82. ガスの復旧 | 憂さ憂さうさぎ

憂さ憂さうさぎ

世の中は憂さだらけ!
はき出す場所のない憂さを、ここで晴らしてみましょうか。

4月5日、昼間ベッドでごろごろしていると、玄関のチャイムが鳴る。

ここで少しばかり言い訳しておくが、このところ夜更かしが過ぎて

ほとんど毎日外が明るくなり始めてから寝ている。

だから、昼間ごろごろになってしまうのだ。

あわてて応対に出る。

来ていたのはガス会社の人達だった。

今日、我が家のガスが復旧するらしい。

後で聞いた話では、この頃テレビで毎日ガスが復旧する地域を発表

していたらしい。

しかしこの頃の自分は、毎日画面に映し出されるワイドショー的な震災

の報道に嫌気がさして、テレビを見なくなっていた。

そのため、今日自分の家のガスが復旧するという事を知らなかったのだ。

ほんの数分の作業でガスの復旧完了。

今日からはガスが使える。

これでライフラインは全てそろった。

しかしガスを使わない生活が長かったためか、妙な感じだ。

まだ、余震がかなり頻繁に起きていたため、ガスを使うのが少々怖い

気もする。

特に、揚げものをするのは恐怖倍増だ。

『かなり久しぶりに、揚げもの食べたいな。』

3月11日の地震以来、一度も揚げものを口にしていない。

ガスが復旧した事だし、近々近所のお弁当屋さんにでもいってくるか・・・。

『自分でつくれよ』 と頭の片隅で声がした。