昨晩のことだった。私は夢の中に居た。正確には夢の世界へ行く途中だった。

 

私は何もない空間を歩いていた。その時、突然前へ進むことができなくなった。そればかりか立っていることさえできなくなった。私は身体全体が大きな力で押しつぶされるような感覚があった。その時は何が起こっているのかわからなかったが肉体に何らかの重大な異変が生じていたのだ。これが緊急信号として放たれたのであった。

 

私は肉体へ帰還した。それから後のことはよく覚えていない。ただ私に命の危険が迫っていることを感じたのをはっきり覚えている。

「このままだと私は死ぬ。」私の精神体がそう告げていた。だが私は冷静だった。私は覚悟を決めすべてを自然の流れに委ねた。

するとすぐにとてつもなく大きなエネルギーが私の中に湧き上がってきた。

そのエネルギーは私の身体の中で直径30センチはあろうかという巨大な筒状の気道をつくった。それは私の身体を上下に貫いていた。覚醒であった。クンダリニーかどうかはわからない。だが巨大なエネルギーが私の身体を満たしていた。これほど大きなエネルギーを伴った覚醒は過去に経験がない。


その巨大なエネルギーは私を身体ごと打ち上げ花火のように円柱状の気道から頭上に向けて打ち上げた。私はどこまでも上昇した。そして最高点に達すると今度は若干の放物線を描きながら頭から落下した。このままだと首を折ってしまうと思ったがすぐに何も問題ないことを思い出した。

 

 

私が頭上に向けて放たれた時、そして落下する時、私は自身が肉体の形状を保っていることがわかった。私は肉体の形を保ったまま虚空を移動していたのだ。


肉体の形状を保ったまま頭上から抜け出たのは初めてだった。私がクンダリニーエネルギーによって体内気道やスシュムナーを移動したり、頭頂から抜け出ることは何度も経験しているがこの時は大体小さな玉か何らかの意識体になっている。人間の形をとったことはない。

 


覚醒中、私にはある感覚があった。おそらく今の私はライトボディと三次元の物質的肉体とが重なった状態で存在している。地球が五次元に上昇する時、私の物質的肉体は脱皮するようにライトボディから剥がれ落ちるだろう。地球がまだ三次元にある時は三次元用の物質的身体が必要なのだ。

 

上記で私が肉体帰還時に死の危険を感じたのはライトボディと肉体の分離が理由であろう。私の身体が分離して私の意識がライトボディに完全に移行すれば三次元の物質的肉体は死ぬのである。私はこれまで肉体を保持したまま次元上昇するという意味がよくわからなかったがこういうことかも知れない。