何か始めるにあたって、好きなことならなおさら

ですが、事の成就の可能性がほぼ 「ゼロ」 だ

としても、やりたいことであればあるほど、やって

みる価値はあると思います。


 ある高校中退した17歳の少年が、海外の学校

に親に行かされて、そこでやはり日本の大学に

いきたいといい、日本で大検をとり、見事に大学

にはいった人がいます。


 十年以上前の話ですが、その時17歳の少年は

今は、一級建築士になっています。当時周りの

日本人は海外の学校にいた方がいいよと言って

ました。ほぼ全員。


 ただその時彼は、日本で暮らしたいというのと、

日本で認められる大人になりたいといっていました。


 大検をとって、大学にいくといって連絡先の

メアドを残して帰国したのをよく覚えています。


 その17歳の少年は、「可能性」は今はゼロだと

思うけど、まだ 「増やしていける」 といったんです。


 志が決まったので、進むべき「方向性」 は定ま

ったので、あとは進むだけだと。


 こんな言葉を17歳の少年がいったんです。

当時20代後半だった私は、驚きでした。


 確かに、若さということも十分いえることですが、

「可能性」 がゼロでも 「増やしていける」 という

ことは、なかなか大人だといえません。頭ごなし

に 「無理」 と決めつけてしまうから。


歳をとるとどうしても 「決めつけて」 しまうことが

多いと思います。経験で自分には無理だという

判断でしょうがないと思いますが、自分のやりたい

ことには、もう少し挑戦をしてもいいかと思います。


 「挑戦する」 ことを止めてしまうと、生きていく

価値をほぼ失っているということになるから。

 始めれば、可能性を「増やすことができる」と

いうことを思い出してやってみる。


可能性がほぼ 「ゼロ」 だとしても、やりたいこと

には、ぜひ「挑戦」をすることをわすれずにいたい

と思います。

 あの時の17歳の少年に、感謝します。


 ありがとうございます。