62. 肉肉肉 | 憂さ憂さうさぎ

憂さ憂さうさぎ

世の中は憂さだらけ!
はき出す場所のない憂さを、ここで晴らしてみましょうか。

店内をうろついていると、買い物かごに “肉” を入れて歩いている人が

目につく。

『あれ?肉売ってるのか?』

肉コーナーへ行ってみると、・・・あった、肉!

量はかなり少ないものの、鶏肉の2kg冷凍とスライスされた豚肉のパック

が、広い冷蔵棚にひかえ目にならんでいる。

ちなみに、BSE問題以来自分は牛肉を避けるようになった。

そのため、この時牛肉があったかどうかは、見ていない。

側に係の女性が立っていて、「一人一パックまでです。」と言っている。

正直、迷う。

量から考えると断然鶏肉なのだが、2kgの冷凍された塊をどうにかするの

はめんどくさい。今は水道が使えないのだ。

解凍して小分けにして・・・。鶏肉の解けた汁でべろべろになりたくはない。

豚肉のパックを手にする。

友人:「鶏肉の方が大きいから、一パックしか買えないのなら鶏肉のほうが

    いいんじゃない?」

自分:心の中の声『・・・ごもっともでございます。』「でも、今は水道使えない

から、これ買ったら小分けにするの大変だし。」

友人:「一度で全部使う状態に切っちゃって冷凍しとけば、後で楽だよ。」

自分:「・・・そだね。」

鶏肉お買い上げ。ふと値段を見てぶっとんだ。

約2,000円弱。

豚肉は一パック600円だっけ?900円だっけ?

肉はほしいが値段が・・・。

白目むきかけで、躊躇している自分に友人が一言。

友人:「かあちゃん買ってくれるって事だから、今日は甘えちゃおうよ。」

『友人のお母様様、すみません・・・。様いっぱい付けときますんで、今回は

平にご容赦を。』

家に帰って気がついた。一人一パック。二人だから二パックでもOKだった???