JPモルガン株の割安オプション取引で334%のリターンを目指す

次のJPMのカレンダー・コール・スプレッド取引は334%のリターンを生み出す可能性があります。

  • 目標株価は205ドルで強気の取引
  • このスプレッド取引は334%のリターンを生み出す可能性があり、46%割安

戦略: JPM・カレンダー・コール・スプレッド
売り 24年4月19日期限の権利行使価格205ドルのコール    1.35ドル
買い 24年5月3日期限の権利行使価格205ドルのコール    2.12ドル
デビット(支払い):    0.77ドル

JPモルガン・チェースの株価は本日(3月27日)0.7%上昇して197.11ドルになりました。JPMの株価は、移動平均に基づくと、1月23日以来着実な上昇傾向にあります。そこで、カレンダー・スプレッドの権利行使価格を205ドルに設定することで、JPM株の値上がりを活用できる可能性がある取引を行うことができます。

このオプション戦略の最適なシナリオは、最初の期限である2024年4月19日に株価が205.00ドルで終了することです。この価格は、スプレッドオプションの権利行使価格と同じです。JPMは現在テクニカル的に上昇トレンドにあり、権利行使価格が執筆時の株価197.20ドルを上回っているため、このスプレッド取引は株価の強気の勢いを活用する取引です。満期時の株価が205.00ドルであれば、売り取引を行った24年4月19日期限のコールは無価値となり、買い取引を行った24年5月3日期限のコールには時間的価値が残っていることから、利益を得ることができます。

そして、過去のデータを使用することで、2024年5月3日期限のオプションの価値を推定できます。同様のオプションの過去のインプライド・ボラティリティの中央値22.6に基づくと、24年4月19日の最初の期限における2024年5月3日期限のコールの理論的価値は3.34になります。この推定に基づくと、今回のカレンダー・スプレッドは334%のリターンを生み出す可能性があります。

JPMスプレッドの現在の市場価格と過去の平均値

推定に基づくとこのJPMスプレッドは過去の平均に対して46%割安で取引されています。

過去の平均値:1.41ドル 
取引時の市場価格:0.77ドル(46%割安)

過去のデータに基づいて、JPMの同様のスプレッドが市場でどのように価格設定されていたかを測定したところ、4年間の平均値は1.41ドル、最高値は2.86ドル、最安値は0.63ドルでした。

取引時点で、このコール・スプレッドの売値(Bid)は0.66ドル、買値(Ask)は0.77ドル、中間値は0.71ドルです。

過去の適正価格のベンチマークとして1.41ドルを使用すると、取引時の市場の買値は46%割安で、中間点を使用する場合は49%割安です。



今回取り上げたJPMのカレンダー・コール・スプレッドは334%のリターンを生み出す可能性があり、過去の基準に比べて46%割安で取引されています。株価が205ドルに向かって上昇することで利益が得られるため、強気の勢いを活用する戦略です。