授業中、姿勢が悪いと叱られる? | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

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主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

こんにちは。

広島でインクルーシブ教育と発達障害への正しい認識普及活動をしている

NPO日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子です。

 

さて、昨日、ラジオで話した内容を忘れないうちに

ブログに書いておきたいと思います。

 

私は毎月第2火曜日午後2時から20分程度ですが

FMちゅーピーすまいるパフェMISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!という番組で

インクルーシブ教育や特別支援教育、発達障害への対応方法について

あれこれしゃべっています。

 

それで、昨日は姿勢について話しました。

ざっとまとめると以下のような内容です。

私(中谷)と水田アナがしゃべった感じで書いておきます↓

 

私:授業中に頬杖をついていたり、
机にもたれかかって字を書いていたり、
机の上に頭を置いて授業を受けていると
たいてい子どもは叱られますよね?

水田アナ:確かに…
椅子を後ろにギーコーギーコ―していても怒られますね。

私:そうなんですね。
椅子を後ろにギーコーギーコーやっていると
態度が悪く見えますし、授業に集中していないと
先生からは受け取られますね。

水田アナ:やはり背筋をまっすぐにして授業を受けないと
怒られるのは当たり前ですね~。

私:そう、その当たり前が実は当たり前ではないというか
道理から外れているという話を今日はしたいと思っているんです。

水田アナ:それはどういったことなんですか?

私:授業中に姿勢が悪いと
たいていの子ども達は「授業に集中していない」とか
「怠けている」と思われがちなのですが、
実は、姿勢が悪い人というのは
正しい姿勢をとるのにすごく努力が必要なんです。
 

私も姿勢が悪いので子ども達の気持ちがよく分かるのですが、
姿勢が悪い子ども達が姿勢を良くするには
たくさんの事を意識しないといけないんですね。

例えば、頭はまっすぐになっているか?
背筋はまっすぐに伸びているか?
足の位置は大丈夫か?
鉛筆はちゃんともっているか?
ひじはこの辺りかな?などなど、、、

結構考えないといけないわけです。

そうすると、授業に集中できなくなってしまうため
先生の話は一向に頭に入らないといった具合になるわけです。

だから、姿勢が良いからといって
授業に集中できているかどうか?分からないのですね。

姿勢が良いと授業に集中しているように見えるし
まじめな良い生徒に見えますが、、、

姿勢の悪い子に姿勢を良くさせることで
ますます授業に集中できなくなってしまって
成績が落ちることもあるということを知っておいた方がいいのです。

水田アナ:へえ~。そうなんだ~。

私:それで、何が大事かと考えると
どうしても姿勢を良くしていなければならないといった
見た目(格好)を気にしないといけない時に姿勢を良くしておくということです。

水田アナ:見た目を気にするというのはどういった時なんでしょうね?

私:例えば、入学式とか卒業式とか、式の時かな?
こういう時と言うのは結構、見た目をきちんとしたいと
日本人って思いますよね?

だから、こういう式の時は、
姿勢を正すことに専念するといいだろうと思います。

ただし、姿勢を正すことを意識して、
姿勢が正しいことに集中していますから
校長先生の話だったり、来賓の話だったり、
まったくもって話は耳に入ってこないと思いますけど、、、笑

姿勢も正して、同時に人の話もしっかり聞くという
2つのことを同時にできない脳タイプの人もいるということを
私達は知っておく必要があります。

この辺りの話になりますと
文部科学省がすすめているインクルーシブ教育に関わってきますね。
互いの違いを学びあおう!というインクルーシブ教育です。

基本的に人はみんな違いますから、
みんな同じようにはいかないという理解のもとで
成り立つインクルーシブ教育が今、必要になってきているということです。

水田アナ:そうなんですね~。
昔の教育はみんな同じで当たり前だったんですけど、

今はみんな違って当たり前になってきているんですね~。

 

左がわたくしで、右が水田アナでございます。

 

とまあ、昨日のラジオではこんな感じのやり取りをしました。
如何でしたか?

姿勢を良くしようとすると先生の話をしっかり聞けないお子さんも

いるということを知っておいて損はないと思いますから参考になさってください。

 

さて、NPO法人日本インクルーシブ教育研究所では
9月10日(日)に【明日から使えるパニック対応スキル】という講座を開きます。
 

子どもが道路に飛び出そうとした時、どうすればいいの?
子どもが噛みついてきた時はどのように対応するの?
子どもが殴ってきた時はどう対応すればいいの?
子どもが道路に寝転んでしまった時の対応は?
子どもに髪の毛をつかまれた時はどうしたらいいの?

こんな困りごとに発達障害のある子どもへの支援介助法開発者の
廣木道心先生が兵庫から広島へお越しくださり答えてくださいます。

廣木先生は痛みを与えないパニック対処スキルの専門家で、
研究レポートがイタリア・ボローニャ大学のオンラインジャーナルで
イタリア語と英語で翻訳されています。

詳細はこちらからご覧ください↓

NPO日本インクルーシブ教育研究所