避けられているエネルギー部門から頼れる21%の利回りを得る

2020年、エネルギー部門はS&Pの部門リストの最下位に位置しています。市場では、エネルギー部門が年初来で50%以上値下がりしており、投資家はエネルギー企業の株を避け続けています。しかし、エネルギー企業(特にエネルギー中流企業)は、パンデミックの中、しっかりと持ちこたえてきました。

エネルギー中流サービスは、生産を担う上流サービスと買い手やユーザーへの供給・販売を担う下流サービスを結びつけます。中流企業の資産には、パイプライン、収集システム、処理プラント、貯蔵施設、およびターミナルが含まれます。

2020年の第1四半期のパンデミックによって引き起こされた株式市場の暴落では、高利回りの中流株とMLPは90%も値下がりしました。投資家は、配当が大幅に削減されると予想したのです。しかし、予想に反し、多くの中流企業は配当を維持しています。その結果、株価が下落したことで、今後も継続されるであろう配当の利回りは非常に高くなっています。

参考までに、Alerian MLP Infrastructure Index(AMZA)の5年間の平均利回りは8.5%です。現在、同株式の平均利回りはなんと13.5%です。同時に、配当金の支払いに充てられるキャッシュフローのカバー率は維持されています。かつての平均利回りに戻るとすると、株価はは50%以上値上がりすることになります。

以下が、信じられないほどの利回りを持つ3つのエネルギー中流MLP(マスターリミテッドパートナーシップ)です。これらの企業は、否定論者を混乱させ続け、高い配当を支払い続けています。

Energy Transfer LP(ET)

は、時価総額150億ドルの企業で、すべての主要なエネルギー生産区域で幅広い中流サービスを提供しています。

同社は90,000マイルのパイプラインを所有しています。

全天然ガスの25%とアメリカで生産される原油の35%を輸送し、Energy Transferは、2017年後半に増配して以来、現在の四半期配当を維持しています。

配当の継続を期待しつつ、現在の21%の利回りをしっかりと手にしてください。

Crestwood Equity Partners LP(CEQP)

は、主にバッケンシェール、デラウェア盆地、パウダーリバー盆地、マーセラスシェール、バーネットシェール、フェイエットビルシェールにある中流資産を所有および運営する10億ドル規模のMLPです。

5年前の大幅なリストラの後、Crestwoodは2016年の第2四半期から同額の四半期配当を支払い続けています。

現在の利回りは17%で、配当の継続も期待できます。

Shell Midstream Partners、LP(SHLX)


は、 2014年後半にRoyal Dutch Shell(RDS.A)から分離独立しました。Shell Midstreamの配当は、IPO以来162%増加しています。

Shell Midstreamはパンデミックに見舞われた2020年を通じて配当額を維持し、先週、11月13日に配当金を支払うと発表しました。Shell Midstreamの利回りは20%です。