オプション市場は決算発表によるSE株の変動を±18・5%と予想

Sea Limited American Depositary Shares Each Representing One Class A Ordinary Share (SE)は、2024年3月4日月曜日の市場開場前に決算を発表する予定です。オプション市場は執筆時(3月1日)、決算発表後のSEの株価変動率を±18.5%と予想しています。これは、2022年5月以来、決算発表直前で最大の値です。この記事では、実際の過去の決算発表後の変動に対する今回のオプション市場の予想を分析します。

SEの過去の予想と実際の変動の比較

トレーダーらは過去12四半期の決算発表後の変動を平均で12.4%と予想していました。それに対し、実際の平均変動率は15.2%でした。これは、予想された変動と実際の変動の間に2.8%の差があることになります。

過去の株価変動に対する±18.5%という予想についての分析

今回の決算発表後のSEの予想変動率±18.5%を、以下の3つの異なる観点から実際の過去の株価の変動と比較します。

  1. 決算発表直前の終値に対する決算発表直後の終値(1日)
  2. 決算発表直前の終値に対する決算発表直後の始値(オープニングギャップ)
  3. 決算発表直前の終値に対する決算発表直後の日中の高値または安値(最大変動)

決算発表後の実際の1日の動き

これまで、決算発表後の1日の平均変動率は±13.4%でした。過去7年間で決算発表後の1日で株価が±18.5%を超えて変動した例は7回あります。1日の最大の変動率は2022年11月15日の36.0%でした。2017年以降、実際の決算発表後の変動のうち72%は (どちらの方向でも) 18.5%未満でした。

決算発表前後のオープニングギャップ

SEの決算発表前後のオープニングギャップは平均で8.7%です。過去7年間で最大のオープニングギャップは21.7%で、これは現在の予想よりも3.2%大きいことになります。過去のオープニングギャップの88%は、18.5%未満でした。

18.5%以上変動した割合

SEの過去16決算日のうち5日で、株価は日中のある時点で±18.5%を超えて変動しています。最大の変動は2022年11月15日に起こっており、株価は43.3%上昇してその日の高値となりました。

結論

過去の実際の変動に基づくと、決算発表後のある時点で株価が前日の終値から±18.5%を超える値動きをする確率はわずかで31%です 。さらに、発表前後の終値比で±18.5%変動する確率はそれよりも低く、確率は25%です。そして、±18.5%を超えるオープニングギャップが発生する確率はさらに低く、わずか13%です。