大人の発達障害への理解を! | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

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主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

東京新聞の記事です。

情報が少なく、誤解されがちな大人の発達障害について、当事者でつくる「イイトコサガシ」代表の冠地情(かんちじょう)さんは二日、精神科医の香山リカさんと豊島区民センターで対談した。約二百人が聞き入った。

香山さんによると、精神科医の間で今、成人の発達障害は大きなテーマになっている。発達障害はうつ病などの背景になるとみられるケースも多い。どう診断し、告知や治療につなげるかはまだ確立されていない。社会の理解や支援態勢は整っておらず、診断書が必要な場合でも、職場に障害名を伝えるべきか悩むことも多いという。

冠地さんは「発達障害のことを知りたい企業の中には、知って排除しようというところもある。どうフォローするかを考えてほしいのに」と残念がる。香山さんは「障害名を出さなくても『あなたの部下は左脳タイプなので、論理的に文書で指示して』と言う方法もある」と工夫例を紹介した。
 
冠地さんは、コミュニケーションに焦点を当てたイイトコサガシのワークショップを紹介。発達障害がある人の自己肯定感を高めるための取り組みだが、当事者に加え、支援者や家族らも参加しており「理屈ではなく、交流して理解してほしい」と狙いを話した。
 
香山さんは「これまで精神科医は、適切な治療のためと思って患者との関わりを避けてきたが、当事者らと同じ目線で考える動きも出つつある」と指摘。周囲の受け入れ方次第で、特性を生かした就労や生活もできることを強調した。 
 
<大人の発達障害> 自閉症やアスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害はこれまで、小児期特有と考えられてきたが、一定の割合で成人後も続くことが分かってきた。2005年施行の発達障害者支援法で、幼児期の早期発見や教育現場での支援などを定めたが、成人への支援態勢は不十分。診断を受けないまま職場で失敗を重ね、うつ病といった二次障害が出ている人も多いとみられる。
[2012.9.3. 東京新聞]
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