ゴールド関連株の値下がりを活用するオプション取引

次のSPDR Gold Shares(GLD)のカレンダープットスプレッド取引は387%のリターンを生み出す可能性があります。

  • 目標株価は225ドルで弱気戦略
  • このスプレッドは387%のリターンを生み出す可能性があり、11%割安

戦略: ロング・GLD・カレンダー・プット・スプレッド
売り 24年10月4日期限の権利行使価格225ドルのプット    1.67ドル
買い 24年10月18日期限の権利行使価格225ドルのプット    2.18ドル
デビット(支払い):    0.51ドル

SPDR Gold Sharesの株価は本日(8月30日)0.9%下落して230.91ドルになり、弱さが見られました。そこで、カレンダースプレッドオプションの権利行使価格を225ドルに設定することで、GLD株の値下がりを活用する取引を行うことができます。

このオプション戦略の最適なシナリオは、最初の期限である2024年10月4日に株価が225.00ドルで終了することです。この価格は、スプレッドオプションの権利行使価格と同じです。GLDに対する顕著な下落圧力がみられ、権利行使価格が執筆時の株価231.08ドルを下回っているため、このスプレッド取引は株価の下落傾向を活用する取引です。最初の期限における株価が225.00ドルであれば、売り取引を行った24年10月4日期限のプットオプションは無価値で期限切れになり、買い取引を行った24年10月18日期限のプットオプションには時間的価値が残されているため、利益を得ることができます。

そして、過去のデータを使用することで、2024年10月18日期限のオプションの価値を推定できます。同様のオプションの過去のインプライドボラティリティの中央値15.1に基づくと、24年10月4日の最初の期限における同プットオプションの理論的価値は2.49ドルになります。この推定に基づくと、今回のカレンダー・スプレッドは387%のリターンを生み出す可能性があります。

GLDスプレッドの取引時の市場価格と過去の平均値

今回のGLDプットスプレッドは過去の平均に対して11%割安で取引されています。

  • 過去の平均値:0.57ドル 
  • 取引時の市場価格:0.51ドル(11%割安)

過去のデータに基づいて、GLDの同様のスプレッドが市場でどのように価格設定されていたかを測定したところ、4年間の平均値は0.57ドル、最高値は1.50ドル、最安値は0.31ドルでした。

取引時点で、このプット・スプレッドの売値(Bid)は0.46ドル、買値(Ask)は0.51ドル、中間値は0.49ドルです。

過去の適正価格のベンチマークとして0.57ドルを使用すると、取引時の市場の買値は11%割安で、中間値を使用する場合は15%割安です。



今回取り上げたGLDのカレンダープットスプレッド取引は387%のリターンを生み出す可能性があり、過去の基準に比べて11%割安で取引されています。株価が225ドルに向かって下落することで利益が得られるため、弱気の見通しを活用して利益を得ることができる取引です。