誰もが違うということを前提とした教育にしていこう! -34ページ目

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

少し前の中国新聞記事になりますが、ご紹介します。

普通学級の教員の約半数が発達障害のある子どもの指導に悩んでいる―。県立広島大保健福祉学部(三原市)の山西葉子助教(作業療法学)の研究チームが三原市内の教員を対象にアンケートを実施。適切な教育をすることを規定した学校教育法改正から5年が過ぎる中、現場の実態が浮き彫りになった。

チームは昨年12月から2カ月間、市立小中学校の計499人に成果などを尋ね、416人(83%)から回答を得た。

特別支援教育の実践について、普通学級の教員257人のうち、小学校44%、中学校47%が「あまりしていない」と回答。「全くしていない」は小学校2%、中学校14%あり、全体でほぼ半数が、対応できていない実感を持っていることが分かった。

小学校に比べて中学校で教員の達成感が低い結果について、山西助教は、教科ごとに担当教員が変わり、子どもに関わる時間が少ないことが一因とみる。

一方、管理職では「積極的にした」「そこそこした」が小学校計83%、中学校計94%に上り、現場の感覚とギャップがあることが明らかになった。

推進に向けての課題(複数回答)は「自分自身の知識不足」が小学校で68%、中学校で74%と最多だった。「支援体制の人員不足」「支援が必要な子どもが多い」もおおむね50%を超えた。

広島県教委は、校内委員会の設置や保護者、専門機関との連絡役を担うコーディネーターの設置を各校に指示している。だが山西助教はアンケート結果を受け「学校内の体制が追い付いていない。具体的な対応策を示せていないことが、教員の悩みにつながっている」と指摘する。
[2012.7.7 中国新聞]


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夏休みって、親も子も何とな~くストレスがたまりますね。ずっと、子どもが家にいるので、普段気にならないようなことでも気に触ったり、だら~っとしている子どもを見ると、「何かさせなきゃ!」と思ったりするお母さんも多いのではないでしょうか?

子どもの方も、お母さんからガミガミガミガミ一日中言われて、何だか元気がなくなってきちゃうんですよね。

ひょっとすると、夏休みは親も子もストレスだらけなのかもしれません。そして、学校の先生達も研修だらけで休みがなく9月に入るとぐったりしていらっしゃいます。

本来7月8月は、とても暑い時期なので「家でゆっくりのんびりしましょう」という意味で夏休み(長期休暇)にしていたはずになのに、いつしか現代人は追いまくられる夏休みを過ごすようになってきています。

親野智可等先生がとてもいいお話を書いていらっしゃいます。以下から読んでみてください。
ママノートというサイトです↓
http://mamanote.jp/news.html?id=325



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67年前の8月6日、朝8時15分、広島に一発の原子爆弾が落とされました。世界最初の核兵器により、約17万人もの人々が亡くなりました。

広島では毎年、原爆の日が近づくと各メディアは原爆の取材を始めます。毎日、新聞やテレビで原子爆弾の恐ろしさが伝えられます。そして、私達は「戦争はいけない!核兵器はいけない!」と言います。

また、広島のあちこちで平和会議や核廃絶シンポジウム等が開かれていて、皆で平和のあり方を話し合っています。

私はふと思うのです。平和って、皆で話し合って考えないといけないものなのだろうか?と。皆で話し合ったら平和が訪れるのだろうか?と。

平和って、どこにあるのだろう?よく考えてみると、平和は私達ひとり一人の心の中にあるものですよね。ということは・・・私達ひとり一人が心の中に平和を保てるようにしたら、戦争がなくなるということですね。

じゃ、子どもの頃から心穏やかに生きる方法を教えられて、平静を保つ訓練をしながら大人になっていけば、簡単に戦争なんてなくなっちゃうんじゃないでしょうか?

でも、私達はそんな『心を平静に保つ』訓練なんて受けて育っていません。でも、気づいた大人から始めればいいことですよね。そして、子ども達に「心を平和にして生きていく方法」を教えてやればいいわけです。

その平和を私達の心にもたらすとっておきの言葉があります。それは「ありがとう」と「ごめんなさい」です。私達ひとり一人の心を平和にする大切な言葉です。
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昨年10月、大津市のマンションで、13歳の中学2年生の男子が飛び降り自殺しました。そして、この自殺事件に関して、いじめはあっただとか、なかっただとか、あれこれ言って大人達が責任をなすりあっています。

一般的に考えて、学校現場について真剣に考えている人であれば、この年齢の子どもの死には背景にいじめがあると疑ってみるのは常識だと私は思っています。また、いじめや自殺には必ず発達障害が潜んでいるとも私は見ています。

皆さんは、20年前のマット事件を覚えていらっしゃいますか?この20年間、日本の大人たちは何をやっていたのでしょうか?これは、大人ひとり一人の自己責任です。

いじめられた発達障害の子どもは親にも先生にも何も言わないで死んでいきます。助けを求めることさえも知らずに死んでいきます。どうか、この子達に何でも話せるように訓練してやってください。そして、助けの求め方を具体的に教えてやってください。

人間を含め、すべての動物には違うものを虐めようとする本能があります。その本能をコントロールするには知識と知恵がいると私は思っています。この知識と知恵を子ども達に教えていくのは、まぎれもなく私達大人の仕事です。自分の幸せを願うように人の幸せも願える人になることの大切さを、すべての子ども達に私は伝えていきたいと思っています。
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私は息子の下校時間には、いつも息子を校門前まで車で迎えに行っています。いつも、息子は満面の笑みを浮かべて「ママ~!今日のおやつは何?」と聞きながら私の車に乗り込みます。しかし、今日は少し違っていました。息子の顔はこわばっていて、今にも泣き出しそうな表情で、急いで、車の後部座席に乗り込みました。

私は「どうしたんだろう?」と思っていると、「ばいば~い!」「ばいば~い!」と言う女の子の声が聞こえてきました。振り向くと、その女の子は1年生の時からずっと息子と仲良しの女の子でした。いつもはニコニコしている女の子なのですが、今日は顔が(息子と同じく)こわばっています。今にも泣き出しそうな様子です。

「私ね、転校するんよ。もう、会えんのんよ。明後日、引っ越しなんよ」と言い始めました。車の後部座席でじっと座っている息子に向かって、女の子は何度も「バイバイ、バイバイ」と言いながら息子と握手をしていました。

私はその二人の様子を見て、涙が止まらなくなりました。「これ、おばちゃん家の住所、手紙ちょうだいね」と言って、私はその子に住所と電話番号を書いた紙を渡しました。「本当に今まで息子のことをたくさん助けてくれてありがとうね。仲よくしてくれてありがとうね。おばちゃん、本当に感謝しているよ」と伝えて、車に乗りました。

私は息子に「ママ、泣いてるんだけど…、どうして泣かないの?」と聞いてみました。息子は「オレ、泣かんタイプじゃけえ」と言いながらも、顔がこわばったままでした。息子なりに一所懸命、がんばっていました。

今日は、息子が生まれて初めてお友達との別れの辛さを感じた日となりました。
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今日は息子の日曜参観でした。数日前、息子は、ばあばに電話をして「ねえ、ばあば、ぼくの日曜参観に来て欲しいんだけど…」とお願いをしていました。ばあばは大喜びで「まあ、孫が参観日に来て欲しいって言ってくれるなんてうれしすぎる!」と言って大はしゃぎをしていました。

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いつも派手なばあばが、めずらしく地味な洋服で、学校へやってきました(笑)



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今日は国語の授業参観でした。漢字の組み立てと意味の勉強です。こちらは息子の担任のインクルーシブな熊野先生です。


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こうやって、熊野先生はどの子にも分かりやすいように、様々な工夫をさりげな~くされています。専門的に言うと、構造化をされているわけです。


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こちらは、子ども達がつくる一日のスケジュールです。終わった授業は右のカードボックスに入れます。ノースカロライナ大学TEACCH部みたいですね。私はノースカロライナ大学へ行ったことはありません(笑)

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子どもの頃から、地球にやさしいゴミの分別方法を学んで育つことは大切ですね。




ちょっとした工夫が教室にあると、障害のある子もない子もみんな見て分かりやすいので、過ごしやすいんですね。だから、息子のクラスは喧嘩もするけれど、本当に仲がいいんです。

担任の熊野先生は、クラスの子ども達に『人はひとり一人みんな違っていて当たり前。違っていい』ということを丁寧に教えてくださっています。

いつも子ども達の心に、互いの違いを認め合い、得意なところは互いに褒め合い、苦手なところは互いに助け合うことが大切なのだと教えてくださっています。

こんな素敵な先生に育てられた子ども達は必ず(差別や偏見のない)本当に素敵な大人になれますね。
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こちらはクラスの子ども達が皆で一緒に考えた言葉です。「明るく 元気な なかよく楽しい」

子ども達が考えた言葉通りのクラスを、先生と子ども達が一緒につくりあげていっているのです。

こんなすばらしいインクルーシブなクラスが、日本中に増えていきますように!
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先日、息子の小学校は運動会でした。学校から持って帰ってきた春季大運動会のプログラムの表紙を見ると、父母へのコメントに息子が『運動会に来てねー!がんばるよー!白組です。弁当は肉いっぱいで!』と書いていました。私は思わず「くすっ」と笑ってしまいました。 最近、私が病気をして健康のために野菜と果物中心の生活にしているため、お肉が食卓にあまり出なくなったから「お肉いっぱいで!」と書いたのでしょう。かわいいですね。

以下の写真は、息子が撮った我家の『超健康弁当』です。

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鶏の唐揚げ、ほうれん草の胡麻和え、じゃがいものハーブソテー、トマトと人参スティックです。



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こちらは、胡麻むすびと野菜チャーハンです。間にサニーレタスとブロッコリーを入れています。



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我家では果物をデザートにしないで、前菜にしています。果物は消化が早いので、消化に時間のかかる物の前に食べるのがいいんです。



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そして、息子自慢のインクルーシブな校長先生です。おもしろいことが大好きな校長先生は、運動会ではこんな感じです。クリスマスには毎年サンタクロースになってくださいます。






息子の小学校は子ども達一人ひとりの個性をとても大切にしてくださっています。通常学級には知的遅れのない発達障害の子ども達が一般の子ども達に交じって一緒に過ごしています。先生達は、子ども達一人ひとりの発達過程が違うことを理解して、さりげない配慮を随所でされています。

運動会の練習は、感覚過敏のある子ども達にとっては非常に疲れやすく、全体練習等は見通しを立てにくいため混乱する子ども達も多くいます。そこで、先生達は、子ども達が疲れないように小刻みに休憩を入れていらっしゃいます。特に発達障害の子ども達はテントの下で、ずっと休んでいてもO.K.です。自分のペースで頑張ればいいのです。

こんなすばらしい学校が、広島にどんどん増えていきますように!
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この記事は2012年6月8日(金)「特別支援教育 注目記事ランキング 1位」になりました。

 私はアメリカのドラマが好きです。DisneyXDのスイートライフは息子と一緒によく見ます。このドラマは小学生の双子のザックとコーディーが繰り広げるいたずら三昧の生活をおもしろおかしく描いています。

 先日は、勉強が苦手なザックが何とか勉強しなくていい方法はないかと考えた末にあることを思いつきました。そして学校へ行って担任の先生に言います。「先生…、実は、ぼく…、読書障害なんです。だから、勉強できないんです」と。 それで、担任の先生はザックのお母さんを学校へ呼んで「お母さん、ザックは学習障害だったんです」と伝えます。そうすると、お母さんが「あ~、ザック、ママのこと許してね。成績が悪いからって叱っちゃって!」と言います。ザックは「しめしめ、これで勉強しなくて済むぞ」とニヤリとします。 っが、あるとき、ザックが「これは読みやすい」と言ってすらすらと文字を読んでしまう様子をお母さんが見てしまいます。そして、お母さんは「ザック、あなたは読書障害なんかじゃないわ!」と言うわけです。あっという間に、ザックのうそがばれてしまうというストーリーになっていました。

 アメリカのドラマを見ていると、日々の生活の中で、人々に発達障害があることを何ら特別なものとして見ていないことに気づかされます。「人ってみんな違うよね。学習障害がある人もいれば、注意欠陥多動性障害のある人もいる、自閉症の人もいるし、普通に限りなく近い人もいるけれど、誰だって発達障害あるよね」といった人々の意識がテレビを通して私たちに伝わってきます。アメリカでは発達障害についての理解が日本に比べると随分進んでいることが伺えます。日本もいつかそうなることを願いながら、まずは、ここ広島に伝えていこうと思っています。

 発達障害の子ども達がカウンセリングを受けると、どうも調子が悪くなるのです。どうしてなんでしょう?そこで、私は最近、カウンセリングの講座等にちょくちょく顔を出して、カウンセリングがどんなものなのか勉強しています。

 今日は、H大学の臨床心理学科教授のお話で『心の発達とカウンセリング・対人関係の始まり』について聞いてきました。ウイニコット著作集『赤ん坊と母親』からの話で、非常に早期の成長過程の破綻が精神科病院で見られるような種類の症状に直ちに結びつくといった内容でした。

 「ほどよく抱っこされることによって、幼児は非常に急速な情緒発達を成功させる。ほどよく抱っこされたことは、赤ちゃんの記憶に残らない。逆に、ほどよく抱っこされなかった経験は記憶に残る。つまり、外傷的経験として残る」といった内容に対して、ある保育士さんが質問されました。「経験上、どうやっても、ふにゃふにゃして抱っこしにくい子どもがいるんですけど、お母さんもうまく抱けなくて…だんだん、自閉的になっていくんですが…」と質問されました。教授は「・・・」

 もう一人、質問されました。「36歳になる男性で、子どもが生まれて父親になったんですが、父親になる意味が分からないって言うんです。これは母親の関わり方が間違っていたんですかね?どうしたらいいんですかね?」教授「どうしたらいいんでしょうねえ?あはっ!」

 う~ん、どうも、親の育て方で子どもが発達障害になるといった感じにとれそうな内容ばかりです。私はついに手をあげました。「すみません。質問ではないのですが、発達障害を専門に取材しているものです。先程のふにゃふにゃして抱っこしにくいというお子さんは低緊張だと思われます。また、感覚過敏等もあって抱っこしてもらうのを嫌がっているのかもしれません。自閉症の子どもはだいたい触覚過敏がありますから、一般の子どもが喜ぶように抱っこを喜ばない場合が多いです。抱っこは自閉症の子どもにとって虐待にすらなることもあります。発達障害は先天性の脳機能障害ですから、母親の育て方で自閉症になるといったことはありません。母親の育て方で自閉症になるといった間違った考え方が今もなおあり、多くの母親達が傷ついています。そこのところを誤解されないようにと思いまして、発言させて頂きました」

 まだ、言いたいことはいっぱいあったのですが、そんなに長々としゃべるわけにもいきません。しかたないので、アンケート用紙に父親になる意味が分からない男性についてのアドバイスを書いて帰りました。「大人の発達障害のある方で父親になる意味が分からないという人は多いです。具体的に[父親になるとは]という文章をソーシャルストーリーズという技法を使って書いてあげると理解できます。ソーシャルストーリーズはアメリカのキャロル・グレイという人が考案した技法で、自閉症の人が社会的な内容を理解するのに役立ちます。発達障害についての講演会が6月2日(土)中区地域福祉センターで、(発達障害者支援センター長で、児童精神科医の)大澤多美子先生が講演されますので、ぜひ、ご参加ください。発達障害の正しい理解とサポートをよろしくお願い致します」

 帰宅後、夫に上記の話をすると「普通は、これは自分には関係ない話だなと思ったら、その講座には参加しないけど、君はわざわざお金を払って一石を投じに行く。君らしい生き方だ!」と笑っていました。