専業主婦に対してあまりにも冷たい世の中になってしまったなと嘆いていたが、最近は子育て中のお母さんに対してずいぶんと冷たい意見を、しかも堂々と言える世の中になったものだと感じている。
インターネット上で様々な記事を目にするが、『記事』『ニュース』であるはずなのに、一方からの意見を中心に話を展開してしまうと、もう一方の立場の人間にとっては不快に感じる内容になってしまう。
先ほど読んだ記事は結論として社会制度の不備や互いの理解不足等が原因となって子供がいる人といない人が分断されているという内容になっているが、少々過激(私の感覚)に感じるタイトルと、記事の中で取り上げられているシングルの女性の話がこの記事のイメージに繋がってしまい、加えて子育て中の女性たちに対する手厳しいコメントの数々に、現在の社会の冷たさとギスギスした雰囲気を感じてしまった。
以前会社員をしていた時、妊娠・出産・子育て(育休)をしていた女性社員がいたが、立場や職務内容が違っていたため、その人の仕事が特別私のところにまわってくるという感覚はなかった。
ただ、「女なんだから」という理由からその人がやる仕事内容が私のところにくる事が少なからずあったので、それは仕事をさせる人に問題があるという認識。
仕事で心身ともにボロクソになった時期は「私も一か月でいいから会社から離れたい」と羨ましく感じたものだが、実際子供が出来てみると「休養」とは程遠い生活だという事が身に染みてわかった。
あの頃の私は、『子育て』に対する認識がかなり甘かった。
ちょっと前に『独身税』がどうのという記事があり、こちらでもコメント欄でバトルが繰り広げられていたが、様々な政策や政治家の発言等々があるたびに、子育て・子供・専業主婦・年金・少子化等をめぐって賛否両論バトルが繰り広げられ、立場の違う人どうしでいがみ合う。
この国の根本的な問題はそこではないはずなのに、国民の暮らしを改善出来ない何かに視線が向かないように、人々を分断しいがみ合うように誘導しているのだろうか。
最近のこのような社会の風潮では少子化が加速する。
老後には心配しかない。
若い人がいなくなれば、お金の有無にかかわらず介護など望めない。
みんな“野たれ死に”して遺体の片付けすらしてもらえなくなる。
子供がいるいないで優劣をつける気はないが、少なくとも真剣に子供を育ててみて初めて見えてくるものもある。
子育て中の母親は達は、自身のやらなければいけない事に必死すぎて、周りに対する配慮を考える余裕が無い場合も少なからずあるだろう。
理想としてはそのような場合、少しこちらが気持ちに余裕を持って接するように心がけたいと思う。
といいつつ、私にも出来るかどうかはわからないのだが・・・。