最近、よく言われる『褒めて育てる』について今日は考えてみたいと思います。
発達障害の子ども達に「褒めて育てましょう」というのは理にかなっていると思います。「褒めて育てる」という意識を親も教師も持っていなければ、この子達はボロックソに言われて叱られながら育つからです。
一方、一般の子ども達を褒めるとどうなるかというと、「お片付けしたのね。いい子ね~」=「お片づけすると叱られなくて済むので、叱られないならお片付けしなくていい」となるわけです。つまり、一般の子ども達は言外の意味がとれるので、こういったところにまで意識が向くわけです。
でも、言外の意味を読み取りにくい自閉症スペクトラム等の子ども達は「お片づけしたのね。いい子ね~」と言われると、言葉をそのまま受け取りますから、「お片づけする子はいい子なんだ!ぼくはお片づけができたいい子なんだ」と言って、純粋に喜びます。そして、次も褒められたくてお片づけをするようになり、いつしか、自分から進んでお片づけを覚えていくわけです。
一般の子ども達と、発達障害の子ども達の子育ては、違うのです。