脳腫瘍の手術で死にかけた夫 | うつ病ひきこもりACの日常・京都より

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うつ病歴30年
乳癌と子宮体癌とバセドウ病で全摘手術
今は元気です(╹◡╹)
DVの父から虐待を受けて育ったACの50代
精神障害年金2級
脳腫瘍の60代夫と貧乏年金生活


昨年の秋、夫は脳腫瘍の一種である髄膜種の診断を受けた。

腫瘍はずいぶん大きかったが、髄膜種はほとんどが良性だから手術で摘出してしまえば予後は良い。というのが当初の所見だったのでそんなに心配はしていなかった。

手術は5時間ほどで終わり、麻酔が覚めた夫とICUで面会できた。このご時世なので面会は1名のみと決められている。
とりあえず一安心ということで娘たちは私のところに泊まるため一緒に帰宅した。

帰宅して約2時間、病院からの電話が鳴った。嫌な予感しかしなかった。

「意識レベルが低下しているので、ご家族ですぐに病院へ来てください」

慌てて病院へ向かい、ICUの別室で説明を受けた。一度目の手術のあと容態が急変し、CTを撮るとなんと脳の中で大出血していて危ない状態だと言うのだ。

二度目の手術。別室で3人で待つあいだ、会話はほぼ無かった。

手術が終わり、執刀医でもある主治医から説明を受けた。
大惨事になる前に手術できたこと、暫くは麻酔で眠らせること、翌日には麻酔から覚めるので面会ができるとのことで、いったん帰宅した。

夜中の3時をまわっていたが翌朝まで一睡も出来なかった。亡き母に、先にDV父を連れて行くようにとそればかり頼んだ。

翌日午後、ICUにて面会。
一度目のときより表情があった。酸素マスクごしに話しかけてきたが支離滅裂だ。
「手術は成功したから何も心配することは無いからね」と耳元で言うと、頷いてみせた。

そのあと主治医から説明があった。
脳出血の原因がわからないと言うのだ。一度目の手術中の録画を見直したが問題は無いと。
また、大出血のために脳が押され、後遺症が残るであろうと。

数日が経ち、主治医から話があるから来るようにと連絡があった。
現状、右半身がうまく動かせないので歩くことが出来ない。リハビリ病院へ転院になるだろう。会話については、たずねたことに返事するものの会話にはなっていないという。

また、病理の結果、夫の腫瘍は珍しいらしく、詳しく検査できる機械が大学病院にしか無いので結果が出るまで1週間ほどかかると言われたのだ。

《 続く 》