきり読めるということは、本人

にしてみるとかなり「丁寧」に書いているはずです。

 

 「チャラい」友人から見る目が変わりました。

自分の会社にくる営業マンの手帳を見たことあり

ますが、ここまで「洗練」されたものは見たことない

です。

 

 彼は営業成績は当然いいです。そのことは以前

から聞いて知っていました。(食事を何度もおごって

もらってます)

 

 その裏側を一瞬、見れた気がしました。

 

 それを思ってからよく考えてみると、彼の車や

家(分譲マンション)はそんなにきれいではないです。

 

 独り者ということもあるとは思いますが、

やはりイメージ通りの「チャラい」感じです。

かたずけていますって感じは一切しません。

 

 がっかり反面、ほっとする感じもあります。

「職人気質」な感じを受ける人なので、そうなの

かもしれません。

 

 そんな彼も通勤の時に「英会話教材」を

聞いたり、外出先で時間が空いたときなどに、

ビジネス書を読んだりしているそうです。

 (カバンの中にありました)

 

 一見、「チャラい」としか見えない人も、掘りさげ

てみると意外な「顔」があったりすることに驚き

ました。

 

 長い付き合いの知り合いや友人がいたら、

「掘り下げてみてみる」といいかもしれません。

 今まで持っていた「イメージ」を覆すまったく違う

顔を見れたりすると思います。

 

 何かちょっとした一面を見かけるとそこから

人の「イメージ」が変わって見えることがあります。

 

 人の奥深さを感じられる「手帳」でした。

 

 

ありがとうございました。