子どもは、褒めて育てるの?叱って育てるの? | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

最近、よく言われる『褒めて育てる』について今日は考えてみたいと思います。

発達障害の子ども達に「褒めて育てましょう」というのは理にかなっていると思います。「褒めて育てる」という意識を親も教師も持っていなければ、この子達はボロックソに言われて叱られながら育つからです。

一方、一般の子ども達を褒めるとどうなるかというと、「お片付けしたのね。いい子ね~」=「お片づけすると叱られなくて済むので、叱られないならお片付けしなくていい」となるわけです。つまり、一般の子ども達は言外の意味がとれるので、こういったところにまで意識が向くわけです。

でも、言外の意味を読み取りにくい自閉症スペクトラム等の子ども達は「お片づけしたのね。いい子ね~」と言われると、言葉をそのまま受け取りますから、「お片づけする子はいい子なんだ!ぼくはお片づけができたいい子なんだ」と言って、純粋に喜びます。そして、次も褒められたくてお片づけをするようになり、いつしか、自分から進んでお片づけを覚えていくわけです。

一般の子ども達と、発達障害の子ども達の子育ては、違うのです。