頭脳野球を参考にした投資アプローチとそれが機能する理由
最近メジャーリーグが開幕したので、野球の話も交えましょう。
投資家が野球から学ぶことはたくさんあります。最大の教訓は史上最高の打者から得られます。
私はボストン・レッドソックスに対して愛憎の感情を抱いています。テッド・ウィリアムズ氏ほど安定してヒットを打った選手はいません。
今回の記事の核心は、「典型的なストライクゾーン」をコントロールし、理想的なエリア内のボールのみスイングするというウィリアムズ氏の哲学です。これにより、打者はボールをしっかりと打ち返すことができます。彼はストライクゾーンを77のゾーンに分割し、どのゾーンがヒットを打てる可能性が最も高いかを判断しました。
投資家はウィリアムズ氏よりも有利です。スイングする必要はありません。ストライクをコールされることもありません。四球による出塁もありません。成功の最大のチャンスをもたらす絶好球がやってくるまで、スイングを待つことができます。
少し前にウォーレン・バフェット氏がHBOのドキュメンタリーで語っていました。「投資のコツは、ただそこに座ってピッチャーが投げたボールが次々と過ぎていくのを眺め、自分のスイートスポットにぴったりの球が来るのを待つことだ。もし人々が「スイングしろ、この野郎！」と叫んでいたら、彼らを無視してください。」
私は、毎日、毎回スイングしなければならないと感じている人の多さにいつも驚かされます。このアプローチで殿堂入りを果たした野球選手はいないし、過剰に取引を繰り返して金持ちになった投資家もいません。
もちろん、ピッチャーやブローカーは、常に何かをする必要があると認識されており、非常にうまくやっています。
あなたのゾーンはどこですか？あなたにとって何が理にかなっていますか？何が効果があるか知っていますか？あなたの性格にぴったり合っていて、経済的な目標を達成するのに十分な速さでお金を稼ぐアプローチは何ですか?
繰り返しますが、少し頭を使って野球をすればアドバンテージを得ることができます。
「マネーボール（Moneyball）」の物語のなかで、オークランド A のマネージャー、ビリー ・ビーン氏は、選手の選択する際に、あらゆる意見や偏見を排除するために数学を使用してチームを構築します。
頻繁に出塁する選手と打者にあまり四球を与えない投手が揃ったチームが多くの試合に勝つことが判明しました。これらの選手に支払うお金が少ない場合には、チームは多くの試合に勝って途方もない利益を得ることができます。
最終的に、選手の給料は高額になり、彼らのうちの数人を多大なお金と引き換えに放出し、成功した選手の属性を備えた選手を改めて少ないお金でチームに迎えます。
マネーボールは、統計を利用して過小評価されている選手を見つけることに重点を置いた戦略を取り上げており、ファンタジーリーグからセイバーメトリクス（野球の戦術や選手の評価を統計学的に分析する手法）を取り出してメジャーリーグに取り入れました。マネーボールには過度に派手なものは何もありませんでした。派手な数式やストーリーは必要ありません。
チームには常に最高の容姿の選手たちがフィールドにいるわけではありませんでしたが、彼らは塁に出て、試合に負けるようなミスを避けました。この戦略は、スカウトやメディアが見逃していた選手を見つけ出し、多くの試合に勝つために彼らを起用するのに役立ちます。
投資ゲームに勝つために、多くのヒットを打っている企業を見つけてください。
それらの企業は、経済、市場、政治家によってどのような状況に追いやられようと生き残ることができる財務力を備えた信用度の高い企業です。野球で言えば、三振する可能性が低いです。
強力な経営陣と優れたファンダメンタルズを備えた企業がもとめられます。ビジネスには、高い速度で成長できる、またはプレミアム価格で買い手を引き付けることができる特性が必要です。
ここからが難しい部分です。
あなたはその絶好球を待つことができます。最高の成功をおさめるために、可能な限り低い価格でそれらの企業の株式を取得できるタイミングを待つことができます。気に入った価格で気に入った企業の株式を手に入れるまで、無理を強いられることはないという贅沢があなたにはあります。
すべての試合に勝つ人はいませんが、投資に頭脳野球のアプローチを取り入れれば、負けよりも勝ちの数が上回り、自分なりの経済的成功を実現するために必要な目標を達成することができるでしょう。