学習・発達支援員養成講座第5回目 特性に応じた支援 報告 | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

 

広島で正しく発達障害を理解し多様性が認められる教室をつくっていこうと

インクルーシブ教育の普及活動をしている中谷美佐子です。
 

さて、昨日は学習・発達支援員養成講座第5回特性に応じた支援を

広島市内で開催していました。

 

午後からは東京からNPOエッジの藤堂栄子先生がお越しくださり

とても楽しく学びの多い時間となりました。

 

 

午前中は日本自閉症協会副理事長の尾崎ミオ先生のお話を

VTRでお聴きしながら勉強いたしました。

VTRでの講座は途中眠くなってしまう方もおられるため

私は時々、VTRを止めて、解説をいたします。

そうすると、目が覚めるのですね・笑

 

また、間にインタビューを入れて、受講されている方の思いを聞いたりもします。

そうすると、頭の中の整理ができ、他の方の考えを聞くこともできて、

人は多様なのだということが分かってくるのですね。

 

 

では、午前中の講座、尾崎ミオ先生のアンケート紹介です。

 

・当事者の困り感や、体の感覚などどのようにそのころ思っていたのか、

どうそれを解決してきたかがわかるので、とてもわかりやすかった。
【保護者】

 

・普通は人それぞれ違い、多数派に合わせる必要はないんだ…

ということを改めて感じました。
私自身もこの言葉を聞き楽になった気がします。
先生の希望と本人の課題は違うため押し付けない・やってほしいときは

「お願い」という形で伝えるというところは今までやっていなかった部分であり、

今後に生かしたいです。
今日も1日ありがとうございました。
【児童デイサービス】
 

・頭の中でモワーっとしていたことがハッキリした。整理できた。
忘れかけていたことを再認識することができてよかった。
【教員】

 

・尾崎先生が学生時代や幼少期に実際に感じられていた

生きづらさをうかがえてよかったです。
健常者のまねをしている、させられているということを知りショックを覚えました。
「普通だったらこうするよね」と、よく考えていた自分がいます。
普通とは何なんだろう?と思います。
【祖母】

 

・先生ご自身が当事者の立場での感じ方・何に困ったのかの

エピソードが豊富だったので具体的でわかりやすかったです。
先生自身が社会的成功例なので、多才な才能を活かされて

お仕事をされているご様子に保護者として希望が持てました。
どうしてそういう対応をする必要があるのかが、当事者目線でよくわかりました。
当事者のいる家庭として、思い当たるシーンなどがたくさん思い浮かび納得する思いでした。
【保護者】
 

・発達障害の生きづらさについて理解を深めることができた。
雑談をよくされる先生の授業に対して、

「あの先生は話が長い」とよく言う生徒がいたので、

自分が活動できないことが嫌なのかと思っていたが、

もしかしたらエピソードが苦手なのかもしれないと感じた。
【特別支援学級指導員】
 

・生きづらさがとてもよく理解できた。
【家庭教師】
 

・発達障害の子は特に過剰適応して頑張り過ぎ、

燃えつき症候群になっていることが印象的でした。
「ふつう」という固定観念に依存する大人も不安を感じていて、

その分子どもにも強要してしまうのかもしれないと思いました。
この講座でも親として反省する点が多く、行動として学んだことを生かしたいです。
ビデオ講座の途中で補足説明して頂けたのがありがたかったです。
理解が深まりました。
【保護者】
 

・資料以外の具体的な事例や尾崎先生の体験を聞けて良かったです。
中谷さんの「普通って無いんです」という言葉も心に残りました。
しっかり、常に心において明日から子どもに関わっていきたいと思います。
【特別支援教育アシスタント】
 

・わかりやすくてとても入りやすい内容でした。
VTRを止めての間説明も入りやすかったです。
照明の消灯・点灯ありがとうございます。
「ふつうって何?」「当たり前ってどういうこと?」って考えさせられ、

人それぞれ違うし、それぞれの「ふつう」も「当たり前」も違うと思った。
その人、その子を認めていくことの大切さ、

そして生きやすい方法も知らせていくことも大切なのではないかと感じました。
できにくいこともなぜなのか考え、どうすれば少しでもできるかなど

その子にあった方法で接していきたいと思う。
【保育士・学習支援員】
 

・具体例が多かったこと、通所してくる子の行動の対応に参考になった。
特に感覚機能の特殊性の箇所(のどぼとけを押さえて相手の声を聞き取る、

蛍光灯・LEDが苦手が特に)
【特別支援教育アシスタント・保護者】
 

・できない→背景がある。
そのためには、きちんと向き合って聴くことがとても大切だと思った。
自分の考えや思いなど素直に話せる環境づくりを

これからの学校や社会で取り組んでいかないといけないと思った。
だから、大人がいろいろな子どもたちに対応できるよう、

知識を身につけないといけないと思った。
このVTRを見て、クラスの中に本当に色々なことに

当てはまる子どもたちがいると思いました。
【教員】
 

・日々の仕事を顧みて、子どもの幸せのためにもう一度頑張ろうと思います。
なぜそうするのだろう?と考えることの大切さの再確認。
ついつい現状だけを見て判断することが多いですが、

なぜ?と考える人でありたいと思います。
【放課後児童支援員】
 

・障害のある人の特性と、健常者と言っている人との境が

とても不確かなものであると感じた講座でした。
【体育指導員】
 

・価値観の押し付けが子どもたちの成長を妨げることになる

ということをとても学ぶことができました。
【教員】

 

・身近にできる小さなことがたくさんある事に気づかされました。
障害?という言葉自体がどうなのかなと疑問を持ちました。
本当に顔が違うように想い・考えが違うのが当たり前で

それを普通に受け入れるためには、

幼少のころからの大人・周りの関わり方が重要なポイントだと強く思いました。
【児童デイサービス勤務】

 

・現在、引きこもりから就労に向けて活動中の方を支援する中で、

自律神経系の脆弱性(倦怠感・体温調整の難しさなど)に当てはまる方がいらっしゃり、

その背景が理解できずにいたが、今回の講座を聞き理解できた。
今後の支援方法を見直し、実施していきたい。
【就労支援員】
 

・当事者の経験を踏まえてだったので、わかりやすく説得力があった。
「普通」という言葉が、いかに子どもたちを苦しめているのか再認識した。
今の学校教育、協調性を求められる社会は、本当に生きづらいと思う。
学校の先生も(支援者も)業務多忙かもしれないが、

固定概念を外すことの意識付けが広がってほしい。(まずは自分からですが)
【保護者】
 

・とても大変な苦労を経験されてからのお話を明るく可愛らしく、

それでもってわかりやすく説明されているのにただうなずくだけの自分です。
そうそう、そうなんです!

自分も半分くらい同じ経験あります。
そう考えてました。
言葉で表現できなかったけど。
支援者←→支援してもらう人に絶対的な上下があるように思っていた。
あなたは、あなたでいい、自分の希望はこうだからこの場面では

自分の希望をかなえてほしい。
上下でなく対等で接する。
障害のあるなしの線引きは必要ない。
【公務員】
 

・子どもの気持ちがよく理解でき、しんどさを痛感しました。
今、学校・社会での現状を見るとどうしても健常者に合わせようとさせ過ぎている

自分に気づかされた。(社会性の適応)
しかし、その線(境界線)が難しいなと思いました。
【保育士】
 

・話の内容がわかりやすいですし、資料の内容がわかりやすいです。
今日の講座は、私のことがいっぱい書いてあって、

自分だなーと思ってVTRを見ていました。
本も購入して、読んだときは涙が出ました。
私も毎日、好きな仕事をしているので大丈夫ですけど、

朝から一日中働かされていると引きこもりになっていたと思います。
身体がもたないのです。
気をつかいすぎて、人ごみが多いところに行くだけで吐き気をもよおし、

楽しいはずが、結局つかれが先に出てしまうので、

家にいるか、一人で自然の中で自由に過ごすことで調整できておだやかに過ごせます。
本当にこの講座はみなさんが受講されたらいいのにといつも思います。
理由がわかると対応がしやすいです。
【ピアノ講師】
 

 

では、ここからは藤堂栄子先生のアンケートをご紹介します。

藤堂先生には【学習・発達支援員の心得】【教科支援(国語)】

【学校に入るということ・生徒と先生、保護者との関わり】について

盛りだくさんにお話頂きました。

私が藤堂先生に無理矢理お願いしせいで盛りだくさんになってしまいました。

皆さま、大変申し訳ありませんでした。

 

・色々な支援方法(アセスメント・教材など)、計画の立て方、考え方(教育とは?)
支援であり、指導ではないこと、協力者(保護者)への伝え方がよく分かりました。
【就労支援員】
 

・藤堂先生の講義の中で教育とはラテン語で引き出すとの意味があり、

「その子だからこそキラッと輝く自分を上手く引き出す」

これを手助けするのが支援員の役割であると言われ、

支援員の役目が理解できました。
【民生委員】
 

・法律で定められているものをしっかりと活用できるよう、

その内容をしっかり理解することが大切だと感じました。
子どもに自ら学ぶことを頑張らせるためには、

大人も学ぶことをしっかりやらないといけないと思います。
UDな学校、社会づくりに少しでも関わり、

早く社会的な認識を変えないといけないと思います。
【教員】

 

・前回に引き続き藤堂先生にお会いすることができ、

お話・アドバイスを頂けてすぐに参考にしてみたいと思いました。
現在の担任の先生は、本日、学習したやり方とは違う

子どもに適していないやり方をされていたのを覚えています。
本人も特別支援教室で1人でそれをやってましたが、

楽しそうではありませんでした。
ん?と感じたなら、本人に今日の授業参観どうだった?と

聞いた方がよかったと今日思った講座でした。
【保護者】
 

・LSAの心得や支援について具体的に細部にわたって知ることができたので、

明日からすぐにやっていこうという気になった。
作文の苦手な生徒にどうやって書けるようにしたらよいのかわからず悩んでいたが、

インタビューをしたり、本人が言ったことを付箋にメモしたりして

内容を膨らませていけばよいことがわかりとてもありがたかった。
学校の中での支援員の立ち位置やチームの一員であることを再認識した。
どんな仕事をするときも独断で動かずにチームで動くことが大事だと思った。
【特別支援学級指導員】
 

・生のお話を伺えて幸せに思います。
教育とは本来持っているものを引っ張り出すことだったんですね…。
【祖母】
 

・子どもの理解に必要な視点が明確になった。
早く、お話にあったような世の中になるようにしたい。
【教員】
 

・今の仕事もそうだし、今後に大きく生かせるお話だった。
子どもにも得手不得手があり、やはり全てにおいて

観察し理解することの大切さを感じました。
多くの学校に支援員が普及されることを望んでいます。
【児童デイサービス】
 

・学校に支援に入った際のコツ・注意点などを

丁寧に説明して下さりわかりやすかったです。
我が子が通っている学校(公立小)と子どものことについて相談を重ねてきましたが、

「学校でしんどい特性なら無理して学校に来なくてもいいのでは…」という対応です。
専門性を持った支援員がたくさん入ってほしいと心より願いますし、

いつか我が子が落ち着いたら支援したいと思います。
【保護者】
 

・日ごろ、子どもたちと接しながら、また大人たちと接しながら

当てはまることが多く考えさせられました。
できないことを叱るよりも得意なことを伸ばしてあげること、

どうすればやりやすい環境になるのか、

背景やつまづきをしっかり見つけてあげることが

今自分にできることだと思うようになりました。
【教員】
 

・小さい文字のプリントを拡大するなど配慮していただきありがとうございます。
その子が持っている本来の力を出せるような合理的な配慮を考えていくことの大切さ、

支援員としての役割など再確認できました。
様々なアプリや教材・本など知ることができました。
学校の先生にも知らせてみたいと思いました。
【保育士・学習支援員】
 

・藤堂先生の具体的な例を出しての関わり方もとても参考になります。
お話を聞くだけでも元気を分けてもらって、ポジティブに頑張ろうという気持ちになります。
遠くまで足を運んでくださってありがとうございます。
直接お話を聞くことができる場を用意して下さる中谷さん、

スタッフの井上さん・中田さん・星野さんありがとうございます。
【保護者】

 

・盛りだくさんの内容で三時限でしたが、あっという間でした。
資料とお話される内容もマッチしていましたので、わかりやすかったです。
東京からお越しいただき、ありがとうございました。
私も昨日、息子の大学受験で茨城から五時間くらいかけて帰りつかれました。
先生は講座でお話もされて、すばらしいです。
私もパワーをもらいました。ありがとうございました。
【ピアノ講師】
 

・一つのテーマをもう少しゆっくり聞きたかったです。
現在の法整備や学校への入っていき方、子どもへの対応方法、

世の中の現状など、多方面からの支援員のあり方・ふるまい方を

教えていただけて良かった。
心得や役割などは、入門講座の振り返りもできて、

自分がLSA養成講座を受けることを決めた気持ちを思い出すことができて、

気持ちが引き締まりました。
期限付きでいいので、講座の映像をネットにアップしていただけると、

(パスワード付き)振り返りができて、自分の中に落とし込めることが増えると思います。

【保護者】
 

・生徒との関わりだけでなく、TTの先生やほかの先生、

保護者との関わりについても参考になりました。
一つ目のPPで白い背景に黄色の文字が読みにくかったです。
白い背景なら文字は濃い色か蛍光ではない色でお願いします。
【教員】
 

・お久しぶりに藤堂先生のお話を聞くことができて

先生の明るさが伝わってきた感じがしました。
ありがとうございました。
実際に学校へ支援員として入ったときのお話など具体的にイメージできました。
将来もし自分が支援員になって入ったときなど、

どのように気をつけて動いたらいいのかヒントをいただきました。
【保護者】
 

・参考にできる著者やカードなど紹介してくださるので勉強になる。
学校の中に入ることの大変さを改めて実感させられました。
また、色んな対応法を知ることの大切さを知ると同時に、

そういう工夫していく引き出しを自分に持つことが大切だと思った。
【保育士】
 

・話の内容が実際にあったことなので、すごくわかりやすかったです。
支援員をしていますが、職場では子どもへの対応とか、

人間関係、難しいことがたくさんありますが、

今日の先生の「保護者との関わり方」を参考にしながらがんばります。
【放課後児童支援員】

 

・画面から先生を想像しておりましたが、拝見できてよかったです。
自分の振り返りになりました。
字がとっさには思い出せず、研修会のメモなど読み直すと笑ってしまいます。
でも、OKなんですね。
ひくつにならずに過ごそうと思います。
支援員の方の中にもディスレクシアの方がいらっしゃるんですね。
私にも不可能ではないのですね。
地域の子どもたちの少しボランティアをしています。
支援のスキルはないけどこの子たちが何を考えているのかを自分なりに想像しながら、

この子たちがいきいきしていけるような場所にしていけたらと思います。
いつも様々な配慮方法を実践してお伝えいただきありがとうございます。
【公務員】
 

・支援員として実際に働くときの立ち位置、周りの方との接し方、

支援の奥深さを知ることができました。
【児童デイサービス勤務】

 

 

では、次回の講座は2月26日で、テーマは「関わり方」です。

午前中は多様な子ども達への関わり方について、

午後からはICT機器の使い方について深くお伝えします。

iphoneやipadをお持ちください。

詳細はこちらからご覧頂けます↓

NPO日本インクルーシブ教育研究所